いまさらSAOを初見する男

はじめに

ネタバレとか普通に書くからまだ見てない人(そんな人オレ以外にいるん?)は先にアニメ見なさい。


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あと、正確には完全初見ではないですね。アニメ1期放送当時、家を買う回(第11話)あたりのいちゃらぶで発狂して脱落した記憶がうっすらとあるのでそこまでは見たことがあって……。でも普通に団長の正体とか圏内事件のトリックとか全然覚えてなかったからほぼ初見でした。キリトの顔が最初キモいのシンプルに1期の作画がイキスギなだけだと思ってたし。
あとは……ビルディバイドでちょっとだけ知ってるかも。まぁSAOの弾は触ってないからほぼ知らないけど。

ソードアート・オンライン

このキービジュ、ドラゴンの裁縫セットすぎる

ナーヴギアは限定1万個しか生産されていないのにプレイヤーがちゃんと1万人いたの普通にありえない話すぎてまずそこで横転した(元ゲームショップ店員)。
現実だとまず商品名も言えないような人たちが買い占めてしまうので初日にこんなにプレイヤーはいませんね。仮に転売対策をしっかり行っていたとすれば……今度は逆に年頃の女の子とか全然おらずクラインみたいなおっさんばかりの地獄の光景になっていたと思います。
まぁそんなことはどうでもよくて、本編の話をしましょう。

1期は全体的にキリトの物語だったと思います。タイトルこそSAO……ゲームの名前になっていますが、この作品は群像劇的視点よりキリトがSAOを通じて何を感じ、そしてどう生きていくのか、そのことに比重を置いたWeb小説らしい作品に仕上がっていたと感じました。
特にサチはすごいですね。キリトの人生の価値観はサチによって構成されていますし。なのでこの作品の真のヒロインはサチであるといっても決して過言ではないでしょう。
アスナとかいう突然に無から生えてきた萌えがメインヒロインぶってるのって普通のラノベ作品で考えたら異常ですよ。やってること3番手くらいのヒロインのムーブですからね。キリトがアスナに構っていたのって全部サチの一件を引きずっているからだし、アスナがキリトに惚れたのもシンプルにアスナが処女だったからだし。
まぁ年頃の女の子がいきなりデスゲームに参加させられたら守ってくれた年の近い男の子に惚れちゃうのも仕方ないよなーうんうん。

弱すぎるところまで原作再現で苦しい

後半のALO編はいきなり生えてきた妹がヒロインレースに参戦してくるわデカすぎるおっぱいで無双仕るわで本当にすごいアニメだった。
特に第22話はすごすぎる。キリトの正体判明からのやけくそ告白でED突入うおおおおおおおおお!!つってたら次回予告『絆』で恋愛要素を一刀両断していてマジで芸術の領域。

ちなみに、ALOがSAOを基盤にして作られてたのにはかなり納得してない。普通あんな事件起きてたらVRMMO文化って衰退なり凍結なりせん?まぁここがキリトの逆転の一手の要になっていたからギリ耐えした。

デカすぎ

ソードアート・オンライン Extra Edition

テキストに埋もれたピナが可哀想

水着でダンジョン攻略しないのはまぁたしかにステータスも下がるし良くないという観点から100歩譲って許すとして(いや、じゃあこのイラストはなんなんだよ)、触手ボスが出てきたのに触手プレイとかなくてなんかいきなり出てきた巨人が一撃して解決したのは本当に許せなくてヤバい。

褒めるところがユメセカイが流れるシーンが初夜だったところしかない。ありがとうユメセカイ。ありがとうえっちなアスナ。アスナがえっちで本当に大好きだ。

ソードアート・オンラインⅡ

スナイパーだから初撃にバフ乗ってる良デザ。覚悟決めて自身でバフできるのも。

SAOのデスゲームという側面の深掘りに再挑戦したデス・ガン編。
第1期はキリトの人生の物語として作られていたためデスゲームの話はあくまでアスナと結婚するまでのスパイス、SAOを構成するひとつの要素でしかなかったわけだけれど、デス・ガン編ではデスゲーム、つまり殺人が物語のテーマとなって改めて描かれる。
これが本当に素晴らしくて、SAOの「これは、ゲームであっても遊びではない」というキャッチコピーが真に完成した(第1期の内容でこのキャッチコピー使ってるのって普通にゲームの世界でも彼女できるよ~みたいな用法だし)。

