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つぶやきソリュエイ(3月8日)「要件定義」とは

本日のつぶやき
「要件定義」=(システム化)要件(を)定義(すること)

システム導入において「要件定義」という言葉をよく聞きますが、この「要件定義」には2種類あります。
1つはWaterFall型システム構築においてシステムベンダーとユーザが契約を交わしたうえで、システム導入範囲と方針を決定する設計フェーズのことを指します。(以下①)
2つ目は「(システム化)要件を定義(する)」という意味で、システムベンダーを選定する前にそもそも自社として今回システム化したいところがどこか、システム化した結果どうなってほしいか(要件)を決定(定義)することです。(以下②)
以前は①の意味でよく使われていましたが、これはユーザ側に「要件はシステム導入の工程で決定すればよい」という大きな誤解を生む使い方で辞めるべきだと思います。

例えば、経理業務をペーパーレス化したい場合と、営業状況の可視化を実現したい場合では同じ会社、同じシステム導入でも中身は大きく違います。前者は会計システムの刷新や電子帳簿対応など、後者は営業管理システムの導入などがソリューション(解決方法)となるわけで、結果ベンダーやシステムを決定する基準も異なってきます。
極端な例ではありますが、このようにそもそも(システム化)要件が明確に定義されていなければ適切なシステムソリューション(ならびにベンダー)を選択することはできません。

もし①=②と勘違いして、システム導入設計段階で要件を定義すればよいと考えているのならそのシステム導入は迷走するばかりです。①は厳密にいえば、要件定義ではなく「適用設計」=「(要件をどうシステムに)適用(するかという)設計」が正しい表現ではないかと思います。
「要件定義」はシステムベンダー選定前に終わっている②「システム化要件の範囲・方針定義」としてベンダー側もユーザ側も認識しておけばトラブルも少なくなります。

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