見出し画像

演奏家の一分

メジャーにしてもマイナーにしても、生業にして生きているならば、音楽家としての自身の力は内なる領域の事であり、今この瞬間まで自分を創り上げてきたプロセスだけのことなので、人の数だけあるそれらには、他人が否定すべきでない無二な感性とスキルの形がある。

オーブンになれば、演奏中、瞬時に起こる想定外な出来事を、新しい展開にもって行くことが出来るはずだ。

積み上げてきた感性やスキル、犠牲にしてきた沢山の事もあるから、頑なれども誇りがあるだろうけど、お客様の数が僅かな場所でも、また、他のお客様に迷惑がかかるほどの、そして、演奏の音をかき消すほどの、飛沫も関係なく声高らかに大声で話すお客様に対しても、顔に出さずに自分の一分というものをしっかり持っている者は、どうお客様に感動を与えられるのかなと、最近はなんとなく思えるようになった。
「誰もおまえには期待などしていない」
意識せず、自分らしくなれる素敵な言葉を送ってくれた、かつての場末芸術の先輩方に、今は感謝の日々だ。

表に出すのは、想定外な事にも臨機応変に対応できる、豊かなオーブンな気持ちだけ。
今日も演奏家になれるぞ。

と、自分に日々言い聞かせる。

solma

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?