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【競馬予想Vol.455】第73回ラジオNIKKEI賞



トラックバイアス分析・展開予想

  • 火曜から木曜にかけて散水、木曜に雨が降ったが降水量としてはゼロ。土曜朝時点の含水率は10~11%、クッション値は9.1。福島は4月21日以来の開催で、開幕週らしい絶好のコンディション。天気はこの後下り坂だが、レースの時間までは持ち堪えそう。

  • 土曜10レースの松島特別(3歳以上2勝C/芝1,800M)は1分45秒9で決着したが、これは直近5年の福島芝1,800Mで行われたレースの中ではぶっ千切りで最速。メインのバーデンバーデンC(3歳以上3勝C/芝1,200M)も1分7秒0で決着し、前開催でアサカラキングがモルガナイトSでマークした1分7秒7を楽に上回ってコースタイレコード。ここまで速いと後ろから差すより前で先に抜け出すほうが簡単。

  • メイショウヨゾラ、ヤマニンアドホック、ミナデオロと前走逃げた馬だけで3頭いて、逃げて弥生賞3着のシリウスコルト、逃げて札幌2歳S勝ちのセットアップ、逃げてゆりかもめ賞勝ちのウインマクシマム、逃げてスプリングS2着のアレグロブリランテなど前に行きたい馬がズラリ。しかしどれもぶっ飛ばすタイプではなく、何かに行かせた上で落ち着きそう。とにかく馬場が速いので、4コーナーで前のほうにいないとしんどい。


全頭分析

【-】シリウスコルト

(+)弥生賞でコスモキュランダら相手に3着。相手弱化で与し易い。
(-)芙蓉S勝ちも時計・ペース共に平凡。前で押し切るには速さ不足。

【-】メイショウヨゾラ

(+)スタート一息も行き脚強く前に行ける。小回り平坦が嵌りそう。
(-)今回は前で勝負したい馬だらけで展開向かない。並ばれると辛い。

【-】セットアップ

(+)朝日杯FSはハイペースの割にコンマ5秒差。ハナ取り切れば強い。
(-)今回はハナに拘る馬が複数いる。番手から交わす競馬では未知数。

【-】ヤマニンアドホック

(+)山藤賞はハナを奪って加速ラップで逃げ切る。手応えに余裕あり。
(-)前走6頭立てで駆け引き無しの凡戦。今回同型だらけで苦戦必至。

【◎】オフトレイル

(+)16頭立て外枠で内枠ワンツーのアーリントンCを除いて堅実駆け。
(-)白百合Sは勝ち馬と脚色変わらず。距離は1,800Mでギリギリの感。

【△】ウインマクシマム

(+)青葉賞は残り100M付近まで単独先頭。前に行ければ即勝ち負け。
(-)勝った2戦はスローの前残り。今回他に行きたい馬多く競合する。

【△】アレグロブリランテ

(+)スタートセンス抜群で行き脚も強い。皐月賞は展開向かず度外視。
(-)今回も前に行きたい馬がやたら多い。競り合いになると苦しい。

【▲】サトノシュトラーセ

(+)ハイレベル京都2歳Sの3着馬。青葉賞は途中ロスありながら4着。
(-)先に動くと詰め甘く、構えると差し損ねる。意外と乗り難しい。

【-】ログラール

(+)前走4角で内に控えて直線内から抜け出す。今回差す競馬で妙味。
(-)前走はスロー、小倉の初勝利は上がり要す。速い時計だと未知数。

【○】ミナデオロ

(+)未勝利勝ちはハイペース前付け。今の福島高速馬場も合いそう。
(-)ここ2戦は内前馬場の恩恵大。今回前に行く馬が多く展開微妙。

【△】ジュンゴールド

(+)スプリングSはドスローの前残りで最後方追走。力負けではない。
(-)行き脚は速くない。ここ2走追われて内にモタれたのも気になる。

【-】ショーマンフリート

(+)前走はスタートを決めて直線外フリー。差す競馬にも対応可能。
(-)シャドーロールを付けても頭が高い。小回りで詰め切れず懸念。


結論

オフトレイルは内前天国のアーリントンCで16頭立て15番枠から終始外を通って6着はむしろ強いまである。白百合Sも抜きどころ無しの内前馬場で2番手追走から2着で及第点。今回の出走馬の殆どが逃げか先行勝ちしかない中にあって差し切り勝ち(こぶし賞)があるのも魅力。今回差してこれる馬がいるとしたらこの馬かサトノシュトラーセぐらい。

ミナデオロは白百合Sよりも初勝利を挙げた未勝利戦のほうが時計が速い。テン3ハロン34秒1、1,000M通過58秒2を3番手追走から押し切りは強い。白百合Sでもオフトレイルを寄せ付けなかったし、この連勝はたまたまではない。ただ前走が余りにも恵まれ過ぎで、今回は展開的に妙味が薄くなるのでオフトレイルよりは評価を下げる。

サトノシュトラーセは青葉賞の直線で内からトロヴァトーレ(起点はシュガークン)に押されて外に膨らむロス。加速でモタつく馬だけにあのロスは致命的だった。速い時計適性は微妙だが「天下の京都2歳S」で3着だった馬だし、ローカルGIIIのここでぞんざいには扱えない。ミルコは小回りコースを捲らせると上手いので、継続騎乗のここは期待したい。

アレグロブリランテは毎回プチロケットスタートで、その後の行き脚も速い。行きたい馬集結でも位置は取れる。速い時計に対応できるのかという懸念はあるものの、皐月賞で強制的に超ハイペースに付き合わされた後のここは狙い目。ちなみにシリウスコルトにも同じことが言えるが、オッズが倍ぐらい違うので期待値で言えばこちら。

ウインマクシマムは青葉賞が完全差し決着で、2番手から先に抜け出してコンマ2秒負け。ローカルGIIIのここはタダ貰い同然、と言いたいところだが、今回は他にも行きたい馬だらけで、詰める脚が無いこの馬にとってはしんどいかもしれない。ただ今の福島は馬場が良いので、前が賑やかでも前に行ってゴリ押ししてきても特段驚かない。

ジュンゴールドは京成杯・スプリングSと立て続けに惨敗したが、少なくとも後者は1コーナーで外から被されてポジションを落とし、ドスロー前残り展開を真後ろからでは負けて当然。追われると何度も内にモタれるのは気になるが、展開負けで力負けした訳ではないので人気暴落のここはしっかり拾っておきたい。

◎オフトレイル
○ミナデオロ
▲サトノシュトラーセ
△アレグロブリランテ、ウインマクシマム、ジュンゴールド
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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