【競馬予想Vol.34】第69回日経賞

有馬記念と同じコースで行われる長距離重賞。外回り3コーナー過ぎからスタートして内回りコースを1周半する。コーナー6つで流れが落ち着き、基本的に前付けの馬に有利なコース形態と言える。

2021日経賞過去9年脚質別成績

2021日経賞過去9年上位馬通過順一覧

中山で行われた直近9年の脚質傾向をみると、やはり前付けの馬が優勢。'18年や昨年は道中で先頭の馬が入れ替わるなど出入りの多い流れで差しが台頭、’14年は強い馬(ウインバリアシオン)が3コーナーで捲って前が潰れての差し決着だった。

2021日経賞過去9年ニックス別成績一覧

血統的には似たような馬が来る傾向がみられ、直近9年ではロイヤルチャージャー系×ニアークティック系の組み合わせが毎年連対している。今年の該当馬はカレンブーケドール、ゴーフォザサミット、サトノルークス。ロイヤルチャージャー系×ネイティヴダンサー系の組み合わせは'16年ゴールドアクター、'19年メイショウテッコンが勝利。今年の該当馬はウインマリリン。

2021日経賞過去9年母父馬別成績一覧

直近9年の母父別成績をみると、ニアークティック系がよく走っている中で母父サンデーサイレンスが異彩を放っていて、現在出走機会3年連続で3着に来ている。今回の該当馬はダンビュライトとムイトオブリガード。

明確な逃げ馬不在、ジャコマルが押し出されるようにしてハナ。内からウインマリリン、カレンブーケドール、ウインキートス、外からダンビュライトが続く。淡々とした流れで1,000M通過62秒台、内ピタ先行馬がそのまま残りそうな感じ。後ろから差すのは厳しそう。

◎カレンブーケドールは先頭に立つとソラを使うので、ギリギリまで競り合うという状況を残しておきたい馬。その意味で今回は前に行く馬が多く、接戦に持ち込めそうなのはプラス。有馬記念で前付けして5着、今回は格落ち効果も見込める。

○ウインマリリンは外前ジャスティス馬場のアメリカジョッキークラブCで内前を立ち回ってコンマ4秒差。このところずっと外枠で厳しい競馬を強いられてきていて、スロー濃厚で内枠の今回は状況好転。差し優勢のエリザベス女王杯で前付けでコンマ4秒差の脚力を信頼したい。

▲オセアグレイトは有馬記念が15番枠の無理ゲー。先週の阪神大賞典のユーキャンスマイルは有馬記念大外枠の無理ゲーから巻き返して2着した。中山ではステイヤーズSを勝っているが、むしろ迎春Sでの差し切り勝ちを高評価。今回前目で差し切りを狙えそうなのがこの馬ぐらいしか見当たらない。

△ダンビュライトは新馬とGIを除いて最終追い切りで栗東坂路ラスト2ハロンを24秒9以内にまとめると【2・1・3・1】。今回は24秒6で前走に引き続き買いのサインが出ている。前走時より同型が多いので印を下げたが、中山重賞で再三好走がある馬だけに侮れない。

△ワールドプレミアは前走で狭い内を突いて上がってきてカレンブーケドールと同着の5着。本質的に中山は合っていない感じがするが、内枠を活かして前目の競馬ができれば勝ち負け可能。真後ろから行くなら圏外。乗り替わりが良い方向に出れば。

☆ムイトオブリガードは芝2,400M以上で5勝、この距離の重賞(アルゼンチン共和国杯)で2連対。距離実績ではこの馬がメンバー最上位。べちゃべちゃのダートを使った後の適条件、先週はCW、今週は坂路で好時計をマーク。母父サンデーサイレンスで一発かましてMuito Obrigado。

◎カレンブーケドール
○ウインマリリン
▲オセアグレイト
△ダンビュライト、ワールドプレミア
☆ムイトオブリガード
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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