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青い炎

昨年に出た『嵐山光三郎セレクション  安西水丸短編集 左上の海』

付いていた帯に「ドライな無常観が心地良い短編集」とあったが、正にそうだった。読んでいると、どれも途中から死の結末が予想されるのだが、重苦しい気持ちまで行かず、浄化してくれるというか哀しく癒してくれるというか..。
ただ、最後の『アマリリス』は違った。可愛らしいタイトルとは裏腹なのだ。最後の展開(エスカレートし過ぎたサドマゾヒズム)は怖かった。

嵐山光三郎の解説『水丸が背負う青い炎がちろり』で、親友であり仕事仲間でもあった安西水丸との思い出を記していて、それも良かった。
#安西水丸  #嵐山光三郎

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