【競馬予想Vol.180】第44回新潟大賞典

今回のテーマ

前に行きそうな馬を狙え

過去10年、ここで4コーナ5番手以内に付けた馬は【3・5・3・43】、単回値94・複回値143。7番人気以下から3着以内に入った馬は13頭いるが、うち10頭は4コーナーで5番手以内に付けていた。

このレースは7年連続で7番人気以下のいずれかが3着以内に入り続けているが、要らんこと(!)をする馬の大多数は前残り。新潟外回りは直線が長く、後ろから行く馬が人気を集めやすいが、馬券妙味は断然前の馬。


トラックバイアス分析・展開予想

昨年10月末以来の開催だが、芝が所々黒ずんでいたり砂埃が舞ったりと開幕週にしてはあまり良くは見えない。内から2~3頭分外が最も伸びている。中間降雨は無く、クッション値は10.2で時計は標準以上に出ている。単なる前残りより好位差しが最適。今回は前に行きそうな馬が内枠に集まり、全体的に後ろから行く馬が多い布陣。内枠の居残りを想定しておきたい。


全頭分析

【-】マウントゴールド

(+)距離・実績共に申し分無し。前付け出来るなら勝ち負けになる。
(-)まともに使えていない。ここも付いて回るだけで終わりそう。

【△】アイコンテーラー

(+)大阪城Sはゴール前一伸びに成長感じる。今回は4戦全勝の新潟。
(-)オープン入り後はハンデ貰っても勝ち切れず。ここも入着までか。

【▲】スマイル

(+)ここ2走外枠から何もさせてもらえず。内枠の今回は前に行ける。
(-)勝ち鞍は全て小回りの中山。直線長い新潟外回りで粘れるか疑問。

【○】アルサトワ

(+)大阪城Sは逃げ以外で初勝利。前付けで上がりも速くここも有力。
(-)左回り、輸送競馬共に実績無し。幸騎手が乗らないのも気になる。

【-】ダノンマジェスティ

(+)昨年は出遅れながら直線よく詰める。純粋な差し比べで浮上も。
(-)このところまた付いて回るだけ。スタートと行き脚の無さ課題。

【-】ラストドラフト

(+)日経賞は行った行ったで度外視。中団より前が取れれば面白い。
(-)このところ構え過ぎの感。溜めて弾ける感じもなく苦しい。

【-】プレシャスブルー

(+)一昨年の3着馬。前走を含め人気薄で再三激走しており要注意。
(-)真後ろを付いていって直線突っ込むだけの馬。まさにギャンブル。

【◎】カイザーバローズ

(+)但馬Sはアルサトワの楽逃げに並ぶ同着。決め手はここでも通用。
(-)エンジンの掛かりが遅いのがネック。いい脚使って届かず懸念。

【-】ステラリア

(+)大阪杯は仕掛け遅く詰め切れず。今回相手弱化で競馬しやすい。
(-)構えて差し損ねが多い。前が止まってくれないと届かない。

【-】ラインベック

(+)差し決着の新潟記念で先行して5着。前で流れに乗れれば侮れず。
(-)ここ2戦は流れが速かったとはいえ負け過ぎ。地力で見劣る。

【-】トーセングラン

(+)前走屈腱炎明けで勝利。同コース2戦2勝でまともなら勝ち負け。
(-)脚部不安で順調さ欠く。コースで追えていないのがどう出るか。

【-】シュヴァリエローズ

(+)福島民報杯は早めに動いて善戦。溜める競馬で通用していい。
(-)前走にしても勝ち馬に離されての完敗。レース間隔詰まると不振。

【-】ヤシャマル

(+)昨夏の新潟記念で僅差4着。中団より前に付けた時の信頼度高い。
(-)オープン入り後は5戦未連対。勝ちに行く競馬ができるかどうか。

【△】レッドガラン

(+)大阪城Sはトップハンデで勝ちに行って僅差。構えて巻き返し。
(-)中山金杯勝ったとはいえ距離ベストとは言い難い。ハンデも重い。

【-】モズナガレボシ

(+)ここ2戦は積極策が裏目。新潟外回りは1着・3着と悪くない。
(-)外差し嵌った小倉記念以降イマイチ。前が止まらないと苦しい。


結論

◎カイザーバローズは完全勝ちパターンに入っていたアルサトワを捉えた但馬Sが好内容。加速が乗るまでモタつくのが難点も、直線距離が600M以上もあるここなら脚を余すことは無さそう。後ろに置かれ過ぎなければここは勝てる。

○アルサトワは1勝クラス時にポタジェ相手に逃げ切るなど型に嵌ると強いところをみせていた馬。大阪城Sはサトノフェイバーに先手を奪われながら、初めて番手の競馬で勝った。幸騎手が乗りに来ない、輸送競馬に実績が無いのが気になるが、力を出し切れるならここも勝ち負け。

▲スマイルはAJCCが14頭立ての13番枠かつ外差し決着、日経賞も15頭立ての大外枠かつ内前決着で何もさせてもらえなかった。今回は内枠、距離短縮、負担斤量減と色々と状況好転。このレースは前に付けた人気薄が穴を開ける傾向があるが、今回はこの馬が当てはまりそう。

△レッドガランは京都記念が渋った馬場の前残り、大阪城Sがワンターンの高速決着を詰められずで負けて已む無し。今回もアルサトワ主導の流れが想定されるものの緩めの逃げを打ちそうで、外から番手追走、直線外差しに持ち込めれば好勝負可能。

△アイコンテーラーは新潟4戦全勝が評価されているものの、実態はオープン入り後連対無し、牝馬相手の愛知杯でも負け。それでも狙える根拠は内枠先行。レッドガランに対しては内と外の枠順差と前走と変わらない斤量差で対抗可能。

◎カイザーバローズ
○アルサトワ
▲スマイル
△レッドガラン、アイコンテーラー
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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