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【競馬予想Vol.370】第59回福島記念



トラックバイアス分析・展開予想

  • 秋の福島開催はAコース使用。2週目にして早くも馬場の内側が傷み始めていて、土曜は馬場の中央から外の選択が見られた。内はダメというより、中央から外のほうがマシといった感じ。

  • テーオーシリウスとユニコーンライオンがガッツリ競合。内外離れているし、最初のコーナーまで500Mあるコース形態上、序盤からガリガリやり合う可能性がある。内からシルトホルン、外からウインピクシスやバビットも前を伺いそうで前掛かりな流れを想定。前がバテてきたところを掬えそうな捲り性能タイプの差し馬を拾いたい。


全頭分析

【△】アナザーリリック

(+)前崩れの昨年福島牝馬S勝ち。ゲート突進大外発走の前走度外視。
(-)牝馬に56kgのハンデ設定は重い。最内枠というのも逆に乗り辛い。

【-】カレンルシェルブル

(+)小倉記念は追い込みでは厳しい馬場。今回は一転して展開向く。
(-)福島民報杯勝ちも緩い流れ。ハイペース対応の差し脚ではない。

【-】ダンテスヴュー

(+)カウントDSでインダストリアの2着。ハイペース追走に問題無し。
(-)皐月賞10着以来の2,000M戦。博多S勝利時と同じ脚使えるか微妙。

【-】テーオーシリウス

(+)小倉記念は積極的に逃げて2着死守。今回も内枠引き逃げるのみ。
(-)ユニコーンライオンが絡んでくる。他にも先行馬多く展開不向き。

【-】シルトホルン

(+)ラジオNIKKEI賞でエルトンバローズの2着。この位の相手なら。
(-)何が何でも逃げたい馬が複数いる。巻き込まれの可能性が高い。

【△】ホウオウエミーズ

(+)ハイ・スロー問わず堅実に詰め寄る。前賑やかなここ展開向く。
(-)結局のところ勝ち切れていない。他に止まってもらう必要あり。

【-】ダンディズム

(+)強烈な前傾ラップの関門橋Sで2着。ハイペース差しの素養あり。
(-)出遅れの常習犯で序盤はどうしても置かれる。差して届かず懸念。

【◎】ノースザワールド

(+)毎日王冠は上位3頭とコンマ4秒差。本来上がり要す消耗戦に強い。
(-)前走は高速馬場でノーストレスの差し。自力差しでは物足りない。

【-】ヴァンケドミンゴ

(+)3年前の2着馬で福島は本来得意。昨年よりハンデが1kg軽くなる。
(-)3年連続同じローテでここ2年は結果出ず。能力ピークアウトの感。

【-】グリューネグリーン

(+)初勝利挙げた未勝利戦はハイペース前付け。消耗戦は望むところ。
(-)格下げ戦のオクトーバーSも1秒差の完敗。取り立てて武器が無い。

【▲】アケルナルスター

(+)丹内騎手騎乗時【2・1・2・0】。捲る脚を身に着け自在性増す。
(-)ハイペース追走経験は皆無。付いて行くだけで終わる可能性あり。

【-】ナイママ

(+)オクトーバーSは高速内前決着で出番無し。前が止まれば浮上も。
(-)後方待機というより単に付いて回るだけ。軽ハンデでも厳しい。

【-】ウインピクシス

(+)クイーンSは差し決着で唯一前で残す。番手追走専念でもう一丁。
(-)福島牝馬Sは外枠から主導権奪えず沈没。今回は他に速い馬いる。

【-】バビット

(+)ラジオNIKKEI賞勝ち以来のGIII。上位クラスの先行経験活かせる。
(-)他馬の逃げにまともに付いて行くと共倒れ。ハイペースだと詰み。

【○】カントル

(+)小倉日経OPで前傾ラップの消耗戦制す。今回も似たような展開。
(-)前走は少頭数でポジショニング容易。外を回し過ぎてガス欠懸念。

【-】ユニコーンライオン

(+)昨年の覇者にしては舐められ過ぎ。単騎で行けさえすれば残れる。
(-)テーオーシリウスの存在が厄介。ハナ奪えないとどこにもいない。


結論

ノースザワールドは相手なりの馬で、毎日王冠もエルトンバローズやソングライン、シュネルマイスターとコンマ4秒差とはいえ最低人気で追い出しフリーの楽な立場だった。ただハイペースで前が止まる展開だった立雲峡Sで先行して2着、馬場が重たく上がりが掛かったスピカSでも先行して勝利するなど、真価を発揮するのは消耗戦が濃厚なここなんじゃないかと思う。

カントルは小倉日経オープンでノルカソルカが引っ張ったハイペースで3コーナーから動いて差し切り勝ち。2着ワールドリバイバルとはクビ差だったが、脚色には余裕があって3着以下は3馬身半離した。今回も前が賑やかそうで強気の捲りが通用しそう。鞍上のH.ドイル騎手というのが謎だが、人気も無いし気楽に乗ってもらいたい。

アケルナルスターの馬柱を眺めていると、丹内騎手以外の時は追い込み一本で、丹内騎手騎乗時は捲りを多用していることに気付く。たまたま好走する時に乗っているだけかもしれないが、丹内騎手とのコンビは5戦して全て3着以内に来ている。ホープフルSで上がり最速をマークするなど元々一芸を持っていた馬。ハイペースで前が崩れそうなここは捲り一撃あっても。

ホウオウエミーズは逃げ馬がやり合ったマーメイドSでラスト突っ込んできて3着、七夕賞も内前居残り決着に差しで加わって3着。いわゆる帳尻合わせの達馬で、この馬自身は強くない。しかし今回も前がやり合って前が崩れそうなシチュエーション。帳尻差しスキル発動で定位置へ。

アナザーリリックは関屋記念のスタート直前にゲート内で突進してしまい大外枠からの発走となり、終始走る気無しのまま終了。14着という着順は実力を示していない。大衆は何が起こっても着順でしか判断しないので、この人気の落ち具合は妙味だと思う。昨年の福島牝馬Sは前が飛ばす展開を捲り差して勝っているだけに、一旦下げてでも外を回してもらいたい。

◎ノースザワールド
○カントル
▲アケルナルスター
△ホウオウエミーズ、アナザーリリック
馬複5頭ボックス(10点)

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