【競馬予想Vol.158】第36回中日スポーツ賞ファルコンS

今回のテーマ

斤量加算馬は手堅いが勝ち切れない

過去10年、斤量加算馬は【1・5・2・11】、単回値15・複回値106。2016年1着メイショウドラフタ以外は勝ち損ねているものの、該当馬は出走機会5年連続で連対している。

牡馬56kg、牝馬54kg、収得賞金1,800万円以上馬は1kg加算。重賞連対、若しくはオープンクラスを勝っている馬には若干のハンデが付く。昨年は未勝利+シンザン記念2着で収得賞金1,150万円のルークズネストが未勝利+朝日杯FS勝ちで収得賞金3,900万円のグレナディアガーズ(2着)、未勝利+小倉2歳S2着+京王杯2歳S勝ちで収得賞金2,900万円のモントライゼ(3着)を下した。


トラックバイアス分析・展開予想

先週は開幕週らしく超高速、外を回すと即詰みの強烈な内前バイアス。前日の雨で重馬場スタートだが、終日北西からやや強めの風が吹くという予報で早めに乾いてバイアスは不変とみる。バックスタンド側は進行方向左からの追い風、直線は進行方向右からの向かい風で差し向き。カジュフェイス、ニシノレバンテ、オタルエバー、デュガら前に行きたい馬が多いことからしても差しが優勢。但し内前先行は狙いから外せず、差すにしても人馬共に馬群捌きのスキルは必須。4コーナー大外ぶん回しはNG。


全頭分析

【△】プルパレイ

(+)クロッカスSは後方外で脚を溜めて突っ込む。今回展開向きそう。
(-)差す競馬は前走が初めて。今回はフルゲート18頭で捌きが課題。

【-】ヴィアドロローサ

(+)マーガレットSは4コーナーで外回し過ぎ。追い上げる脚はある。
(-)スタート不安定。スタート出ても勝ちに行く競馬できるか疑問。

【-】タイセイディバイン

(+)前々で競馬をして勝ち上がり。重賞でも前に行ける先行力は評価。
(-)行き詰まったところで一気の距離短縮。ここは付いて回るだけか。

【▲】カジュフェイス

(+)スタート速く容易に先手取れる。GIでもハナに行ける速力評価。
(-)ここ2戦前に行くも案外。現状行き切るしかなく展開的に苦しい。

【△】ショウンハクラク

(+)前走サブライムアンセムを差し切って初勝利。コース慣れは武器。
(-)未勝利戦勝ち上がり直後。相手揃うここで差し切り再現は微妙。

【○】デヴィルズマーブル

(+)前々走同コースを外から楽々差し切り。太目残り叩いたここ勝負。
(-)前走前の馬に先に抜けられて届かず。馬場と展開に左右される。

【-】ナムラリコリス

(+)函館2歳Sはハイペースを前付けして押し切る。スピードは上位。
(-)前走にしてもラストで脚鈍る。この距離では強気になれない。

【◎】トウシンマカオ

(+)クロッカスSは終始余裕残しで完勝。実績最上位は揺るぎなし。
(-)今回先行激化で展開苦しい。他馬より1kg重い斤量がどう出るか。

【-】エイシンシュトルム

(+)共同通信杯は道中折り合わず。距離短縮で前に行ければ幾分マシ。
(-)芝が合う合わないというより単純に力が足りていないだけの感。

【-】ベルウッドブラボー

(+)ジュニアCは初ブリンカーで逃げて2着。本来番手の競馬も可能。
(-)京王杯2歳Sは後方に置かれる。ただ今回は前に行けてもしんどい。

【-】ナバロン

(+)好走した2走は中1週の厳しいローテ。久々を叩いた効果あれば。
(-)内枠先行で残れなかった前走不満。今回は展開も相手も厳しい。

【-】ニシノレバンテ

(+)黒松賞は途中からハナ奪い押し切り。ハイペースは望むところ。
(-)距離延長は問題無いとしても今回は同型多過ぎる。共倒れ懸念。

【-】レディバランタイン

(+)前走内から抜け出して完勝。持ち時計1秒更新で上積み感じる。
(-)今回はテンから先行激化濃厚。付いて行かされるようなら厳しい。

【-】オタルエバー

(+)ハナを奪うと渋太い。秋明菊賞は直線で後続を離す強い勝ち方。
(-)控える競馬に出た前走案外。今回同型多数で単騎逃げは望めない。

【-】ウインマーベル

(+)ブリンカー装着後はオール連対。中京2歳Sは控える競馬にも対応。
(-)直線でフラついて走るのが気になる。距離延長で脚持つか心配。

【-】ティーガーデン

(+)ここ2戦は途中から前に取り付いて連勝。好位立ち回りで有力。
(-)行き脚緩く、距離短縮のここでリカバーすると脚を使わされそう。

【-】デュガ

(+)逃げの手に出てあっさり初勝利。前走距離延長もきっちり残す。
(-)前走ラスト後続に詰められる。今回同型多数で逃げ一辺倒は不安。

【-】ウインバグース

(+)前走は距離短縮かつ外枠から前に出て善戦。距離慣れで居残りも。
(-)直線で並ばれると無抵抗。引き離し気味に行けないと苦しい。


結論

斤量加算馬は勝ち切れないものの、該当馬が5年連続連対という堅実さから今年は◎トウシンマカオを信頼。クロッカスSはテン3ハロン36秒2-上がり3ハロン33秒3という上がり勝負でここには直結しなさそうだが、朝日杯フューチュリティSで先行してコンマ5秒差の脚力はこのメンバーに入ると断然。フルゲートの8番枠なら内に寄せてインが取れるだろうし、内前で手堅く勝ち負け。

○デヴィルズマーブルの前走は久々で道中行きたがり、直線中団の内から直線外に持ち出しての差しで届かず。引き続き内枠、太目を叩いて2戦目、初勝利を挙げた中京芝1,400M、福永騎手へのスイッチと買える材料が目白押し。

▲カジュフェイスはスタート後の行き脚が抜群。しかしマーガレットSは先行激化を嫌ってか番手からの競馬を試みて直線沈没。今回は初勝利を4馬身差で飾った舞台。雨が降っても内前高速馬場継続なら内からスタートを決めてそのままということもあり得る。

△プルパレイはクロッカスSで差す競馬を試して2着を評価したいが、実態は大外ぶん回しが嵌りかけただけのことで、最内枠では馬群の捌きが未知数で何とも言えない。△ショウナンハクラクは前走未勝利戦にも関わらずサブライムアンセムを差し切ったということで人気先行だが、中京で差す競馬をやっている内枠の馬ということで押さえざるを得ない。

◎トウシンマカオ
○デヴィルズマーブル
▲カジュフェイス
△プルパレイ、ショウナンハクラク
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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