【競馬予想Vol.239】第27回東京中日スポーツ杯武蔵野S

今回のテーマ

ここで上がり3ハロン最速をマークしそうな馬を狙え

過去10年、このレースで上がり3ハロン最速をマークした馬は【6・0・3・2】(2019年は該当馬2頭)。

4コーナー4番手以内に付けた馬のワンツーは2017年の1回のみで、ここ4年は4コーナー7番手以降から上がり3ハロン最速か2位の脚を使った馬が勝っている。要するに、直線で速い脚を使った者勝ち。決め手自慢をボックスで買って高め待ちが吉。


トラックバイアス分析・展開予想

今週は連日快晴で砂は乾き放題。連日散水しても金曜朝時点の含水率は4コーナー2.7%、ゴール前3.3%と依然としてパサパサ。ちなみにグリーンチャンネルCが行われた10月10日の含水率は4コーナー・ゴール前共に16.0%で今回と正反対の馬場。これだけ乾くとグリップが効かず、力が要る良馬場ダートで勝ち負けした経験を重視したいところ。バスラットレオンがスタートを決めて単騎逃げ。アドマイヤルプス、レモンポップ、ハヤブサナンデクンが追走して以降は一団。後ろから行く馬が多いが、前がそれほど速くないので後続が早めに押し上げての差し合戦を想定。


全頭分析

【△】フルデプスリーダー

(+)エルムSは前付けで捻じ伏せる。東京でも実績あり引き続き注目。
(-)ここ2戦は行った者勝ち。久々に差し構えて脚伸ばせるかどうか。

【△】セキフウ

(+)ユニコーンSは差し構えて直線最内強襲。脚溜まれば侮れない。
(-)今回古馬と初対戦。最内差しは再現性に乏しく過信は出来ない。

【-】アシャカトブ

(+)前走走り辛い馬場で長く脚使って差し切る。同コース勝ちあり。
(-)中央の重賞では善戦止まり。前付けしても構えても足りない。

【-】アドマイヤルプス

(+)前走はハイペースを大外から追いかけて沈没。今回叩き2戦目。
(-)時計勝負に一抹の不安あり。相手揃うここは前で楽は出来ない。

【-】サンライズノヴァ

(+)4年前と一昨年の覇者。追い込む脚健在で得意舞台で復活図る。
(-)最後の勝利は一昨年の本レース。前走も悪くないが物足りない。

【-】エアスピネル

(+)一昨年3着・昨年2着。府中マイルは得意舞台でここは見直す手。
(-)昨年と同じ南部杯経由も今年は負け過ぎ。9歳秋で一変期待は酷。

【△】レモンポップ

(+)前付けで一方的に離す競馬で4連勝。戸崎騎手とのコンビで無敗。
(-)負けた2戦はいずれも芝スタート。中1週の強行軍も気になる。

【-】バスラットレオン

(+)ゴドルフィンMは4角先頭から完勝。すんなり行ければ渋太い。
(-)昨年は13着完敗。海外帰りで58kgを課されるのはしんどい。

【◎】タガノビューティー

(+)昨年は直線で前が詰まって6着。進路確保で今年こそ突き抜け。
(-)いい脚使って届かずがデフォルト。道中と直線の捌き課題。

【-】デュードヴァン

(+)阿蘇Sはイメージ一変の逃げ切り。剛腕ムーアの扶助心強い。
(-)前走は流れ緩過ぎ。距離短縮で前付けではスピード不足露呈。

【-】ギルデッドミラー

(+)前走は直線で内詰まりながら猛追の2着。普通に乗れば勝ち負け。
(-)ここ2走は水分含んだ締まった馬場。乾いて力要る馬場でどうか。

【○】スマッシングハーツ

(+)ここ2戦は直線に向いて前が壁。大外一気の形取れれば面白い。
(-)時既に遅しの追い込み。前の馬に完璧に運ばれると出番無し。

【-】ブラッティーキッド

(+)エルムSで連勝止まるも僅差。大跳びで広いコースが合いそう。
(-)ワンターンの速い流れ未経験。鞍上もコース経験乏しく微妙。

【-】ハヤブサナンデクン

(+)シリウスSは下げて直線前詰まる下手騎乗。前付けで巻き返し。
(-)マイルは未経験。距離短縮で急かされて対応できるかどうか。

【-】デュープロセス

(+)BSN賞は大外後方一気が嵌りかける。ここも小細工は不要。
(-)最後に勝ったのは3歳時に園田で逃げ切り。展開の助け必須。

【-】ケイデンスコール

(+)芝マイル3勝の実績断然。中1週&ダートの荒療治で変われるか。
(-)近走全く競馬になっていない。ここも付いて回るだけが精一杯。


結論

タガノビューティーは良馬場の東京ダートで6戦して【2・2・2・0】、上がり3ハロン最速5回・2位1回の準パーフェクト。昨年のこのレースは1番人気に推されながら最内枠が祟って直線で見事に前が詰まり、強引に外に持ち出して追い込んで届かずの6着。前走は休み明け・重馬場・58kgで、今回は全て好転。捌きだけ何とかしてもらいたい。

スマッシングハーツは2走前のアハルテケSのパトロールビデオが涙無しでは見れないレベル。行くところ全てが壁になって全く追えずという壮絶な負け方をした。前走も直線に向いたところで一旦内に入ってから結局外に振り出して届かず。但し上がり3ハロン最速はマークした。今回は1週前に栗東坂路で4F49秒6-1F11秒9の猛時計をマークしており、俄然やる気。

フルデプスリーダーは良馬場の東京ダートで【3・3・0・1】、上がり3ハロン最速4回と悪くない。東京ではないがポラリスSではタガノビューティーに先着している。内枠(3番枠より内)【2・2・0・1】、ダートマイル【3・2・0・2】も悪くないどころか得意条件。ここ2戦が先行での勝利というのが多少気になるが、何故か全く人気が無いので当然買い。

レモンポップは戸崎騎手が騎乗した6戦全てが楽勝で、向かうところ敵無しのようにみえるが、4連勝は全て1,400Mで今回は距離延長かつ中1週。しかも負けた2戦はいずれも芝スタート。2戦目に芝スタートのこのコースを勝っているが、全6勝の中で着差は最小だった(1馬身1/2)。前付けというのも後続の格好の的になるし、案外あっさり交わされそうな気がする。

セキフウがユニコーンSでマークした1分35秒2は今年の東京ダートマイルで良馬場の最速時計。7着以内に入った馬はいずれもその後勝利を挙げるかオープンまたは重賞で3着以内に入っているようにハイレベル。ワンターンの良馬場、速い上がりがモノを言うこの舞台でこの馬を買わないという選択肢はない。

◎タガノビューティー
○スマッシングハーツ
▲フルデプスリーダー
△レモンポップ、セキフウ
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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