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【競馬予想Vol.368】第28回東京中日スポーツ杯武蔵野S



トラックバイアス分析・展開予想

  • 秋の東京開催は10月9日と15日が雨で、この2日間はマイルで1分34~35秒の速い時計が出た。良馬場だと古馬2・3勝クラスで1分36~37秒台。古馬GIIIだと湿った馬場で1分34秒台、良馬場で1分35秒台後半が目安。金曜の雨は軽く、当日の天気は晴れのち曇りで良馬場想定。

  • ケイアイシェルビー、タイセイサムソン、ヘリオスと前走ハナを奪った馬が3頭いて、ドライスタウト、ペースセッティング、ペリエールなど人気どころも総じて前付けの馬。ヘリオスやドライスタウトはマイルがベストとは言い難く、何やら前がきな臭い。中団付近から差せそうな馬が妙味。


全頭分析

【○】ペリエール

(+)前走は久々で時計決着に付き合わされて負け。良馬場で巻き返し。
(-)並んだところから一方的に突き放された前走の負け方は気になる。

【-】ベルダーイメル

(+)前走は60kg背負ってペリエールを交わす。好調キープなら侮れず。
(-)前走以上に前に行く馬が強力。置かれるようだと根岸Sの二の舞。

【-】ドライスタウト

(+)東京ダートで2勝、フェブラリーS4着。前々の競馬で安定評価。
(-)マイルは若干長い。勝ちに行って詰め甘くなるパターン懸念。

【▲】タガノビューティー

(+)根岸Sは上位と差の無い4着。ハイペースで前が止まれば即出番。
(-)昨年も位置取り後ろ過ぎて届かず。道中不利受け易く捌きも課題。

【△】セキフウ

(+)エルムSは4角捲って完勝。すばるS3着見る限りハイペースで妙味。
(-)東京では内を掬ったユニコーンS2着以外サッパリ。小回り向きか。

【-】ライラボンド

(+)薫風Sはブービー人気ながら先行して3着。前付けで大波乱演出。
(-)前走時計速かったとはいえ離され過ぎ。ここでは速さが足りない。

【-】タイセイサムソン

(+)アハルテケSは今年の東京最速時計。エルムS完敗で人気落ち妙味。
(-)今回前に行きたい馬がそこそこ揃う。競り合いになると厳しい。

【-】ヘリオス

(+)ダートでハナ奪うと4戦3勝2着1回とほぼ完璧。行き切ると渋太い。
(-)中1週で距離延長。ベストは1,400Mだけに上積みに期待できない。

【-】マルモリスペシャル

(+)ペルセウスSは行き脚良く好位確保。ここも問題無く前で運べそう。
(-)好走は全て1,200M以下、初勝利以外の好走はいずれも湿った馬場。

【-】ケイアイシェルビー

(+)夏至Sの勝ち時計優秀。番手追走専念で巻き返し余地は十分ある。
(-)良馬場だとイマイチ。このクラスに入ると決め手も足りない。

【-】メイショウウズマサ

(+)一昨年のプロキオンSはレコード誘発逃げ。速さはここでも上位。
(-)ハナ奪えないと平凡。積極的に行ったとしても今回同型多く苦戦。

【△】レッドルゼル

(+)フェブラリーSで2着した舞台。このメンバーなら順当に勝ち負け。
(-)ベストより1ハロン長い。後ろから追いかけて届かずもあり得る。

【-】ステラヴェローチェ

(+)初ダートだが不良馬場の重賞勝ちが2つありこなせそうではある。
(-)先行押し切りは芝のデビュー戦のみ。砂で差し込めるか未知数。

【-】ヴァルツァーシャル

(+)ペルセウスSは前々決着で出番無し。前が止まればそれなりに。
(-)当然のように出遅れる。ブリンカー効果無くレース以前の問題。

【-】カテドラル

(+)小倉記念は高速内前決着で度外視。ダートでも57kgでマイルなら。
(-)スタート・行き脚共に遅い。乾いた砂だと追い上げ一層厳しい。

【◎】ペースセッティング

(+)桂川Sは初ダートとは思えない楽勝。勝ち時計は改装後京都最速。
(-)行き切ってしまうと終いの脚が甘くなる。道中の折り合いがカギ。


結論

ペースセッティングは新装京都ダートで今のところ唯一のラスト1ハロン11秒台(11秒9)の勝ち上がり馬。桂川Sの勝ち時計1分23秒3は新装京都ダート1,400Mの最速時計。4馬身差楽勝の裏付けは十分。今回はすぐ内のヴァルツァーシャルとカテドラルが凹み濃厚で、スタートから前に出していくのは容易。元々折り合いに苦心していた馬で、前が速いのはむしろプラス。

ペリエールはユニコーンSで1分35秒0をマーク。これは良馬場に限れば今回のメンバーではレッドルゼルが一昨年のフェブラリーSでマークした1分34秒9の次に速い。ユニコーンSは1,000M通過58秒0の流れで楽勝しているだけに弱いはずはない。前走は不良馬場が合わなかっただけと判断。

タガノビューティーは本来東京コースが合うはずなのに、毎回道中で不利を喰らう。このレースでは一昨年が壮絶に前が詰まって負け、昨年も後ろから行って前を捌けず負け。能力自体は高く、僅か半年前のかしわ記念でメイショウハリオに半馬身差に迫った馬がこの人気なら買う。

セキフウはユニコーンS2着以降の大敗がいずれもミルコ騎乗時で、ミルコが下りた後は6着・2着・3着・1着・4着。エルムSは最初のコーナーを最後方で通過しての差し切り勝ち。今回は前が賑やかになりそうで純粋に展開が向く。外を回さず内から上がって来れれば。

レッドルゼルはマイルで【0・1・0・2】だが、いずれもフェブラリーSでのもので仕方ない。但し今年のフェブラリーSは大きく出遅れたメイショウハリオが追い込んで3着するほど差しに味方したので、レッドルゼルの2着にはそれほど価値は無い。ただGIIIならば話は別。

◎ペースセッティング
○ペリエール
▲タガノビューティー
△セキフウ、レッドルゼル
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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