【競馬予想Vol.201】第58回函館記念
今回のテーマ
巴賞で後ろから行って凡退していた馬を狙え
このレースは前走で重賞を使っていた馬が中心になるが、オープンクラスからは巴賞組が頑張っている。注目すべきは馬券に絡んだ8頭のうち7頭が7番人気以下だったという点。しかも好走馬ではなく、掲示板に載らなかった馬のほうが走っているという逆転現象が生じているのが面白い(巴賞着順巴投げ説)。今年は好走馬を含めてみんな人気薄。穴狙いなら巴賞で後ろから行って届かなかった馬を狙い撃つのが手っ取り早い。
トラックバイアス分析・展開予想
日曜朝時点の含水率は4コーナー15.3%、ゴール前13.9%、クッション値は7.1。Bコース使用2週目で早くも外差し気配。前日の函館2歳Sは外をぶん回したブトンドールが余裕で差し切った。内がダメというよりは馬場の良い外を通っての追い上げも利くといった感じ。内からジェネラーレウーノが行って、タイセイモンストル、スマイル、ウインイクシード、レッドライデン辺りが付いていく展開。平均ペース想定で基本は前。差しを狙うなら湿った馬場に適性がある馬を狙いたい。
全頭分析
【-】ハヤヤッコ
(+)ダートながら追い上げる脚は強力。時計要す開催最終週で浮上も。
(-)芝では速さが足りない。日経賞はスローペースで誤魔化せただけ。
【-】ジェネラーレウーノ
(+)3歳時とはいえ中山で先行して重賞2勝。軽量味方に粘り込み図る。
(-)巴賞は59kgを背負わされたとはいえ止まり過ぎ。今回TB向かない。
【-】フェアリーポルカ
(+)このところ後方待機で不発。乗り替わりで捲り上げる競馬に期待。
(-)牡馬相手だとイマイチ。前に止まってもらえないと出番無し。
【-】アイスバブル
(+)昨年同じ枠から2着激走。今年も空気扱いで無欲の突っ込み注意。
(-)速い時計出た昨年とは異なる馬場状態。内を通らされると厳しい。
【○】マイネルウィルトス
(+)前走広い東京で捲り上げて好走。小回りのここも捲って勝ち負け。
(-)後ろから行って届かずばかり。序盤で置かれるようだと届かない。
【-】タイセイモンストル
(+)弥彦Sは前々でフラつきながらも押し切る。今回初ブリンカー。
(-)重賞どころかオープンクラスも初出走。軽量でどこまでやれるか。
【-】スマイル
(+)中山での2戦は外枠、前走はハイペース。小回り先行で見直す手。
(-)勝ったレースは緩い流れ。前に行けても押し切るまでの力は無い。
【-】スカーフェイス
(+)大阪杯で格上相手に6着好走。直線に向いてからの脚色は断然。
(-)行き脚緩く真後ろからの競馬。余程上手く乗らないと届かない。
【-】アラタ
(+)都大路Sは押し出されての逃げで度外視。番手に構えて巻き返し。
(-)ケフェウスS勝利も軽量で僅差。オープンクラスでは物足りない。
【-】ウインイクシード
(+)巴賞はスタート好発から好位付けで健闘。今回初ブリンカー。
(-)後ろから一気に来られると無力。前走から上積みあっても微妙。
【-】レッドライデン
(+)逃げ連勝でOP入り。ハイペースの前走度外視。今回初ブリンカー。
(-)勝ち上がった2戦はいずれもスロー。ハナ奪えても居残りは困難。
【△】サンレイポケット
(+)実績・末脚共にこの中に入ると格上的存在。今回初ブリンカー。
(-)毎回遅れて差し込んでくる。直線短い函館で差し届くかどうか。
【◎】ギベオン
(+)差し優勢の鳴尾記念で前付けで善戦。時計要す洋芝も合いそう。
(-)取り立てて特徴無し。前に行っても差し構えても少し足りない。
【△】サトノクロニクル
(+)巴賞はゴール前進路が狭くなりながら3着。ここも外差しで躍動。
(-)基本的に差し構えで届かない。外を回らされるようだとしんどい。
【-】アドマイヤジャスタ
(+)一昨年のこのレースで4角捲って突き抜け。外枠で復活なるか。
(-)昨年はシンガリ負け。前走も後方を付いて回っただけで厳しい。
【▲】ランフォザローゼス
(+)巴賞は直線外に持ち出せず脚余す。捲り上げが出来れば激アツ。
(-)前走を見る限り小回り適性微妙。今回もいい脚使って届かずか。
結論
ギベオンは重馬場の金鯱賞逃げ切りを再評価。ここ3走はいずれも超の付く高速馬場で出番無し。このレースは高齢のディープインパクト産駒が1回だけ穴を開ける傾向があり(2回目は走らない)、小回りで馬場が重たいここでの奮起に期待したい。
マイネルウィルトスは昨年4コーナーで外を回して8着に敗れたが、昨年は函館に先行して札幌から開催されて函館記念は6日目で、内が伸びる高速馬場だった。今年は一転して重たい馬場。昨年から一貫して捲る競馬に徹しているし、後ろ過ぎない限り小回りコース替わりが嵌りそう。
ランフォザローゼスは巴賞で直線外に持ち出したかったところ、ハーメティキストが邪魔で已む無く内に入っていって6着。一昨年の函館記念は内枠から内を突いて上がってきたが、外差しに交わされて6着。今回は大外枠で自らが外差しシチュエーション。
サトノクロニクルは巴賞で直線外に持ち出しての3着だったが、ワールドリバイバルが外に寄ってきた影響を受けて鞍上が腰を浮かせた状態でゴール。好走したのに人気しないし、重たい馬場の追い上げも昨年の福島民報杯でやっている。外を回らされそうなのがどうかだけ。
サンレイポケットはエンジンの掛かりの遅さからして切りも考えたが、単純に今回の相手が緩過ぎるのと、外差しが利くなら来れなくもない。真後ろではなく中団付近に付けられるので、早めに仕掛ければ通用する。昨日のブトンドールの乗り方で良い。
◎ギベオン
○マイネルウィルトス
▲ランフォザローゼス
△サトノクロニクル、サンレイポケット
馬複5頭ボックス(10点)
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