【競馬予想Vol.250】第23回チャンピオンズC

今回のテーマ

※2014年より中京ダート1,800Mで施行。

前走なるべく前に付けていた馬を買え

過去8年、前走4コーナーで5番手以内に付けていた馬は【7・4・6・47】、単回値173・複回値119、6番手以降だった馬は【1・4・2・54】、単回値21・複回値36。

中京ダートは先行有利であることを示す証左。前走4コーナー6番手以降から差して勝っていた馬は延べ13頭が出走して【0・1・0・12】、連対例は2015年2着ノンコノユメ(前走・武蔵野Sで4コーナー11番手から1着)のみ。前走4コーナー6番手以降だった馬の勝利例は2017年ゴールドドリーム(前走・南部杯で4コーナー8番手から5着)のみ。同馬は同年のフェブラリーSも差し切りで制しており、例外として処理できそう。


トラックバイアス分析・展開予想

今週は火曜に25ミリの雨が降ったものの、水曜以降は好天続き。土曜朝時点のダートコースの含水率は6%台で、昨年同時期の7~8%台よりも乾いた状態。この後も降雨は無さそうで、昨年よりは力が要る馬場状態を想定。今回は大外のレッドソルダードが逃げ宣言を出しているが物理的に行けない。最内に入ったグロリアムンディが包まれる前に前付け。競り合いにはなりそうになく、淡々と進んでそのまま前が残ると予想。


全頭分析

【○】グロリアムンディ

(+)ダートに転じて4連勝。先抜けできる脚あり内枠先行で有力。
(-)これまでのダート5戦は全て外枠。行き切れず包まれると不安。

【-】サンライズホープ

(+)みやこSは意表突く後方待機策で突き抜け。元々力は一枚上。
(-)揉まれ弱く内枠は不安。再度下げても外を回すようなら詰み。

【△】ハピ

(+)2戦続けて内突きで善戦。内枠を引いたここもやることは一つ。
(-)少なくとも前走は力負け。成長度加味してもGIはまだ時期尚早。

【△】スマッシングハーツ

(+)武蔵野Sは流れ緩く後ろからでは無理。末脚強力で通用余地あり。
(-)毎回不利を受けるようなところを走る。内から抜け出せるか疑問。

【△】ジュンライトボルト

(+)シリウスSは内外使い分けての完勝。立ち回り自在でここも有力。
(-)今回定量GIで相手も強くなる。並ばれて差し返す脚あるかどうか。

【-】レッドガラン

(+)今年に入って重賞2勝の遅咲き馬。内突きに対応できれば一発も。
(-)ここ3戦全く流れに乗れていない。いきなりダートGI挑戦は無謀。

【-】オーヴェルニュ

(+)東海S、シリウスSと内を通って善戦。内前意識で巻き返し警戒。
(-)ムラ駆け傾向でアテにならない。決め手問われるとしんどい。

【-】サンライズノヴァ

(+)武蔵野Sは流れ緩く差し不発。昨年直線で追い上げており不気味。
(-)昨年5着でも1秒3負け。以後1秒以上負け続きで勢いを感じない。

【-】ノットゥルノ

(+)勝負どころで押し上げる脚ある。主戦の武豊騎手騎乗で巻き返し。
(-)良馬場でのパフォーマンスが平凡。持ち時計短縮できるか疑問。

【▲】クラウンプライド

(+)前に行ける脚評価。中京はデビュー戦圧勝の舞台で不足無し。
(-)前走テーオーケインズにあっさり交わされる。力差は否めない。

【-】バーデンヴァイラー

(+)前付け上がり最速勝利多数。初ブリンカー&レーン騎手で激変も。
(-)シリウスSは4コーナーで既に一杯。単に力が足りないだけの感。

【◎】テーオーケインズ

(+)昨年は6馬身千切って圧勝。多少外通らされても力で押し切れる。
(-)昨年よりは内に楽されそう。時計要すようなら絶対優位ではない。

【-】シャマル

(+)南部杯は終始外を通って追い付けず。ここなら楽に前付けできそう。
(-)地方で平坦慣れ。今回も外差しの形になりそうで距離不安露呈。

【-】タガノビューティー

(+)武蔵野Sは流れ緩く詰め損なう。中京は2戦して2・3着と悪くない。
(-)真後ろから外を回すのがデフォルト。差脚強力だが届かない。

【-】サクラアリュール

(+)ハイペースのプロキオンSで捲って3着。中京でも差して好走あり。
(-)真後ろから外を回すのがデフォルト。ここは付いて回るだけか。

【-】レッドソルダード

(+)ハナ奪った5戦で4勝3着1回の準パーフェクト。とにかく行くのみ。
(-)先行馬にとって絶望的な大外枠。無駄に脚使わされるのは確実。


結論

テーオーケインズが真後ろから行く馬なら他の馬にもチャンスがあったかもしれないが、今年に入ってからも前々の競馬で2つ重賞を勝っているし、月並みでもここから買わざるを得ない。強いて言えば昨年よりも外寄りの枠を引いたことで、内の馬がポジションを主張しまくった場合に相対的に後ろに置かれそうな点が心配。

グロリアムンディはアンタレスSで力の要る阪神ダートで前付けして1分50秒6をマーク。アンタレスSは今年の阪神ダート1,800M良馬場でダントツの最速で、このパフォーマンスは看過できない。最内を引いて包まれる展開が怖いが、幸いなことに内枠に入った馬はみんなスタートが遅く、位置を主張すればあっさり行けそうな感じ。アタマで買うのもアリ。

クラウンプライドはJBCクラシックでハナを奪ったものの直線でテーオーケインズに突き放されて負けたが、本来番手追走の馬なので大目に見たい。UAEダービーは直線2番手から抜け出し、ケンタッキーダービーも4角先頭。出遅れた上に内から寄られて行き場が無くなったヒヤシンスS以外は前付け出来ている。

ハピは重賞戦線で歯痒いレースが続いているが、横山典弘騎手に乗り替わってからは徹底的にイン突きに拘っている。東海Sはオーヴェルニュが壁で抜け出せず、みやこSも前を捌くのに戸惑っていた。ここも内が開くか疑わしいが、中京ダートで後ろから行って馬券になるのは内突きと相場が決まっているので押さえておきたい。

中京ダートで後ろから行って馬券になるのは内突きと相場が決まっているので、スマッシングハーツも懲りずに狙ってみたい。この馬は後ろから行き過ぎていつも脚を余している。武蔵野Sで差し損ねた後、ここで内からドリフト差しを決めた2018年2着ウェスタールンドと似たような雰囲気を感じる。

ジュンライトボルトはシリウスSが4コーナー外から押し上げての差し切り勝ちで、ここでは印を落とさざるを得ない。ただ道中は内を進んでおり、内枠を引いた今回も内で脚を溜めて抜け出す競馬が出来るならワンチャン。外を回す王道競馬をするならその外からやってくるテーオーケインズに喰われて終わり。

◎テーオーケインズ
○グロリアムンディ
▲クラウンプライド
△ハピ、スマッシングハーツ、ジュンライトボルト
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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