【競馬予想Vol.191】第29回函館スプリントS

今回のテーマ

逃げ馬を買え

過去10年、4コーナーで先頭だった馬は【3・1・1・5】、単回値296・複回値192で現在4年連続で連対中。

時計が速くても前が止まらず、近年はハナを奪った馬がそのまま残るケースが頻発。後ろから行くにしても中団より前にいないと間に合わない。


トラックバイアス分析・展開予想

開幕週初日は色々なパターンが見られたが、短距離戦は定石通り内枠先行、2~3着は馬場の5分どころからの差し。内が良いのはみんな分かっているので、度々前が詰まるシーンがみられた(9R~11R)。今年も前年(札幌)の覇者ビアンフェが単騎逃げの展開で、前は速くて止まらない状況。内ピタ先行を中心に、紐には中団外から差してきそうな馬を狙い撃ちたい。


全頭分析

【-】プルパレイ

(+)前走はマイルの外枠で何も出来ず。今回ファルコンSと同じ最内。
(-)周りが速く確実に包まれる。直線内を捌いて出て来れるかが問題。

【-】キャプテンドレイク

(+)スプリント戦を使って3連勝。鞍馬Sは直線前が詰まって度外視可。
(-)前走不利受けたのも位置取りの問題。周り速く内突きでは厳しい。

【-】ライトオンキュー

(+)高松宮記念は積極策が裏目。ブリンカー外し差し構えて巻き返し。
(-)58kgを背負うことに加え、速い時計に不安あり開幕週は厳しい。

【-】キルロード

(+)高松宮記念は前付けして僅差。小回りで内枠引いたここも有力。
(-)良くも悪くも時計通りに走る馬。開幕週の綺麗な馬場では劣勢。

【-】タイセイアベニール

(+)終いの脚強力。札幌で2着あり小回りでもコース取り次第で一発。
(-)レースの大勢決してから突っ込んでくる。仕掛けどころが難しい。

【-】シゲルピンクルビー

(+)鞍馬Sは前付け好時計でスプリント戦初勝利。内枠先行なら通用。
(-)昨年は軽量50kgでも凡退。このメンバーで前に行けるかどうか。

【▲】ナムラクレア

(+)マイルも走るがこなす程度。今回は距離短縮かつ裸同然の50kg。
(-)浜中騎手はいつもより減量しての騎乗。全力で追えるか心配。

【○】ヴェントヴォーチェ

(+)春雷Sは前付けで加速ラップ踏む完勝。函館勝ちありここも期待。
(-)重賞初出走。相手揃うここで思うような位置取り取れるかどうか。

【-】ボンセルヴィーソ

(+)ダービー卿CTは全く展開向かず。前に行けるなら見せ場は作る。
(-)中山マイルで内ピタで残す馬。スプリント戦のここは追走一杯。

【-】ペプチドバンブー

(+)ダートだが差す脚あり。半年振りは過去2回勝っており問題無し。
(-)芝スタートで行き脚全く付かない。ここも後ろを付いて回るだけ。

【△】ジュビリーヘッド

(+)船橋Sは前付けで好時計勝ち。ブリンカー着用後は戦績安定。
(-)自己条件で長らく足踏み。ここは同型強力で直線競り負け懸念。

【△】ファーストフォリオ

(+)勝ち上がりは洋芝の札幌。スワンS6着など嵌ればそこそこやれる。
(-)行き脚は微妙。無理に出していって直線で脚が使えるかどうか。

【◎】ビアンフェ

(+)小回りで行き切ると簡単には止まらない。時計通り走って連覇へ。
(-)確実に目標にされる。直後に張り付かれるようだとしんどい。

【-】ローレルアイリス

(+)ハイペース追走で勝ち上がり。前がやり合ってくれれば出番も。
(-)前走はスタート出たのに何も出来ず。相手揃う重賞では厳しい。

【-】ダイメイフジ

(+)一昨年は大外から逃げて2着。直線競馬使った後で行き脚は付く。
(-)12戦連続で連対無し。一昨年の行きっぷりに期待するのは酷。

【-】レイハリア

(+)ここ2走は展開不向き。今回大外からノープレッシャーで行ける。
(-)この枠からだと内枠先行に対して無力。相対的に間に合わない。


結論

ビアンフェは昨年と同じローテで昨年と同じような枠をゲット。札幌と函館という違いはあるにせよ、開幕週で内ピタ先行ジャスティス馬場というのは同じ。GIと左回りを除外するとほぼ無双状態だし、ここは相手が何をしようがハナを奪って押し切る。

ヴェントヴォーチェの前走は前付けから後方待機ばりの脚を使って突き抜け。ラスト3ハロンが11.2-11.3-11.1の加速ラップを踏んでいたにも関わらず余裕残しのフィニッシュ。これなら重賞でも十分通用する。前走同様の中団外差しでビアンフェを喰えるかどうか。

ナムラクレアは馬がどうこうというより、普段の体重から1kg以上減量しないと乗れない浜中騎手が心配。またスプリント戦は小倉2歳S以来で、今回は周りも速いので意識して出していかないと狭いところに押し込められるかもしれない。内が良いのはみんな分かっているので前詰まりが怖い。

ジュビリーヘッドは前過ぎず後ろ過ぎずの位置を取り続けている点に好感が持てる。船橋Sはラスト3ハロンが11.0-11.8-11.7の加速ラップで、前付けで2馬身弱勝ち。横山和生騎手とのタッグで洋芝での連対があるし、枠も程よく外ということで中団外差しのイメージに合致する。

ファーストフォリオは鞍馬Sで大外枠から出負けして、直線に向いたところで最後方にいながらシレっと6着まで追い上げていた。スワンSでも外枠からコンマ3秒差まで詰めてきているし、中団付近に付けることができれば間に合いそうな気がしなくもない。何気に洋芝実績豊富なのもポイント。

◎ビアンフェ
○ヴェントヴォーチェ
▲ナムラクレア
△ジュビリーヘッド、ファーストフォリオ
馬複5頭ボックス(10点)

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