【競馬予想Vol.383】第9回ターコイズS
トラックバイアス分析・展開予想
Aコース使用3週目。先週日曜の芝のレースは概ね外差しで、4コーナーで外前~中団辺りに付けた馬の差しがバンバン決まっていた。天気予報通りであれば雨は降っても少量で、良馬場を想定。
ライトクオンタムが行きそうだが、この馬はそれほど速くない。サーマルウインド、サウンドビバーチェ辺りが楽に2~3番手追走。ウインピクシス、コナコースト辺りも前へ。テン3ハロンは34秒後半ぐらいで、ある程度前にいないと届かなさそう。4コーナー外前がスイートスポット。
全頭分析
【-】ルージュエクレール
(+)秋風Sは4角最内から直線外に振り出し快勝。末脚だけなら重賞級。
(-)前走はあまりに上手く行き過ぎ。ここで同様に捌けるか半信半疑。
【-】フィールシンパシー
(+)紅葉Sの勝ち時計は東京秋開催で2番目。軽ハンデ味方に粘り込む。
(-)自己条件を突破するまで7戦要す。重賞常連級相手では荷が重い。
【-】アナザーリリック
(+)昨年差してコンマ2秒差。福島記念は捲り決着の最内枠で度外視。
(-)55kg以上背負ったレースは7戦全て着外。前止まらないと苦しい。
【-】ルージュスティリア
(+)スワンSは内前の高速戦で出番無し。前々で立ち回って巻き返し。
(-)重賞は7戦して3着1回のみ。簡単に競り負けるなど非力さ否めず。
【◎】ミスニューヨーク
(+)このレース差し切りで2連覇。京成杯AHは前で立ち回って好走。
(-)昨年勝つには勝ったが僅差。昨年より更に1.5kg加算で届かず懸念。
【○】フィアスプライド
(+)昨年真後ろから飛んできて僅差の3着。流れ一つで全てを貫く。
(-)末脚強力だが他力本願。エプソムCのように自ら動くとイマイチ。
【-】サーマルウインド
(+)信越Sは直線先に抜け出して完勝。中山マイルは3勝の得意舞台。
(-)NZTは時計通り走って完敗。前に行けても押し切れるかは懐疑的。
【-】ライトクオンタム
(+)スタートと行き脚は水準以上。控える競馬で巻き返し妙味あり。
(-)前に行けても粘り無し。シンザン記念以降の上積みが感じられず。
【-】サウンドビバーチェ
(+)VマイルでGI級と差の無い競馬。好相性の中山で押し切り視野。
(-)スローの前残し専門。今回マイペースで行けても差し込まれそう。
【△】ヒップホップソウル
(+)紫苑Sは速い流れで先抜けして惜敗。距離短縮で自在性が活きる。
(-)捲り上げの信頼性は半々。流れに乗れないと単に付いて回るだけ。
【▲】ルージュリナージュ
(+)ピッチ走法で末脚鮮烈。直線進路を確保できればラスト突っ込む。
(-)前走出遅れた上に弱い相手の差し切り。単純に相手強化が課題。
【△】ソーダズリング
(+)三年坂Sは僅差でも終始楽な手応え。前で流れに乗れれば通用。
(-)前走は緩い流れかつ外でノープレッシャー。ペースアップは不安。
【-】キタウイング
(+)フェアリーSは後方から内捌いて快勝。久々のマイルで巻き返し。
(-)毎回後ろからの競馬でアテにならず。末脚強力も持ち時計は貧弱。
【-】ウインピクシス
(+)捲り優勢の福島記念で唯一内を通って好走。先行出来れば残す。
(-)サフラン賞2着以来のマイル戦。速い時計を求められると微妙。
【-】コナコースト
(+)オークスは距離長く、秋華賞もハナ奪ってガス欠。マイルで反撃。
(-)桜花賞は無理ゲーとしても他も勝てていない。詰めの甘さは課題。
【-】クリノプレミアム
(+)中山重賞で好走多数。先行押し切り戦法が中山の短い直線と合う。
(-)大穴を開けた昨年の中山牝馬S以来未勝利。一気の差込みに弱い。
結論
ミスニューヨークは京成杯オータムハンデで珍しく前付けしてソウルラッシュ(マイルCS2着)、ウイングレイテスト(スワンS勝ち)にコンマ1秒差。56kgを背負ってここまでやれるなら、そこから0.5kg積まれただけでどこにもいないというのは考えにくい。そもそも連覇中の馬が1番人気にならないなら買うに決まってるでしょ。
フィアスプライドは位置を取ったエプソムCが淡泊過ぎたように、後ろで脚を溜めてナンボの馬。連続「それ4」が示す通り、差して届かずが定着してしまっているのがネック。昨年このレースで外から突っ込んできてミスニューヨークとタイム差無しというのがここで買える要素だが、人気を集めているので旨味は無い。
ルージュリナージュはピッチ走法で、広い東京より小回りの中山のほうがむしろ向いているまである。中山ではミモザ賞で3着したのみだが、あの日の中山芝は行った者勝ちで、差して3着なら上出来。格下だが前走から3kg減のハンデ設定で十分相殺される。4コーナーを捲り上げて上がって来れれば一撃ある。
ヒップホップソウルは古馬との比較ではまだ足りないような気がするが、中山で4コーナー捲り上げの競馬で複数好走があり、スローで何も出来なかった前走からの上積みが見込める。紫苑Sでは先行馬壊滅の中、唯一先抜けで勝ちかけるところまで行った。今回はある程度位置を取ってくるのではないかと思う。
ソーダズリングは三年坂Sで4コーナー外前からの差しを実践。ローズSでは内で掛かるようなところがあったので、外追走から4コーナーで被せ差しに向かえば十分通用するはず。ちなみに重賞昇格前の2015年と2016年を含めた過去8年、母父シンボリクリスエスの馬は【3・1・0・2】というハイアベレージ。
◎ミスニューヨーク
○フィアスプライド
▲ルージュリナージュ
△ヒップホップソウル、ソーダズリング
馬複5頭ボックス(10点)
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