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【競馬予想Vol.371】第48回エリザベス女王杯



トラックバイアス分析・展開予想

  • 土曜はメインのデイリー杯2歳S(2歳GIII/芝1,600M)こそインベタのジャンタルマンタルが勝ったが、2着は4角外から直線中選択のエンヤラヴフェイス、3着は最後方大外からナムラフッカーが飛んできた。その他のレースは概ね中から外差しが優勢。内から差せないこともないが、内前で残すのは難しい状況。

  • 明確な逃げ馬不在。前走で逃げを解放したディヴィーナが行きかねない状況。ブレイディヴェーグ、ジェラルディーナが揃って後ろから行く馬ということで、展開妙味は前。いかにも大逃げが嵌りそうなシチュエーションだが・・・。スローで団子になると内のほうで不利が生じそうで、後方待機でも4コーナーで外を回しての差しが無難。


全頭分析

【◎】ブレイディヴェーグ

(+)ローズSは超高速馬場で真後ろから行って2着。末脚の威力は絶大。
(-)現役馬屈指のスタート下手。周りを囲まれたまま出られずが怖い。

【▲】ルージュエヴァイユ

(+)前走スタート直後に挟まれる不利あり。前手薄なここは先行妙味。
(-)関西圏の競馬は今回が初めて。押しても引いても微妙に足りない。

【△】ハーパー

(+)牝馬三冠皆勤でいずれも上位。比較的前に付けて速い脚が使える。
(-)勝ち鞍はマイルまで、クイーンCも接戦。古馬相手では厳しいか。

【-】ローゼライト

(+)前で粘って再三波乱アシスト。後ろが牽制し合えば再度波乱呼ぶ。
(-)前走も含めて好走は専ら湿った馬場か洋芝。良だとジリ隠せない。

【-】イズジョーノキセキ

(+)有馬記念以来の内枠ゲット。鞍上の狙いはやはり直線イン強襲か。
(-)内捌けるかはともかく、このメンバー相手に後ろからでは厳しい。

【-】ディヴィーナ

(+)ミルコに乗り替わって躍進。ここも逃げ馬不在で自在性活かせる。
(-)前走で距離ギリギリ。このクラスで前受けできるとは思えない。

【△】ジェラルディーナ

(+)昨年の覇者で牡馬相手のGIでも善戦。前走は展開向かずで度外視。
(-)徐々にズブくなりつつある。直線長い京都外回りでキレ負け懸念。

【-】シンリョクカ

(+)ここ2走外枠からレースに参加できず。太目残し叩いてここ勝負。
(-)実力不足で高望みし過ぎ。まずは自己条件を勝ち上がってから。

【-】アートハウス

(+)中山牝馬Sは重ハンデ響く。前付けで重賞2勝の実力は侮れない。
(-)久々こなすとはいえ半年振りの実戦。1ハロン長い距離も未知数。

【-】ククナ

(+)七夕賞は内を立ち回って善戦。スローで前付けなら見せ場作れる。
(-)内取れなかった小倉記念はあっさり敗退。今回も外枠でしんどい。

【-】ライラック

(+)府中牝馬Sは中団差しで新境地の3着。同様の乗り方できるなら。
(-)基本的に差し届かずでアテにならない。昨年2着も阪神の重馬場。

【-】ゴールドエクリプス

(+)大原S勝利で京都外回りは3戦3連対。追い切りは相変わらず爆速。
(-)マーメイドSでハンデ貰って4着止まり。定量GIでは流石に厳しい。

【○】サリエラ

(+)新潟記念は酷暑&中間ザ石で度外視。外からの被せ差しで巻き返し。
(-)初動が遅くて差し損ね多数。今回外を回しても差し切れるかどうか。

【-】マリアエレーナ

(+)昨年の小倉記念でジェラルディーナを5馬身離す。先行力は侮れず。
(-)毎回上位には来るが善戦止まり。GIでパフォーマンスアップ疑問。

【-】ビッグリボン

(+)京都大賞典は重馬場に加えて直線不利。捲る脚あり巻き返し注意。
(-)マーメイドSはハイペースが嵌った感。ここでは格落ち感否めず。


結論

ブレイディヴェーグは確実に出遅れる悪性スキル持ちだが、真後ろからでも余裕で届く極上の決め手スキルがある。見た目は凄いが、実際のところはローズSで同世代の牝馬に負けている。これで1番人気は正直割に合わないが、菊花賞で補正タイムランキング下位のドゥレッツァを圧勝に導いたルメールさんのことなので今回も何かしてくると思う。

サリエラは新潟記念の中間でアクシデントがあった(ザ石)のは知らなかった。ただでさえクソ暑くてしんどいのにそんな状態で使うなよ国枝・・・。ただこれで目出度くオッズチャージ完了。小さな馬なので揉まれる内枠よりのびのび走れる外枠のほうが良い。東京でゼッフィーロの差しに屈しなかった馬が6番人気(日曜12時時点)で買える幸せを噛み締めたい。

ルージュエヴァイユはエプソムCで先行策を試して2着。府中牝馬Sはスタート直後にストーリア(合掌・・・)が起点の幅寄せを受けて後ろに下がってしまった。そこから終始外を通って、単騎楽逃げのディヴィーナに並びかけるところまで行って2着。レース(=ディヴィーナ)の上がり3ハロン33秒9に対して自身は32秒7。無念過ぎる。乗り方次第で突き抜けも。

ハーパーは秋華賞で馬ではない別の生物にコンマ5秒差なので弱くはないと思う。アレに比べればジェラルディーナやブレイディヴェーグなど小兵に過ぎない。オークスも例年であれば勝ち馬レベルで、6馬身も千切るアレがおかしい。今回はこの馬を嫌ってくる人が多いと思う。で、来られた時に気付く。「ああ、川田が乗ってたのか・・・」と。

ジェラルディーナは阪神で行われた昨年のエリザベス女王杯勝ちの後、有馬記念3着、宝塚記念4着を上積み。前走のオールカマーは外を回したら終わる馬場で団野さんがしっかり大外を回して負け。おそらく叩きだから適当に回ってこいといった指示が出ていたのだろうと思う。但し何だかんだ言って昨年のエリザベス女王杯から勝っていない。ズブさは如何ともし難い。

◎ブレイディヴェーグ
○サリエラ
▲ルージュエヴァイユ
△ハーパー、ジェラルディーナ
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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