【競馬予想Vol.153】第17回夕刊フジ賞オーシャンS

今回のテーマ

ハイペース承知の上で前付けの馬を狙え

過去10年、4コーナーで5番手以内に付けた馬は【6・6・2・40】、単回値152・複回値77。6番手以降に構えた馬は【4・4・8・90】、単回値50・複回値88。後者のワンツーは2012年の1回のみ。

中山芝1,200Mはスタートから断続的に下り、ゴール手前に急坂が待ち受けるコース形態。テン3ハロン33秒台はデフォルト、32秒台突入も珍しくない超ハイペースで流れる割に前は簡単に止まらない。ここ3年は4コーナー4番手以内に付けた馬がワンツーを決めている。4コーナー6番手以降からの差しは3着までのケースが多く、後ろから行きそうな馬、またはテンから置かれそうな馬は押さえに回したい。


トラックバイアス分析・展開予想

開催2週目。先週はAコース替わりで定石通り内前優勢。今週は降雨無しで火曜に芝刈り、木曜に散水を実施。今週も内前有利になりそうな上、レースの時間帯はやや強めの南風の予報。コースに当てはめると1コーナーに向かって吹く風で追い風、更に前が有利。ここはデトロイトテソーロ、ビアンフェなどテンの速い馬が集結して前が速くなりそうだが、トラックバイアスを活かしてそのまま居残ってしまうかも。


全頭分析

【△】マリアズハート

(+)同コース【3・3・0・1】、前々走もコンマ5秒差。内を捌ければ。
(-)後ろから行く馬で詰め損ない多い。前に止まってもらう必要あり。

【◎】スマートクラージュ

(+)距離短縮で本格化。直線グイグイ伸びた道頓堀Sの脚が秀逸。
(-)前走は内前有利の恩恵あり。関東圏実績皆無で初の中山がどうか。

【-】ファストフォース

(+)京阪杯で先手奪い、追い込み決着の3着。距離短縮で巻き返し。
(-)スプリンターズSは先手奪えず惨敗。今回同型多く展開面で厳しい。

【-】ダイメイフジ

(+)4年前と3年前の3着馬。昨年も先行してコンマ4秒差と悪くない。
(-)近頃実績ある中山でも結果残せず。追走スピードの衰え否めない。

【▲】ダディーズビビッド

(+)淀短距離Sは勝ち馬に迫る2着。前走は直線前詰まり追えず度外視。
(-)重賞は4戦して全て圏外。中山初出走で関東圏での実績も足りない。

【-】ボンボヤージ

(+)勝ち上がりは全て1,200M。前付けできるだけのスピードはある。
(-)前々走もラスト失速。オープン入り後4戦して全く通用していない。

【-】ジャンダルム

(+)昨春の春雷Sは前付けで楽勝。シルクロードSは攻めた結果で度外視。
(-)このところ行き脚今一つなのが気になる。後ろに置かれると厳しい。

【-】キルロード

(+)福島テレビOPはハイペースを押し切る。スプリント追走性能高い。
(-)信越Sは重馬場にしても内容今一つ。今回前賑やかで展開向かない。

【○】デトロイトテソーロ

(+)北九州短距離Sはラチ頼らず僅差。行き脚抜群でここもハナ奪える。
(-)他の逃げ馬と競合確実。序盤で脚を使わされるようだと苦しい。

【-】ナランフレグ

(+)シルクロードSも大外からぶっ飛んでくる。前止まればチャンス。
(-)中山芝は3戦して全て圏外。相当上手く立ち回らないと届かない。

【△】マイネルジェロディ

(+)前付けで安定。北九州短距離Sは4角スムーズさ欠きながら善戦。
(-)前々走は完璧に立ち回りながら惜敗。もう一押しが足りない。

【-】ビオグラフィー

(+)北九州短距離Sは前付けで勝利。前に行けるのは武器になり得る。
(-)前走は位置取りと通ったコースが嵌る。今回初の中山と同型多数。

【-】サヴォワールエメ

(+)オパールSは前付けから難なく抜け出し完勝。スムーズに行ければ。
(-)前走も大外枠とはいえ負け過ぎ。今回も同型多数&外枠で厳しい。

【-】ビアンフェ

(+)スプリント重賞3勝。叩き2戦目で斤量減、ハナ奪えれば粘り効く。
(-)ハナに立てないと脆い。今回他に速い馬多く行き切れるか微妙。

【-】ロードベイリーフ

(+)サンライズSは最内強襲で勝利。前走は内伸びない馬場で度外視可。
(-)今回更に相手強化。この枠からだと外々を通らされそうで厳しい。


結論

◎スマートクラージュのスプリント戦3連勝に期待したい。元々テンから速い流れを前付けで押し切る競馬をしていた馬。道頓堀Sはテン3ハロン34秒6と緩めの流れだったがサトノファビラスの居残りを楽々阻止。淀短距離Sはテン3ハロン33秒5の流れを内から先に抜け出した。中山は初出走だが、コース形態と脚質がフィットしそうで問題無いとみる。

○デトロイトテソーロは菅原明良騎手が騎乗した8回中6回でハナを奪い、うち4勝をマーク。スタート後の行き脚が軽快で、このメンバーでもハナを奪える。北九州短距離Sは馬場の内が悪く、ラチを頼れなかったにも関わらず2着。今回同型多数だが、ラチを頼れれば引き続き上位が狙える。

▲ダディーズビビッドは淀短距離Sで唯一スマートクラージュに迫っていってコンマ1秒差の2着。北九州短距離Sは不必要に下げ過ぎた挙句、直線で外の進路を確保できず詰まって終了。掛かり癖で出世が遅れたが、ハイペースがデフォルトのここで能力全開の走りを見たい。

△マイネルジェロディは南総Sでテン3ハロン33秒3のハイペースを3番手追走から押し切り勝ち。カーバンクルSもテン3ハロン33秒1の激流を先に抜け出して僅差とコース適性は抜群。△マリアズハートは大外枠から終始外を回されたラピスラズリSを除けば中山で堅実。ここ2走は外を回らされているだけに、この内枠は狙ってみたい。

◎スマートクラージュ
○デトロイトテソーロ
▲ダディーズビビッド
△マイネルジェロディ、マリアズハート
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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