【競馬予想Vol.64】第26回マーメイドS

伝説上の生き物ウィーク。東がユニコーンなら西はマーメイド。レースが創設された1996年から2005年までは別定戦だったが、2006年からハンデ戦になった。

別定戦時代(1996~2005年)
1番人気【4・2・0・4】
2番人気【1・6・0・3】
3番人気【1・1・1・7】
4番人気以下【4・1・9・75】
※4番人気以下の勝率4.5%、連対率5.6%、単勝回収値37、複勝回収値80
ハンデ戦時代(2006年以降)
1番人気【2・1・1・11】
2番人気【2・2・2・9】
3番人気【2・1・1・11】
4番人気以下【11・12・12・149】
※4番人気以下の勝率6.0%、連対率12.5%、単勝回収値138、複勝回収値109

別定戦時代にはエアグルーヴ(1997年1番人気1着)、エリモエクセル(1999年1番人気1着)、ダイワエルシエーロ(2005年2番人気1着)といったオークス馬が登場するほどの格式高いレースだったが、ハンデ戦になってからは様相一変。2008年はハンデ48kgのトーホウシャインが勝つなど、軽ハンデを活かしたとしか思えない格下が度々激走している。ここ3年の勝ち馬もハンデ51kg以下の格下だった。生半可に実績を残している馬よりも軽ハンデを活かして突っ込んできそうな馬を狙い撃ちたい。

2021マーメイドS過去15年負担斤量別成績一覧

ハンデ戦となった2006年以降の過去15年において、定量戦より軽い斤量を背負った馬が12勝している。ハンデ53kg以下の馬は昨年までで延べ140頭が出走したが、全て単複で買っても単勝回収値176、複勝回収値128なので余裕でプラス。過去の実績はハッキリ言って足枷。格下でも背中の軽い馬を買うべき。

2021マーメイドS過去10年ラップタイム一覧

このレースはとにかく差し・追い込み決着が多く、毎年のようにラストでどんでん返しが起こっている。その原因は仕掛けが早くなるところにあり、ラスト4ハロン辺りからペースが上がってラスト1ハロンで脚が止まるパターンが多い。直線一気の脚よりも捲り気味に上がってこれる脚を持つ馬(ロングスパート気質の馬)に注目したい。

明確な逃げ馬不在。内枠のシャムロックヒル、カセドラルベル辺りが押し出されるようにして前へ。その後は流動的。全体的にやや後ろ寄りで前有利のように思える。それに輪をかけて、昨日から始まった阪神ショート開催の芝は前が残りまくっているので前を意識しそうな馬は徹底的にマークしておきたい。

人気どころは減点法、人気薄は加点法。

【▲】シャムロックヒル
一昨年の勝ち馬サラスの半妹。前々走は新人軽量を味方に押し切り勝ち。トラックバイアスは明確に内前だし、前半でリードを奪えるなら面白い。

【-】アブレイズ
秋華賞以降後ろから行って届かずの繰り返しだったが、メイSは前付けで綺麗に差し切り。ただ今回距離延長&2kg加算で同じ競馬ができるか疑問。

【-】ホウオウエミーズ
決め手はそこそこあり、超軽量が嵌りそうな感じはする。ただここ2走は少頭数で走り易かった。包まれないうちに前に出していきたいところ。

【○】カセドラルベル
都大路Sはドスロー前残り決着で詰め損ね。鞍上大幅強化、同コースで先行して2勝。今回内枠を引けたのは大きく、内ピタ先行で見せ場を作りそう。

【-】シャドウディーヴァ
中9週以上は【0・1・2・1】だが、唯一飛んだのは右回りのローズS(9着)。追い込み一手で安定しない上、右回りだと内にモタれるのが厄介。

【-】フィリアプーラ
昨年のこのレースは追込み不発の7着。一昨年のフェアリーS以来勝っていないが、福島牝馬Sは前付けで惜しい4着。今回距離延長&一周コースで割引。

【☆】レッドベルディエス
今回唯一のGIからの格下げローテ。外回りとはいえ3走前と前々走の阪神で勝負どころ加速ラップで好走している点を評価。軽量味方にどこまで。

【◎】ソフトフルート
秋華賞は出遅れ&早仕掛け&大外ぶん回しで3着。その後距離延長と休み明けを挟んでシドニートロフィーを快勝。湿った馬場もOKで普通に勝ち負け。

【△】イズジョーノキセキ
阪神芝【2・3・1・2】だが芝2,000M【0・2・1・1】。決め手は申し分ないがこの距離だとワンテンポ差し遅れる。テン乗り西村騎手がどう捌くか。

【☆】キングスタイル
御在所特別は3コーナー手前から加速して直線外から先抜け。勝ち上がった3戦全て捲り上げなのが面白い。ハンデ50kgなら一発あっても。

【-】パッシングスルー
紫苑Sを勝った後は後ろから行ったりダートを試したり逃げてみたりと迷走中。福島牝馬Sも後ろからで特に見どころ無し。前に行きたいところだが。

【-】アンドラステ
中9週以上【2・1・0・0】と鉄砲OK。崩れたのは前が詰まった京成杯AH(10着)ぐらいで、この中では明らかに格上。初距離とハンデとの相談。

【-】クラヴェル
今年の中山2戦はいずれも超スローで詰め切れず、シドニートロフィーもスローだったが前付けでキレ負け。軽量は追い風だが勝ち負けまでは疑問。

【-】サンクテュエール
福島牝馬Sは新潟開催でワンターン、積極策で勝ち負けまで持ってきた。今回は距離延長で一周コース、しかも湿った馬場。好走条件から外れる。

【-】ミスニューヨーク
福島牝馬Sは後方待機が仇となり、前の争いに加われず終い。小回りで捲る競馬のほうが合っているが、この枠だと終始外を通らされそうで苦しい。

【-】アッシェンプッテル
後方捲り上げ脚質はここで武器になりそうだがいかんせん今回が初めての芝。斤量もまともに背負うし、常識的にはやはりしんどい。

◎ソフトフルート
○カセドラルベル
▲シャムロックヒル
△イズジョーノキセキ
☆レッドベルディエス、キングスタイル
馬複◎○▲△ボックス(6点)、ワイド☆☆-◎○▲△☆☆(9点)

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