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【競馬予想Vol.452】第29回マーメイドS



トラックバイアス分析・展開予想

  • 月曜から連日快晴で、毎日散水を実施しても馬場はカラカラ。土曜朝時点の含水率は4コーナー7.1%、ゴール前10.4%でクッション値は10.6。今週からDコースに替わったものの、土曜のレースを見る限りでは伸びるコースは外。

  • 8レース(3歳以上1勝C/芝1,800M)は各馬が内を空けて走っていて、前のほうにいた馬のワンツーで1分44秒4。稲荷特別(3歳以上2勝C/芝2,000M)も中央より外からの差しワンツーで1分58秒4。メインの米子S(3歳以上OP/芝1,600M)はトゥードジボンが1分31秒5で逃げ切り。通常の馬場より2秒ぐらい速い。夜間に雨が降ったものの、お湿り程度で影響はあまり無さそう。

  • 四国新聞杯でアリスヴェリテに先んじたベリーヴィーナスが最内枠を活かしてハナ。アリスヴェリテも軽ハンデを活かしたいところで、外枠からでも果敢に仕掛けてペースアップが濃厚。逃げ残りより差しが決まりそうな感じ。馬場が軽くて速いだけになるべく前を意識して早めに動きそうな馬に注目したい。


全頭分析

【-】ベリーヴィーナス

(+)下鴨Sは直線外に持ち出しての逃げ切り。スタート速く最内最適。
(-)前々走下したアリスヴェリテがハナに拘ってくるなら共倒れ懸念。

【-】ジューンオレンジ

(+)メイSは出遅れ&後方外回しで届かず。追い上げる脚は悪くない。
(-)前走も前から離される。道中溜めが入る中距離戦は向いていない。

【-】ピンハイ

(+)2,000Mで中日新聞杯3着あり。都大路Sは内前が止まらず度外視。
(-)チューリップ賞2着を除き好走は専ら外差し。内回りの内枠微妙。

【△】ミッキーゴージャス

(+)前半突っ込んだ流れの愛知杯完勝。ここも前で引っ張る馬が明確。
(-)愛知杯から2.5kgハンデ上積み。4角外捲りスタイルで内枠は微妙。

【-】ラヴェル

(+)このところ緩い馬場で伸び切れず。速い馬場のここは先行妙味。
(-)直線追われてすぐ反応するが続かない。2,000Mは少々長い印象。

【-】ホールネス

(+)使う度に馬体重増やして3連勝。馬群に入れても怯まず伸びる。
(-)持ち時計は平凡。芝質軽い京都で同様の走りができるかどうか。

【-】マリネロ

(+)伸びない内を通った前走度外視。一気6kg減のハンデ設定は魅力。
(-)シンプルに脚が遅い。馬場が渋っても他を逆転するまでは疑問。

【○】セントカメリア

(+)3走前に2頭大逃げ展開を差し切る。今回同様の展開想定で注目。
(-)前走出遅れ最後方から差し届かず。前に止まってもらう必要あり。

【△】コスタボニータ

(+)福島牝馬Sは直線内で詰まりながら切り返して勝利。力は一枚上。
(-)好走は専ら直線内から抜け出す競馬。外を通すようだと魅力半減。

【-】ゴールドエクリプス

(+)阪神牝馬Sで前付けした先行力評価。軽くて速い馬場に対応可能。
(-)小倉大賞典はスタートで行き遅れて完敗。距離も1ハロン長い。

【▲】インザオベーション

(+)前走G前の伸び優秀で一気の軽量嵌りそう。ライトバックの半姉。
(-)前走は1,000M通過61秒9のスロー。ペースアップと速い時計課題。

【△】タガノパッション

(+)福島牝馬Sは結果的に早仕掛けが仇。溜め差しで巻き返し狙い。
(-)スタート・行き脚共に緩く後方からの競馬。相変わらず詰め甘い。

【-】アリスヴェリテ

(+)前走ハイペースの大逃げを打って残す。超軽量の今回も行くのみ。
(-)前走は強烈な内前バイアス。最内ベリーヴィーナスの存在が厄介。

【-】エリカヴィータ

(+)福島牝馬Sは直線前が狭まりながら追い上げ5着。復調気配感じる。
(-)前走もスタートを決めながら結局一段後ろ。レース運び不器用。

【◎】エーデルブルーメ

(+)ダイワスカーレットCは4角外回しで完勝。寿Sは直線内突きの2着。
(-)行き脚はさほど速くない。重賞で外回しの競馬通用するかどうか。

【-】ファユエン

(+)福島牝馬Sは落馬2頭に躓く不利。新潟大賞典は伸びない内で善戦。
(-)1勝C・2勝Cの勝ち上がりは共にスロー。ここも付いて回るだけ。


結論

エーデルブルーメは寿S(2着)のように内も突けるが、前走のような外差しが最も力を発揮する条件。8枠に入った時は【3・2・0・0】とパーフェクト連対で、揉まれず運べる外枠は好都合。2つ内のアリスヴェリテに付いて行くような形で外前が取れれば勝ち。超高速に少し不安があるが、夜間の雨で丁度良くなりそう。

セントカメリアは愛知杯で3番人気に推されながら9着に沈んだが、3コーナー辺りからフラーズダルムに被されっぱなしで何度か躓きそうになっていたのでノーカウント。サンタクロースSは2頭大逃げ展開を外差し、都大路Sは出負けして4角最後方から突っ込んで3着。今の京都は前にいないとしんどいが、外が使える馬場だけに一撃あるならコレ。

インザオベーションは桜花賞とオークスで連続3着のライトバックの半姉。パールSは1,000M通過61秒9のスローで脚を余したような負け方で、ペースが上がりそうなここは突っ込みに期待したい。ハンデをがっつり貰えたし、4角外前が取れればエーデルブルーメ、セントカメリアと一緒に外から突っ込んでくる。

コスタボニータは福島牝馬Sが直線内で詰まりかけながら下げて外に持ち出して差し切る内容で、牝馬限定GIIIなら一歩抜けた存在。ただ好走が福島牝馬Sも含めて専ら内から抜けてくる時で、今回の9番枠は何とも微妙。距離も1,800M中心の戦績で、2,000Mは愛知杯で走っただけ。その愛知杯もラスト伸びあぐねていたのでここは2~3着と予想。

ミッキーゴージャスは前走最内枠が災いして1コーナーまでに前を塞がれて何もさせてもらえなかった。今回のコースは修学院Sでエアサージュ(鳴尾記念3着)を下した舞台で悪くない。56.5kgのハンデと3戦3勝の川田騎手が乗ってくれないのが厳しいが、前者は愛知杯の勝ち方を見る限り力は抜けているので妥当。後者は如何ともし難い腕の差がある。

タガノパッションは前傾ハイペースに強く、先行争いが激化した愛知杯で馬群を捌いての差しで2着。今回もアリスヴェリテの出方次第で前傾ハイペースの可能性があり、抑えには入れておきたい。ベリーヴィーナスとアリスヴェリテがやり合わず流れが落ち着くようなら、いつものように後ろのほうで燻って終わり。

◎エーデルブルーメ
○セントカメリア
▲インザオベーション
△コスタボニータ、ミッキーゴージャス、タガノパッション
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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