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パンケーキの日?イギリスの不思議なイベント / What is Pancake day? British funny event

English translation will be added soon.

今年の2月25日は、イギリスでは「パンケーキの日」でした。え、何それ?って思った方がほとんどだと思います。僕もそうでした。25日の朝、オンラインのニュースメディアを見ていると、やたらとパンケーキの記事が上がっていて、よくよく調べてみると、その日がパンケーキの日ということが分かりました。

この日は、特段祝日というわけではないのですが、家族でパンケーキを食べる日として文化に根付いています。日本でいえば、節分に豆をまくような感覚かもしれません。

しかし、なぜ「パンケーキの日」が出来たのか、その理由や起源を調べてみると、図らずも奥深い歴史がありました。実は、「パンケーキの日(Pancake Day)」にはもう一つの名前があります。それは「告解の火曜日(Shrove Tuesday)」というものです。言葉の響きから想像される方もいるかもしれませんが、これはもともとキリスト教に基づいたものだったのです。

パンケーキの日は、特定の日付に行われるのではなく、「灰の水曜日」の前日の火曜日となります(一月の第二月曜日と定められている成人の日みたいな感覚ですね。)。「灰の水曜日」とは、キリスト教で、イエス・キリストの復活祭までの46日間である四旬節の始まりの日を指します。四旬節の間、キリスト教徒は断食に入り、認められたわずかな食料や水しか口にできません。そのため、卵、牛乳、砂糖などの贅沢品を、四旬節に入る前の最後の日に楽しもうということで、パンケーキの日が始まったようです。材料にもそれぞれ意味が込められているようで、卵は「創造」を、牛乳は「純潔」を表しているようです。

今では、パンケーキの日の持つ宗教色は薄れ、家族でパンケーキを食べる日として広く認識されるようになっており、少し商業色も感じますが、なんともイギリスらしい可愛らしいイベントで、少し心がほっこりした一日でした。

というわけで、今回は「パンケーキの日」を紹介しました。これからも、今回のように、イギリスでは当然だけれど日本ではあまり知られていないことなどを発信していきたいと思います!

それではまた!

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