【競馬予想Vol.297】第66回サンケイスポーツ杯阪神牝馬S
今回のテーマ
これといったものが見当たらなかったので省略。
トラックバイアス分析・展開予想
今週は週半ばまで快晴続きで日曜から火曜にかけて連日散水、火曜に芝刈りが行われたが週の後半から雨模様。金曜は午前中だけで43.5ミリ、最終的に66ミリの雨を観測。含水率は4コーナー12.1%、ゴール前12.3%、土曜朝時点のクッション値は9.0。これにはちょっと驚き。金曜朝時点は8.2だったので、意外と回復が早い。
今週からBコースを使用。阪神はずっと内が使えるほど馬場状態が良く、コース替わりでも特段意識する必要はない。基本的に時計が速くて前残りだが、前日の雨の影響で外差しが使える馬場になっているかもしれない。当日の馬場傾向は要チェック。
ペース想定:やや速い(58~59秒台)
常時ロケットスタートのウインシャーロットの単騎逃げ。サウンドビバーチェが2番手、ママコチャも楽に前へ。全体的にテンの遅い馬が多く、前が楽出来そうな感じ。後ろも追走し易いペースで、外回りで差し脚が活きるが前も簡単には止まらない。上がりで差が付かず前が残るとみる。
全頭分析
【-】サブライムアンセム
(+)京都牝馬Sは大出遅れが全て。スタート決めて位置取れれば妙味。
(-)大外ぶん回しがデフォルト。ターコイズSは前付けしてイマイチ。
【-】コスタボニータ
(+)初音Sは4角外前から長く脚を使って勝利。同様の前付けに期待。
(-)元町Sでフラーズダルムに完敗。相手揃う重賞で勝ち負けは疑問。
【○】ウインシャーロット
(+)スタートセンス抜群で前付け容易。高速馬場を味方に粘り込む。
(-)前走は栗東滞在、今回は今週のみ栗東。マイルで詰めの甘さ拡大。
【△】フラーズダルム
(+)元町Sはゴールにかけて加速強めて楽勝。末脚は見どころあり。
(-)常に後ろからの競馬で展開任せ。前が残る展開・馬場だと苦しい。
【◎】ママコチャ
(+)スタート上手く行き脚も強い。追い切り特に動いて変わり身期待。
(-)ターコイズSは若干不利受けるも力負けの内容。今回ハンデ無し。
【-】テンハッピーローズ
(+)京都牝馬Sは直線でややゴチャつく。外回りで不利無く行ければ。
(-)前走も時計通り走って負け。距離延長のここも時計短縮が課題。
【△】ルージュスティリア
(+)昨秋からマイル戦で3連勝中。前々走負かした馬が次走大楽勝。
(-)前走の相手はかなり弱い。重賞歴戦馬相手に競り負けないか不安。
【▲】ピンハイ
(+)東京新聞杯は時計が速過ぎて追い付けず。得意の阪神で出直し。
(-)序盤抑える競馬で位置取り悪くなりがち。小柄で馬群捌きも不安。
【-】サウンドビバーチェ
(+)重賞で前付けして接戦評価。内を取り切れなかった前走度外視。
(-)マイルだと速さ不足否めず。他に速い馬いるここは追走一手か。
【-】アンドヴァラナウト
(+)ここ2戦は重たい馬場で何も出来ず。昨年2着の舞台で巻き返す。
(-)昨年は前付けでの好走。前日のまとまった量の雨の影響不安。
【-】イズジョーノキセキ
(+)府中牝馬Sでソダシを撃破。久々は問題無くいきなりから期待。
(-)ベストは1,800Mでマイルは若干短い。差し損ねも十分あり得る。
【-】ディヴィーナ
(+)京都牝馬Sは直前絶好の手応えで前詰まる。今回改めて見直す手。
(-)他の重賞でも通用せず。不利無く走っても即勝ち負けはどうか。
結論
ママコチャはテン3ハロン34~35秒の速めの流れで3勝をマーク。ターコイズはアウェーの中山で前付けしてコンマ2秒負けならまずまず。上積みが無いとしんどいとみていたが、先々週・先週とコースで6ハロン81~82秒台で終い強め、今週は栗東坂路でとんでもなく速い時計(水曜の栗東坂路4位)をマーク。前付けで速い脚を繰り出せれば十分やれる。
ウインシャーロットはスタートが上手過ぎて意識せず先手が奪える。テン3ハロン34~35秒、1,000M通過57~58秒台の淀みのない流れから上がり3ハロン33~34秒台の脚を使って粘り込むパターン。渋った馬場では3戦全敗だが、うち2回はソウルラッシュ(マイラーズC勝ち、富士S2着、マイルCS4着)に交わされての2着。馬場が重たくて後ろがモタつくなら好都合。
ピンハイはエリザベス女王杯が激重馬場の内枠先行でガス欠、東京新聞杯も内前高速馬場で差し不発と敗因が明確。阪神外回りはチューリップ賞でナミュールの2着、桜花賞はスターズオンアースとコンマ1秒差、西宮Sは最速の上がりで完勝。平均ペースなら突き抜けがありそう。
フラーズダルムは阪神外回りで1・7・2・2・4・1・4着。昨秋の元町Sで先週のダービー卿CTで3着に好走したゾンニッヒに2馬身弱先着。前走は出遅れた訳でもないのに必要以上に構えて詰め切れずといった内容で、位置取り修正で馬券内突入は容易い。
ルージュスティリアはマイルで前付けして3連勝しているが、いずれもテンが緩いか1,000M通過が59秒という緩々ペース。デビュー戦でスターズオンアースを下し、前々走で次走何もせず圧勝のダノンティンパニーを下したのは評価するものの、重賞再挑戦で即勝ち抜けというパフォーマンスではない。
◎ママコチャ
○ウインシャーロット
▲ピンハイ
△フラーズダルム、ルージュスティリア
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)
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