【競馬予想Vol.5】第58回愛知杯

昨年は開幕週ながら不良馬場の小倉で行われ、重馬場のターコイズSで差し届かず6着だった9番人気デンコウアンジュが勝利。エリザベス女王杯4着を経由した1番人気センテリュオが5着に敗れるなど、上位人気馬は総崩れで大荒れ決着だった。年明けの中京で行われた'16年~'19年も8番人気以下の伏兵が3着以内に入り続けるなど、まともに決まらない難解な一戦。

なお、'16年~'18年は開催初日、'19年は開催3日目に行われた一方、今年は開催5日目の施行。強烈な内前バイアスが掛かっている馬場傾向を含めて別のレースと考えた方が良いのかもしれない。

Inked20210111中京10R_LI

開催4日目、11日の10R寿S(4歳以上3勝クラス/芝2,200M)は4角8番手、中団後方外から差し込んだツーエムアロンソ(黄)と4角最後方、直線大外から勝負に出たダノンマジェスティ(青)による外差しワンツー。但し3着にはハナを奪って内一杯に粘り込んだシャフトオブライト(緑)が入った。

Inked20210111中京12R_LI

12R(4歳以上1勝クラス/芝1,600M)は最内枠のロードシャムロック(黄)が内ピタで悠々逃げ切り。2~3着は共に中団後方から直線外に持ち出した5枠の2頭、ワールドスケール(青)とピュアカラー(緑)が差し込んできた。

当日の馬場傾向は当然チェックすべきだが、開催後半に差し掛かって徐々に外差しが効き始めてきている。個人的にはダノンマジェスティが勝ちかけたのは意外だった。内ピタからの抜け出しを尊重しつつ、近走で外から差し込む競馬をやってきている、若しくは外差し実績のある馬に注意を払いたい。

近走ずっと逃げの手に出ているナルハヤはテンが緩く、外枠に入ったので今回行けるかどうか怪しい。内に入った短距離実績馬ディアンドルが先制しそう。ここ2戦出脚が付いて2ハロン目に10秒台のラップを刻んでいて、ナルハヤやタガノアスワドなど後に続きたい馬もチラホラ。1,000M通過は59秒台前半の締まった流れを想定。流れて外差し、と予想。

◎マジックキャッスルは重賞で差して2着が3回。外差しが効き始めてきている今の中京の馬場はいかにも合いそう。今回久々だが、一週前の美浦坂路では4F50秒5-1F12秒1で併せ先着、今週は南W単走で5F66秒0-1F12秒3で体幹がぶれず軽快な走りで仕上がっていると判断できる。

○ランブリングアレーは前走久々のマイル戦、外枠から押し上げるのに脚を使った分ラストは伸びを欠いた。垂水SやカシオペアSでハイペース先行に実績があるし、開催の進んだ馬場で先行して勝利している点を評価したい。内前バイアスを熟知した福永騎手に乗り替わるのも心強い。

▲ドナウデルタはマイルまでしか経験が無いが、中団より前に付けた時は概ね勝ち負けしている。前々走のポートアイランドSは今回流れを作りそうなディアンドルの逃げを内ピタ追走、直線内から上がってきて外差しのピースワンパラディを凌いで勝利。距離をこなせれば。

△デンコウアンジュは前走スタート直後に挟まれて道中最後方付近、直線勝負に賭けるも流れが緩過ぎて完全に脚を余してしまった。今回は前走よりペースが上がりそうで、同馬で重賞2勝の柴田善臣騎手に手綱が戻る今回、中団外目に付けられるなら侮れない。

△サトノガーネットは毎回のように真後ろから外を通して直線一気スタイル。前走のように流れが緩いと完全に無抵抗になる。前半突っ込んだ流れでは小倉記念で2着があり、前走よりペースが上がりそうな今回はゴール前の強襲が見られるかもしれない。

△センテリュオの前々走はドスローで直線だけの競馬、前走にしても最後方に構えて直線だけの競馬。オールカマーこそ間に合ったが、進出がワンテンポ遅いので毎回のように差し遅れる。ルメール騎手騎乗時は昨年の愛知杯を除いて一段前で競馬しているので抑えるが、勝つまではしんどいか。

◎マジックキャッスル
○ランブリングアレー
▲ドナウデルタ
△デンコウアンジュ、サトノガーネット、センテリュオ
3連複◎or○1頭軸流し(16点)

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