ところで、デス・ガンの仕掛けって日本のしかも交通の便が利く都会じゃないと意味ないの本当にオンラインゲームを題材にした作品でやることじゃないキチガイ展開なんだけど、みんなはあのトリックに納得できてるん?普通に非現実的だろ。まぁシノっちの可愛さに免じて許しましたが……。

エクスキャリバー編は……よく分からなかったけどこのゲームでは弓が弱いという事実が判明したのですごい。ありがとうおっさんVRMMOの絆。

マザーズロザリオ編はSAO最大の謎「アスナという無から生えてきた萌えがメインヒロインぶってるのはなんなんだよ」に遂に終止符がうたれた最高の物語。
ユウキもだけれど、ゲームの世界だけじゃなくて、アスナの現実の側面がシナリオの根幹になっているのが本当にSAOの、仮想と現実が交錯する物語の終着点だよなと思う。
このアニメってここで終わりで良いです。

ピンチにならないと披露してくれないところまで原作再現で感動する1枚

劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-

アイドルだからデコイ(おびき寄せる役割)なのキチガイになる!!

SAOの物語ってマザーズロザリオ編で完成したのだけれど、その一方で、SAOには1万人ものプレイヤーがたしかに存在していて、そんな本編では語られなかった者たちの物語。

噂の最強剣士ユウキをみんなで追悼する話をした後に名もなきひとりの少女の死を題材にした話が飛んできて目ん玉飛び出た。マジで上手いわ、アニメが。これが真のエンディングというわけですな。

ユナの「ubiquitous db」が何度も流れたのに全部Very Short Editだったの、これ上映当時のオタクの反応が気になりすぎる。

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン

SAOの皮を被った萌えアニメ。
ゲームの世界を通じて自己実現!みたいな前向きな要素を孕んでいたこと以外は、基本的にアニメが盛り上がることに全力だったように思う。

ピトとか神崎エルザとか、結構ダークで深いシナリオを構えているのかと思ってたけど……特になくてワロタ。

まぁ、SAOである必要はなかったな。萌えアニメとしては楽しかったけど。

ソードアート・オンライン アリシゼーション

見終わってるのに「お前だれ?」がいてウケる

SAO異世界編。これまでのキャラが急に全然出てこなくなってキチガイになる。いや、それはまだいいんだけど、これまでの話が特に役に立たないのがマジでヤバいし、キリトが特に成長しないのがさらにヤバい。
アリシゼーションってもう主役はキリトでもユージオでもアリスでもなくSAOという作品そのものが主役なんだよな。SFの思考実験が主役。

でもそのSF部分はめちゃくちゃ面白かった。AIは法を破れるか?というアリシゼーション計画はこれこれこれですよ~みたいな話だし。
でもその話をやるにあたって描かれたのが、法の抜け穴を使って少女をレイプしようとするクズをお前は殺せるか?なのは本当にイキスギてる。またレイプか~このアニメの悪役って女をレイプすることしか頭にないん?
いやまぁそれは別にいい。それよりもこのあとの展開が複雑すぎる方がヤバい。
アリス奪還をシナリオの中心にしてアリシゼーション計画、そしてアドミニストレータの話が繰り広げられるわけだけれど、アリス奪還もとい整合騎士の話ってアドミニストレータが世界を支配するために用いた手段でしかなくてアドミニストレータの話の全体の一部でしかないのがマジでエグい。
さらに言うとアドミニストレータの話とアリシゼーション計画が全然関係ない話なのはマジでイカれてる。いや、正確には右目の封印と禁忌目録って要素的には繋がってはいたけれどそれって別に偶然だし……。

あと、アドミニストレータってこの世界の諸悪の根源みたいに描かれているけれどコイツが引き起こしてる問題って整合騎士まわりくらいだし、ティーゼをレイプしようとした貴族とかって別にいなくならないのもエグい。
ていうかこの貴族ってアリシゼーション計画超えてるだろ。法を破らないように悪事を働くって右目の封印を解くよりやってることヤバいよな。

