【競馬予想Vol.161】第36回フラワーC

今回のテーマ

勝つためには4コーナー4番手以内必須

過去10年、4コーナーで4番手以内に付けていた馬は【9・3・5・30】、単回値239・複回値109、5番手以下だった馬は【1・8・4・87】、単回値10・複回値52。1着候補は逃げ・先行、2着候補は差しから選ぶのが合理的。

例年テン3ハロン35秒後半~37秒台の緩い流れからの前残りが頻発。差しも来れないことはないが2着止まりが非常に多い。差し切り勝ちは2012年オメガハートロック(4コーナー8番手)が最後。前に行きそうな馬を軸に差してきそうな馬に流すのが基本戦術。

前走勝ち馬から買え

過去10年、前走勝っていた馬は【8・7・4・45】、単回値161・複回値89、負けていた馬は【2・4・5・72】、単回値23・複回値56。前者は毎年1頭以上が連対していて、後者同士のワンツーは無い。

新馬・未勝利勝ちから直行した馬も4勝しているのが特徴的で、クラスを問わず勝った直後の勢いがそのまま通用する。逆に言えば一旦足踏みしたような馬は押さえで十分。


トラックバイアス分析・展開予想

3~4コーナーの内側は芝が掘れてきているが、減速までは至らず結果として内前をロス無く回ってきた馬が上位を形成。外差しの優位性は見い出せない。時計は要していて力が要る馬場。内からパーソナルハイが仕掛けてハナに立ちそうだがペースは緩く一団での追走。前が固まりそうで外を回すと届かない。内前からの押し切りが基本線。


全頭分析

【◎】スタニングローズ

(+)急坂阪神で2勝をマーク。内を立ち回って距離稼いで突き抜けも。
(-)ここまでワンターン外回り中心。小回りで力が要る中山がどうか。

【○】パーソナルハイ

(+)赤松賞でスターズオンアース以下を完封。内枠先行で押し切りも。
(-)阪神JFが負け過ぎ。時計を要す馬場だとラストで脚上がりそう。

【▲】シンティレーション

(+)若竹賞は外から脚を伸ばして差し切り。時計が掛かる馬場は最適。
(-)持ち時計は至って平凡。ここで控えに回るようだと届かない。

【-】コルベイユ

(+)前走は行き脚が付き、ラチを頼らず競り勝ち。小柄だが勝負強い。
(-)前走ペースも相手も緩過ぎ。既勝馬相手の競り合いでは分が悪い。

【-】ニシノラブウインク

(+)新馬戦でソリタリオと僅差。中山でもサークルオブライフの2着。
(-)フェアリーSは後手を踏んで直線フラフラ。非力な感じは否めない。

【-】モカフラワー

(+)新馬戦でインダストリアを下す。マイルから距離延長は好感。
(-)早めに勝負に行った代償とはいえ、クイーンCは負け過ぎの感。

【-】アポロルタ

(+)中山で新馬勝ち。短距離戦からの距離延長ローテで前付け容易。
(-)ここ2戦存在感示せず。前に行けたとしても距離が持つか未知数。

【-】ダイム

(+)時計を要した小倉で大外を回して連続好走。ここも最適の舞台。
(-)外寄りの枠でここ2走と同じ競馬をしそう。外差しだと届かない。

【△】キタサンシュガー

(+)新馬戦は前残り展開を外から豪快に差し切る。未知の魅力満載。
(-)大きく出遅れて後方からの競馬。ここで後手を踏むと厳しい。

【△】デインティハート

(+)初勝利は一気の捲り上げ。中山で自由自在に立ち回る脚は魅力。
(-)序盤は後方から。ここで後ろから外を回すようでは間に合わない。

【-】アプサラー

(+)前走外を通って差し切り。ドレフォン産駒で芝替わりも問題無し。
(-)ここまで2戦とも出遅れ。後手を踏んで付いて回るだけが濃厚。

【-】ティズグロリアス

(+)好位立ち回りから危なげなく勝利。ルメール騎手の前付け再び。
(-)1,000M通過65秒6の超スロー。小柄な馬で力の要る馬場は微妙。


結論

前走勝っている先行馬で内枠に入った◎スタニングローズを信頼。新潟2歳SとサウジアラビアRCは共にテン乗りの松山騎手と戸崎騎手が下げて競馬をさせて飛んだが、前付け時は概ね勝ち負け出来ている。川田騎手は未勝利戦で2馬身半勝ちした時の鞍上。前付けしてくれれば確実に勝ち負け。下げたら圏外。川田さん、頼んだぞ。

○パーソナルハイは阪神ジュベナイルフィリーズが18頭フルゲートの大外枠からの先行。万に一つの勝ち目もなく惨敗して当然でノーカウントが妥当。今回は少頭数の格落ち戦、かつ内枠を引いたことで楽に単騎逃げに持ち込めそうで、赤松賞でスターズオンアース以下を封じた脚力が活かせる。

▲シンティレーションは若竹賞が4コーナー外回しで、今回あの競馬をすると飛ぶ。札幌の未勝利戦でハナを奪ってそのままの競馬をしているし、この内枠ならある程度位置を取ってくると思う。焦点は前付けしても前走並みの脚が使えるかどうかといったところ。

△キタサンシュガーは直線での伸び脚に注目が集まるが、スタートを見るとしっかりと出遅れている。アサヒほど酷くはないが、このレースの性格上、後ろから行くと勝てない。仮にスタートが決まって前に行こうとしても内枠3頭が先手を主張しそうで、いずれにしても楽な競馬にはならない。

△デインティハートは中山で3戦していずれも上がり最速をマーク。力の要る馬場での追い上げには定評がある。若竹賞も馬場の内外の差で、シンティレーションとは互角。今回は逆の立ち回りになりそうだが、内枠先行優勢とみているので今回も差して届かずが濃厚。

◎スタニングローズ
○パーソナルハイ
▲シンティレーション
△キタサンシュガー、デインティハート
馬複5頭BOX(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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