【競馬予想Vol.211】第17回キーンランドC
今回のテーマ
外枠優勢傾向あり
開催末期に行われるだけあって外差し優勢。特に近年は4コーナーで内を包みながらの差し込みが目立っている。5枠より内に入った馬は1番人気に推されても【0・2・1・2】と勝ち切れていない。ちなみに6枠より外に入った1番人気馬は【2・2・0・1】。
トラックバイアス分析・展開予想
今週は概ね好天に恵まれて降雨無し。先週日曜はやたらと時計を要していたが、今週土曜は34~35秒台の上がりが出ていて軽さが戻ってきている。しかし馬場の内を突いた馬は失速、中央から外からの差しがバシバシ決まっており、典型的なローカル開催末期の外差し馬場の様相。オパールシャルムの逃げにマウンテンムスメが連動、最内ヴァレトニと大外トウシンマカオも前に行くとなると前掛かりな流れが想定される。狙いは後ろ、それも外。
全頭分析
【-】ヴァレトニ
(+)行き脚抜群で先手取れる。速い上がり問われない洋芝で更に盤石。
(-)後ろから一気に来られる展開に弱い。序盤競りかけられると辛い。
【-】ビリーバー
(+)アイビスSDは前を捌いて突き抜け。末脚の威力は元々重賞級。
(-)捌きが下手で末脚を活かし切れない。内からの追い上げは厳しい。
【-】サヴォワールエメ
(+)UHB賞はスタート好発から前付けで善戦。内枠活かせれば面白い。
(-)重賞は過去6回出走していずれも凡退。押し切るだけの力は無い。
【-】ジェネラーレウーノ
(+)今年5戦は酷量・激流・激重馬場のいずれか。酌量の余地はある。
(-)一気の距離短縮で前に行けるかも怪しい。ここは付いて回るだけ。
【-】ウインマーベル
(+)ブリンカー着用後6戦4勝。ファルコンSは詰まりまくりで参考外。
(-)好走は専ら外から被せるパターン。揉まれた場合の対処は未知数。
【△】シゲルピンクルビー
(+)函館スプリントSは詰めて使ったのが敗因か。内枠先行で通用。
(-)古馬重賞で一押し足りない。上手く乗られても残せるかは微妙。
【-】マウンテンムスメ
(+)テン速くハナに立てる速さ評価。アイビスSDは枠が厳しかった。
(-)今回は他にも速い馬がいる。すんなり前に立てそうになく苦しい。
【-】ヴェントヴォーチェ
(+)加速ラップで突き抜けた春雷Sを再評価。外前が取れるなら通用。
(-)ここ2戦簡単に置かれて凡退。今回も置かれて付いて回るだけか。
【○】ジュビリーヘッド
(+)スタート・行き脚良く自由自在。直線外から追い上げる脚評価。
(-)ここ2走勝ちに行く競馬が出来ていない。突き抜けまではどうか。
【△】ロードマックス
(+)UHB賞は4コーナー外から突き抜ける。差し込み展開でもう一丁。
(-)前走は距離短縮が嵌った感。スタートも不安定でアテにならない。
【-】オパールシャルム
(+)福島TVOPは2番手追走で快勝。ラチ頼らなくても押し切る脚ある。
(-)前付けで勝ち上がってきて重賞初挑戦。単純に相手強化が課題。
【-】マイネルジェロディ
(+)UHB賞は内の狭いところを通ってコンマ3秒差。外差しで一考。
(-)オーシャンSは理由なく負け過ぎ。近況からも上積みを感じない。
【◎】メイショウミモザ
(+)クイーンCは距離長かった感。一気の距離短縮と外枠嵌りそう。
(-)スタートは若干不安定。後方から外を回すようだと届かない。
【-】エイティーンガール
(+)一昨年の覇者で昨年も僅差2着。いずれも真後ろから大外強襲。
(-)昨年のUHB賞は久々で13着。高松宮記念から直行の今年は怪しい。
【▲】レイハリア
(+)函館スプリントSは大外から前付けして善戦。今回初ブリンカー。
(-)今回もまた外枠。内に速い馬が多く、余計な脚を使わされそう。
【-】トウシンマカオ
(+)GIでハナ奪える速さ評価。初スプリントでもこなせる下地ある。
(-)大外枠から位置取れるか微妙。付いていく形になるとしんどい。
結論
メイショウミモザは距離延長のクイーンSで積極的に前付けして4コーナーまではいい感じだったが程なく失速。目に見えて距離の壁にぶつかったかのような負け方だった。今年に入ってからブリンカーを着用し、速い流れで折り合いを付けて差す競馬で2勝しているだけに、一気の距離短縮かつ外差し馬場のここは嵌りそう。
ジュビリーヘッドはスタートが安定していて行き脚も良く、採りたいポジションに入れるのが良い。函館スプリントSと青函Sはいずれも内が残るトラックバイアスで4コーナー外前から差しての2着で、今回は展開・馬場共に向く。爆発力に欠けるのがネックだけに、後ろが来る前に抜け出しておきたいところ。
レイハリアは昨年前付けから先に抜けての勝利で、函館スプリントSですんなり前に行けたのを見る限りではここでも要注意。先に抜け出すとソラを使うようなところがあるだけにブリンカー効果も見込める。余計な距離を走らされる外枠は懸念材料だが、昨年12番枠から勝っているし、3つ隣なら何とかこなせるか。
ロードマックスはやることが一貫していてある意味狙い易い。今回は「外から差してくる」というシチュエーションに嵌れば良い。バシュロ騎手にそれが出来るのか、中1週で前走の脚が使えるのか、そもそもゲートをちゃんと出てくれるのかといった懸念点は山積みだが、四の五の言わず外差しをしてくれればそれでいい。
シゲルピンクルビーはデビュー勝ち以降、10週以上の休み明け【2・0・0・3】に対し9週以下で使った場合は【0・0・0・5】。10週以上で凡退した3戦も北九州記念4着、京阪杯5着、京都牝馬S4着と大きく負けていない。函館スプリントSはビアンフェのハイペースで潰れた感もあり、それよりはペースが落ちそうなここは休み明けも相俟ってレースがし易いはず。
◎メイショウミモザ
○ジュビリーヘッド
▲レイハリア
△ロードマックス、シゲルピンクルビー
馬複5頭ボックス(10点)
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