まぁ、SF部分自体は面白いことやってるんだよな。肉付けのシナリオが難解ながらスッキリしない終わり方で気持ち良くなかったけど。

オレはアドミニストレータ様のことが大好きなのに……

ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld

キリト草

お前だれやねんみたいなやつが矢面に出てきてはピンチになって回想入って覚醒して逆転!を繰り返す序盤、とりあえず全員に見せ場作るか~ってノリでローテーションで戦闘してキリト覚醒まで時間稼ぐ中盤、プーはまだ話の中身あったけど特に因縁も深みも何もなかったお前だれやねんな終盤のラスボス戦、マジで下痢すぎて終わってる。

特にイキスギだったのが海外サーバが参戦するシーン。あれ多分作者的にはシンプルに人口差、物量差を描写したかったんだろうけれど日本VSアメリカ中国の国家単位で戦争させてるし意図せずとはいえアンダーワールド人から見たら極悪非道な虐殺行為になってるのがマジで良くないんだよな。これ普通に炎上してもおかしくない。

プー編もな~別にPKの話ってデス・ガン編でキリトはシノっちと乗り越えて終わった話だから密告の真相とか知ってもそっか~そういう悪いやつもいたんやね~みたいな感じだし、なんかめちゃめちゃカッコいい演出で出てきた血盟騎士団のノーチラスも返り討ちに遭ってるし、もうこれまでの芸術を壊さないで~。

WoU編唯一の見どころ


そういうわけで、戦争編はぶっちゃけ全部茶番でしたね(作中でアリスも言ってたし)。
まぁアリシゼーション編が始まってから作品の主役がSFの思考実験になっているからキャラの魅力が薄れるのって当然なんですけど(それに加えて展開の引き伸ばしが加わってより印象悪くなってる気もする)。

印象に残ってる良かったシーンは、リアルワールドにやってきたアリスがアドミニストレータの言葉を引用してリアルワールド人を論破していたシーン。ここめっちゃ気持ち良かった(やはり、アドミニストレータ様は悪くない。一派)。
……まぁ、戦争編を1クールで終わらせてキリトとアスナのスローライフ200年を1クールかけてやってほしかったな。
おっさんVRMMOも毎週楽しく見れてるし別にSAOでスローライフやってもおもろいやろ。

劇場版 ソードアート・オンライン-プログレッシブ- 星なき夜のアリア

まぁたしかにスイッチは印象的だった

第1期のアスナの無から生えてきた萌えが本当の萌えになるための90分。

ミトのやったことって別に年相応の反応だし、ひどい展開ではあるけど仕方ないよな。あそこで逃げずに前に一歩踏み出せるのって一度失ったことがある者だけだし。そうだよな、キリト。

思ったより本編に沿った内容で展開されていたというか、思ったよりキリトが出てきて横転とかしてた。ミトってアスナを曇らせるために生えてきた装置だったし。
いやまぁミトが大暴れしてたらそれはそれでなんでキリトに惚れるねん!!!!一生ミトを背負って生きろ!!!!!!みたいな気持ちになるし、これで正解なんですが……。

家の虚を突く一手ぜんぶこれにしたくなる映画ではあった

劇場版 ソードアート・オンライン-プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ

いや、なんでバフするフラッグがテリトリーじゃないね~ん

開幕からずーーーーっとノンケでマジでキチガイになる。プログレッシブにレズを期待していたオレが間違っていたらしい。

まぁミトが死なずになんかどっかでお店とか開いてのんびり生きてそうなのはすごく良かった。死なれたら困る。アスナのレズ的にも。

……じゃあプーのシーンとかカットしてミトがお店開いてる後日談とかやれよバカ。

さいごに

全人類が見てる人気長編アニメを後から初見で一撃するの、すごく楽しい経験でした。アンセムってみんなが納得する面白さがあるから長年支えられてアンセムになっているのかも。やはり。
あと、この1ヵ月だれに会ってもSAOの話を振ってくれて、そういう経験としても楽しかった!SNSでも色んな反応をくれて、みんなのそれぞれの感想とか見るのすごい楽しかった!
まだまだ全然書きれてない感想とか山ほどあるので「何話の誰々のここが~!」みたいな話をもっともっとしたいし、みんなの話も聴きたい!!
それでは、ここまでお付き合いくださいましてありがとうございました。次はおっさんVRMMOのリアタイで会いましょう!(いつも寝落ちしてますが)










SAOヒロインランキング
1位:アドミニストレータ(オギャりたいンゴねえ)
2位:シノン(依存させたすぎる)
3位:直葉(エロすぎる、妹のくせに)

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