【競馬予想Vol.22】第95回中山記念

中山開催自体は1か月振りだが、前開催はCコース使用で、Aコースを使うのは前年最終開催から2か月振り。この中間は降雨が全く無く、金曜に散水した程度で馬場状態は絶好。土曜朝時点の中山芝のクッション値は11.9で、硬め(12以上)の一歩手前。前日のメインレース・11R幕張S(4歳以上3勝クラス/芝1,600M)では1分31秒8という速い時計が出た。

まずは開催直前の芝の状態を確認。

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冬季は阪神や小倉と同様、中山も野芝にイタリアンライグラスのオーバーシードで緑が鮮やか。

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3コーナー。内側はフサフサ。外側も回復している。

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4コーナー。内側の緑が深く、クッションが利いて走り易そう。

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正面直線。これぞ開幕週、という絶好の状態。開催が進んだら知らんけど、今週は内前だけ買っとけば当たるんじゃないの?

第1回中山競馬終了後、損傷箇所へ洋芝を追加播種し、凹凸整正および肥料散布、約2週間のシート養生を実施しました。洋芝の生育は順調で、全体的に良好な状態です。

【出所】JRA「中山競馬場馬場状態(2021年2月27日)」

続いて前日の芝のトラックバイアスを確認。

20210227中山5R

5R未勝利・牝(芝1,800M)は外から早めに捲っていったクライミングリリー(黄)が押し切り勝ち。内ピタ逃げのフクノグラーティア(青)が2着、終始前で立ち回ったスターオブエイジア(緑)が3着。1,000M通過62秒8という前残りの展開だったとはいえ、後ろから行った馬は話にならず。

20210227中山6R

6R未勝利(芝2,000M)は典型的な内前決着。ハナを奪ったタカラネイビー(青)をララサンスフル(黄)が交わして勝利。ゴートゥートラベル(緑)は前の2頭に6馬身離されての3着。この位置でも厳しいのか…。ちなみに1番人気アシュラムは一番後ろを走っている青い帽子で、11着に惨敗した。

20210227中山9R

9R水仙賞(3歳1勝クラス/芝2,200M)は内前ワンツースリー。1着レッドヴェロシティ(黄)は6番人気、2着マカオンドール(青)は3番人気、3着アールバロン(緑)は9番人気。内を通っただけで上位に来れてしまう状況。ピンク帽の2頭は外に振られてそれぞれ7着と9着。

20210227中山10R

10R富里特別(4歳以上2勝クラス/芝1,800M)は内前の2頭が失速、そのすぐ外に付けていたダディーズマインド(黄)が勝利。2着ミトロジー(青)、3着エフティイーリス(緑)は4コーナーで勝ち馬の直後にいた。2番人気アップライトスピンは4コーナーで一番外を回してアウト(6着)。

20210227中山11R

11R幕張S(4歳以上3勝クラス/芝1,600M)は1,000M通過57秒0のハイペースながら開幕週ということで前が止まらず、ハナを奪ったトミケンボハテルこそ10着に沈んだものの4着までが前にいた馬で占めた。ちなみに後方外にいるのは1番人気オールイズウェルで、捲り不発で12着に沈んだ。

2021中山記念20210227中山芝決まり手一覧

開幕週らしくトラックバイアスは内前。しかもかなりの高速馬場で、前にいないとしんどい。但し逃げた馬は2~3着止まり、速い時計と同時に速い上がりを問う傾向が出ている(5戦中4戦で勝ち馬の上がり3ハロンが34秒台)ので、前付け+速い上がりの2点を同時に満たしそうな馬を上位に採りたい。

展開予想。バビットはテンはさほど速くないが、このメンバーなら単騎逃げが濃厚。トーセンスーリヤは最内に入ったがハナに固執するタイプではないし、パンサラッサやウインイクシードも外枠に入ってしまったので番手で落ち着くか。ペースは速くならず、1,000M通過は61秒前後を想定。

◎ヒシイグアスはデビュー当初は逃げ勝っていた位で、ポジショニングは自在。コンスタントに速い上がりを繰り出せているのも好感。今回もさほど速い流れにならないとみているので、バビットを前に見る位置で脚を溜めて直線サッと交わす競馬に期待したい。

○トーセンスーリヤは最内枠ということで内前が内定。芝での10連対のうち9連対が1,800Mで、舞台設定は申し分無し。美浦坂路での最終追い切りも4F52秒5-1F11秒9を馬なりでマークしていて久々でも動き軽快。ここはバビットに付いていくだけでいい。

▲バビットは間違いなく内前を通るとはいえ、高速馬場で速い上がりを問われた場合に不安が残る。セントライト記念は距離を見据えて緩い逃げを打ったが、ラジオNIKKEI賞では1,000M通過59秒6の逃げを打って圧勝しているし、案外飛ばしていった方が面白いかもしれない。

△ケイデンスコールは京都金杯で手の内を見せたばかりでお替わりが利くかが微妙だが、内にグリーンベルト出現という状況は前走時と同じ。速い上がりは問題無く、岩田騎手の内枠ということで引き続き警戒しておきたい。勿論後ろから行くならノーチャンス。

△クラージュゲリエはアンドロメダSで勝ち馬より2kg背負ってクビ差2着、日経新春杯も前々で勝負しながら軽ハンデ馬に先に抜け出され&突っ込まれて3着。力量的には上位だが、内前が取れそうにないので割り引かざるを得ない。ただ時計の出る馬場で速い脚が活かせそうではある。

☆フランツは前走・白富士Sで内から一瞬抜け出しかけたがポタジェらの差し込みにやられてコンマ1秒差の3着。芝1,800M【3・0・0・2】、'19年むらさき賞(東京芝1,800M)で今回のメンバーで最速の1分44秒4をマークしている。距離短縮&高速馬場が嵌るかも。

◎ヒシイグアス
○トーセンスーリヤ
▲バビット
△ケイデンスコール、クラージュゲリエ
☆フランツ
馬複◎or☆流し(9点)、3連複◎or☆1頭軸流し(16点)

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