【競馬予想Vol.318】第76回鳴尾記念

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は月曜に梅雨入りしてから晴れた日が無く、金曜は114.5ミリというまとまった量の雨を記録。火曜に芝刈りが実施されたが散水は無し。含水率は4コーナー12.1%、ゴール前12.3%、土曜朝時点のクッション値は9.1。前日朝時点の含水率は4コーナー20.3%、ゴール前18.4%、クッション値は7.9で、雨が上がって一気に回復。この後は晴れる見込みで、レースは稍重を想定。

  • 阪神は4月16日以来の開催で、前開催に引き続きBコースを使用。前々開催(第1回)は12日間全てAコース、連続で開催された前開催(第2回)は最初の6日間はAコース、残り2日間はBコースで、Bコースの使用実績は浅い。普通に考えれば内前優勢。馬場の乾き方により内が残るか外差しが使えるかが変わってきそう。

  • ペース想定:遅い(1,000M通過61~62秒台)

  • フェーングロッテンの単騎逃げ。スタートが上手くないまたは行き脚が緩い馬だらけで、ソーヴァリアントが積極的にマークに行かない限りフェーングロッテンはかなり楽が出来そう。馬場状態も芳しくなく、スローの前残りを想定。枠は外より内を重視。


全頭分析

【-】グラティアス

(+)前走は行き脚全く付かず惨敗。距離延びて追走は楽になりそう。
(-)好位付けでも足りない。今回重賞勝ちある距離だが一変は疑問。

【△】カラテ

(+)新潟大賞典は楽逃げの相手を捻じ伏せ完勝。力要る馬場問題無し。
(-)関西圏、叩き2戦目いずれもイマイチ。相手も前走より強くなる。

【-】ディアマンミノル

(+)重賞で上がり最速の脚使って4着3回あり。展開一つで喰い込む。
(-)毎回後ろ過ぎるのが問題。終いの脚は強力だが現状使い道無し。

【○】フェーングロッテン

(+)中山金杯、金鯱賞とレース先導して接戦。今回も開幕週で有力。
(-)そろそろマークされる立場。後ろから一気に来られると苦しい。

【-】モズベッロ

(+)渋った馬場の阪神GIで2回好走。周りが気にする中で相対的浮上。
(-)行き脚弱く毎回後ろからの競馬。前の馬に頑張られると届かない。

【-】インプレス

(+)尼崎Sは4角後方から捻じ伏せ勝ち。後方で脚溜まれば侮れない。
(-)2,000Mではスピード不足否めない。相手も強く付いて回るだけ。

【▲】マリアエレーナ

(+)金鯱賞は直線前が壁、大阪杯は差し届かず当然。今回格下げ戦。
(-)愛知杯は渋った馬場で苦戦。高速決着志向だけに苦戦は免れず。

【-】ワンダフルタウン

(+)大阪杯は高速前残りで出番無し。追い切りCWで好時計マーク。
(-)現状後ろを付いて回るだけ。復調の兆しがみられるまで見送り。

【-】アドマイヤハダル

(+)昨年の中山記念でカラテにハナ差3着。今回のコースは2戦2勝。
(-)前走ゴール前余裕で差し切られる。トップスピードは速くない。

【-】サトノルークス

(+)追い切りは休養前と同水準の時計マーク。馬場は重いほうがマシ。
(-)古馬になってから凡退続きの上に2年振りの実戦。様子見妥当。

【-】ヒンドゥタイムズ

(+)大阪杯は外枠の時点で詰み。渋って力要る馬場はむしろ良い。
(-)直近の好走はいずれも小倉。相手強いと捲り切れず苦戦傾向。

【△】ボッケリーニ

(+)GIを除けば4戦連続重賞連対中。GIIIで57kgなら勝ち負け妥当。
(-)目黒記念のハンデ嫌っての消極的参戦。久々の2,000Mがどうか。

【-】マイネルファンロン

(+)大外後方一気の決め打ち馬。近走距離長く適距離の今回注意。
(-)捲る脚もあるが中途半端。地力足りず結局のところは展開待ち。

【◎】ソーヴァリアント

(+)中山記念は直線で謎の失速。重賞連勝中の阪神に戻り仕切り直し。
(-)前目のポジション取れないと凡退傾向。積極的に行けるかどうか。

【-】スカーフェイス

(+)大阪城Sは好位の後ろから差し切る。西村騎手騎乗で再現狙い。
(-)重賞だと特に後ろに置かれ気味。自分から勝ちに行く脚は無い。


結論

ソーヴァリアントは4コーナーで3番手以内を確保出来ていれば【5・1・0・0】、4番手以降だと【0・1・1・4】というある意味分かり易い馬。要するに前に行ければほぼ勝ち。今回はフェーングロッテンを除けば前に行けるかも怪しい馬だらけで、外目からポジションを確保してフェーングロッテンの後ろに付ければまず勝ち負け。

フェーングロッテンはミエミエの逃げ馬とはいえ、ソーヴァリアントを除いて付いて来れるか怪しい馬だらけのここは居残りが十分視野に入る。内枠を引いたことでより楽に逃げに持ち込める。この距離で飛んだのはレコード決着になったエリカ賞とブリンカー装着前の中京1勝クラスの2レースで、馬場が緩いのは却って好都合。

マリアエレーナは高速馬場志向だが、前が手薄なここは前に行きさえすれば通用しそう。金鯱賞は内枠から消極的に乗って壮絶な前詰まり、大阪杯は純粋に相手が強過ぎた。愛知杯は重馬場で3着に負けているが、56.5kgだったことを考えれば酌量の余地はある。今回はとにかく前に行かないと話にならない。

カラテは新潟大賞典で不良馬場で力強く伸びた直後で、緩い馬場のここは引き続きマーク。但し前走は格下のセイウンハーデスが残れてしまうほど相手が緩く、前走ほどは楽に勝ち負けできないとみる。関西圏のレースを使うことが殆ど無く、昨年のマイラーズCで緩い馬場でも普通に飛んだのも気がかり。

ボッケリーニは当初先週の目黒記念を使う予定だったが、59.5kgのハンデを見て回避、57kgで出られるここへ矛先を変えてきた。2,000Mだと詰めが甘く、距離を延ばして昨年の目黒記念を勝った馬だけに実績上位でも過信は禁物。今回はソーヴァリアントとフェーングロッテンが上位を占めるとみているので、残り一席に入れるかは他の実績馬次第。

◎ソーヴァリアント
○フェーングロッテン
▲マリアエレーナ
△カラテ、ボッケリーニ
馬複◎流し(4点)、3連複◎○2頭軸流し(3点)、3連単F◎→○⇔▲△△(6点)

※6月3日14:10追記
トラックバイアスは完全に内前で、馬場も良に回復。フェーングロッテンの前残り確率はかなり高いと思われるため、フェーングロッテン頭の3連単を買い足す。内前馬場だと追走一手になりそうなカラテは切り。
馬複4・7・12・14ボックス(6点)
3連複4・7・12・14ボックス(4点)
3連単F4・14→4・14⇔4・7・12・14(8点)

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