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【競馬予想Vol.447】第138回目黒記念



トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週の東京は月曜に17.5ミリの雨を観測した以外はほぼ降雨無し。火曜から金曜まで連日散水を実施、木曜に殺虫剤と殺菌剤を散布。土曜朝時点のクッション値9.7は先週土曜朝時点の9.8とほぼ同じ。馬場コンディションは先週と同等。

  • 先週の時点で内が使えていたが、今週はCコースを使用するので尚更内が有利。ただ土曜のレースを見る限り内前の行った行ったよりも中団外からの差し込みが目立っていた。バイアスはフラット。4歳以上2勝クラスのマイル戦で1分32秒4の時計が出たように、開催最終週でも速い時計が出ている。軽い馬場に対する適性は必須。

  • 他に行く馬がいなければケイアイサンデラがハナ。これに続きそうなのはシュヴァリエローズぐらいで、他は馬なりの追走。人気どころが総じて後ろから行く馬で、ケイアイサンデラは3走前の琵琶湖特別ぐらいの大逃げを打てるかもしれない。馬場が良いだけに前残りに警戒したい。


全頭分析

【-】ジューンアヲニヨシ

(+)先行競馬で連勝。烏丸Sは新装京都2,400Mでぶっ千切りの好時計。
(-)前走4角と直線で斜行して辛勝。初関東&重賞で即突破は懐疑的。

【-】サトノグランツ

(+)ここ2戦勝ちに行く競馬は出来ている。今回は前手薄でチャンス。
(-)基本的にジリ脚。前走カタールでのレースでも好位から伸び悩む。

【-】メイショウブレゲ

(+)ここ2戦相手強過ぎ。決め手は申し分なく無欲の後方一気で一発。
(-)行き脚弱いというより必ず下げての競馬。前が止まらないと辛い。

【△】クロミナンス

(+)日経賞はワンテンポ遅らせての差しで2着。東京の軽い馬場合う。
(-)ここ2戦はいずれも前を交わすまで至らず。詰めの甘さ気になる。

【▲】ヒートオンビート

(+)昨年の覇者で本コース重賞【1・1・2・0】。直線確実に詰め寄る。
(-)昨年差し届いたがギリギリ。今回は前が手薄だけに届くかどうか。

【-】シュヴァリエローズ

(+)メトロポリタンSは位置取りの差。前々から早めの競馬なら通用。
(-)追ってバテないがジリジリとしか伸びない。競り合いだと劣勢。

【-】シークレットラン

(+)2,500M【1・1・0・1】。デビュー戦は東京でハナを奪って2着。
(-)前走も軽ハンデでシンガリ負け。現役続行する意図が分からない。

【○】マイネルウィルトス

(+)本コース重賞は3戦2着3回。早めに動ける脚駆使して4回目の正直。
(-)先に動くと差され、追い出し待つと届かない。仕掛け所が難しい。

【◎】シュトルーヴェ

(+)日経賞でもゴール前豪快に突き抜け。得意の東京で更に本領発揮。
(-)一瞬のキレを活かすタイプ。ロングスパート展開だと半信半疑。

【△】ナイトインロンドン

(+)六社Sは内前決着で出番無し。52kgの超軽量で無欲の差し警戒。
(-)未だ3勝クラスの格下。中1週の強行軍で変わり身に期待し難い。

【-】ダンディズム

(+)一昨年は直線内に入れてコンマ3秒差。末脚の威力は未だ健在。
(-)ほぼ毎回出遅れる。前の馬に速い時計を出されると追い付けない。

【△】ケイアイサンデラ

(+)4角先頭時は全て3着以内に好走。今回他に同型おらず一人旅可能。
(-)2勝クラスを勝ち上がったばかり。余程恵まれない限り厳しい。

【-】バラジ

(+)昨年は先行してコンマ4秒差。メイSは出遅れ後方追走で度外視。
(-)毎日王冠と金鯱賞は普通に力負け。苦肉の連闘も打開策に思えず。


結論

シュトルーヴェは一瞬の加速性能に優れ、初の中山だった日経賞もゴール前で突き抜けてV。クロミナンス、マイネルウィルトス、ヒートオンビートはそこで沈めた馬で、自身は東京3戦3連対で鞍上はモレイラとなれば連勝が濃厚。後ろから行く馬ということに加えて今回は1.5kgの斤量増で楽な競馬にはならないが、JC2023ロンジンWBR受賞記念(長い)の勝ち方を見る限り、中山より東京のほうが確実に良い。ちなみにキングカメハメハ産駒は直近10年で4勝、3年連続連対でここ2年は連勝中。

マイネルウィルトスは2021年アルゼンチン共和国杯2着、2022年目黒記念2着、昨年のアルゼンチン共和国杯2着。このうち目黒記念と昨年のアルゼンチン共和国杯は先に動いたところを差され負けている。日経賞は動くのが遅くて負けた感があるが、それもここを勝つための布石だったのかもしれない。ここも後ろが来る前に抜け出して粘り込むのみ。

ヒートオンビートは2021年目黒記念2着、昨年の目黒記念勝利。アルゼンチン共和国杯は一昨年、昨年と連続3着。東京芝2,500Mという舞台はベストマッチだが、昨年の目黒記念は勝つには勝ったがダービーを制した直後のレーンさんを乗せてギリギリ、アルゼンチン共和国杯は59kgを背負って伸びが鈍っていた。コース相性の良さとキングカメハメハ産駒の相性の良さでどこまで盛り返すか。

クロミナンスはAJCCで先行して3着、日経賞は仕掛けをワンテンポずらしての差しで2着。位置取りに融通が利く上に絶賛無双中のルメールさんなら大きく崩れることは考えにくい。ただ2,000M超のレースはここ2戦で走ったぐらいで経験が浅く、このコースに実績がある馬相手では後れを取っても文句は言えない。

ケイアイサンデラはここでは全く力が足りないが、すんなりハナに立てそうなのとその後無視されそうなのが良い。テンからぶっ飛ばす逃げを打てる馬で、琵琶湖特別は大逃げになった。4コーナーを先頭で迎えたレースでは5戦全てで3着以内に残している。今回は馬場が軽くて速いのでチャンスがある。逃げ馬は光っていない(人気が無い)時に買うべし。

ナイトインロンドンは前走前残り決着で真後ろから行って何も出来ずの内容でノーカウント。阪神も超の付く苦手のようでこれらもノーカウント。GIで通用する力なんて当然無いので菊花賞もノーカウント。長距離輸送がダメなのかもしれない。これらの馬柱を黒く塗り潰すとあら不思議、3連勝中の上がり馬が出現。前走から一気に6kg減、52kgの超軽量なら買えなくもない。

◎シュトルーヴェ
○マイネルウィルトス
▲ヒートオンビート
△クロミナンス、ケイアイサンデラ、ナイトインロンドン
単勝◎(1点)、馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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