【競馬予想Vol.238】第12回みやこS

今回のテーマ

※一昨年、昨年と今年は阪神で代替施行。2018年は中央でJBC開催のため休止(施行されず)。

太秦S経由馬が3連勝中(詰めて使った馬が優勢)

太秦Sを経由した馬は2019年ヴェンジェンス、2020年クリンチャー、2021年メイショウハリオと3連勝中。太秦Sにおける着順はそれぞれ2着、4着、2着。

中2週の太秦S以外で相性の良い前走レース(3連対以上)は中2か月のエルムS(3勝2着1回)、中1週のブラジルC(2勝2着2回)。中6週のラジオ日本賞を経由した馬は延べ3頭が出走して1~3着が1回ずつとこちらも好相性。中4週のシリウスSを経由した馬は過去10年で【0・1・3・20】と出走数の割にイマイチだが、ここ3年は9~10番人気で2~3着に入って波乱に一役買っている。太秦S経由馬を軸で買って、シリウスSを経由した人気薄へワイドで流せば勝ち確?


トラックバイアス分析・展開予想

雨が降らず、含水率3%未満と砂はパサパサに乾燥。前日のダートは超スローペースで推移した2歳未勝利戦を除いて概ね前残り傾向。ラスト1ハロンの時計が掛かっていて、速さより力が求められる馬場状態。ラスト1ハロンで落ち込む流れで勝ち切った経験のある馬を狙いたい。積極的前付けタイプのアイオライトとメイショウフンジンが内枠に入ったことで隊列はすんなり決まり、4コーナーで馬群が凝縮しての捲り合戦を想定。狙いは内前~中団外からの差し。


全頭分析

【-】サクラアリュール

(+)シリウスSは後方内から捌き遅れ5着。追い込む脚は好調キープ。
(-)同舞台のアンタレスSは1秒差の完敗。時計が速くなると届かない。

【-】タガノディアマンテ

(+)初ダートだが兄はダートで活躍。芝で培った速さを活かせれば。
(-)今回骨っぽい相手揃う。内で砂を被されそうなのも気になる。

【○】オメガパフューム

(+)実績ダントツ。阪神ダート4戦全勝、59kgも克服済みで死角無し。
(-)帝王賞後のレースは3年連続2着。思わぬ取りこぼしもあり得る。

【-】アイオライト

(+)ベテルギウスSでショウナンナデシコを完封。流れ込みで侮れず。
(-)前走も早々と捕まって後退。今回前付けの馬が強力で展開厳しい。

【-】ウィリアムバローズ

(+)4角先頭から押し切りスタイル。時計はここでも勝ち負けレベル。
(-)強い相手と手合わせなし。他に来られてから差し返せるかどうか。

【△】メイショウフンジン

(+)5戦連続でハナ譲らず行き脚軽快。6月に距離短縮ローテで勝利。
(-)直線は毎回一杯一杯で余裕無し。別定戦で他と同斤量では苦しい。

【-】メイショウドヒョウ

(+)二桁着順からの巻き返し事例多数。前付けの型に嵌ると渋太い。
(-)半年振りの実戦でいきなり重賞参戦は無謀。ここは叩き台か。

【▲】ハピ

(+)シリウスSは直線内で前が壁になりながら2着。力は既に重賞級。
(-)後ろから行く馬だけに諸々の不利を受けやすい。ここも捌き一つ。

【△】タイセイドレフォン

(+)弥冨特別の勝ち時計は優秀。好位押し上げの競馬で十分通用。
(-)上がり要す流れの対応力不明。後ろから一気に来られると苦しい。

【-】ブリッツファング

(+)勝ったレースはいずれもワンサイド。早め押し切りの競馬得意。
(-)古馬と初対戦の前走が案外。ここも前付けの馬が多く展開劣勢。

【-】アメリカンフェイス

(+)佐賀記念でメイショウカズサを交わして2着。時計要せば通用。
(-)オープン入り後は追走で精一杯。ここでは力も速さも足りない。

【◎】ハギノアレグリアス

(+)太秦Sは逃げ切り濃厚の展開を差し切る。時計面も申し分無し。
(-)今回一気に相手強くなる。相対的に後ろに置かれると苦しい。

【-】ヴァンヤール

(+)同コースで差し切り勝ちあり。差し構えで無欲の一発狙い。
(-)クラスが上がったここ2戦が案外。速い時計に不安あり厳しい。

【-】サンライズホープ

(+)昨年のシリウスSは前付けで完勝。近走も前には行けている。
(-)他に絡まれると非常に脆い。今回は内に先制されそうで苦しい。

【-】クリンチャー

(+)一昨年のみやこSは1分49秒9の好時計勝ち。実績は申し分無し。
(-)近走は地方中心でスピード能力に陰りみられる。枠も外過ぎる。

【-】ヒストリーメイカー

(+)前壊滅のプロキオンSで差して2着。上がりを要す消耗戦で浮上。
(-)流れが落ち着くと何故か手応えが悪くなる。展開に左右される。


結論

ハギノアレグリアスは太秦Sでラスト3ハロン12.1-12.0-13.0の流れを差し切り勝ち。勝ち時計1分51秒1は良馬場で今年2番目の好時計(最速はアンタレスSでオメガパヒュームがマークした1分50秒5)。詰めて使った馬が優勢というレース傾向からもこちらを推したい。

オメガパフュームはJBCクラシックではなくこちらへ参戦。アンタレスSの勝ち方をみるまでもなく実績ダントツで切りようがないのだが、粗探しをするならば帝王賞の後、秋初戦のレースで全て負けている(JBCクラシックで3年連続2着)ということ。いずれも自身より前に付けた馬を交わせないといった内容。目標はあくまで東京大賞典で、ここは落としてOKの気楽な立場。

ハピはシリウスSで内捲りを実践して2着。直線で内に張ったオーヴェルニュが壁にならなければもっと際どかった。レパードSは直線で外に張って差し損ねていて、右回りに替わるのも良い。引き続き軽量で参戦できるだけにここは勝ち抜けまで期待したい。

メイショウフンジンはこのところ逃げに拘り、3か月振りで距離延長のブラジルCでも逃げを打った。東京ダート2,100Mからの臨戦はオークランドTRTで結果を出しているし、元々阪神ダートでは大崩れなく走っている。今回はアイオライトとの兼ね合いがカギ。案外2番手追走のほうが楽しめそう。

タイセイドレフォンはレパードSでハピに先着。差し決着で唯一前付けで勝ち負けに加わった。ただレパードSはラスト3ハロン推移が13.2-12.6-12.6というスピード持続型の決着で、ラスト1ハロンでガクッとラップが落ちるパワー型の決着が想定されるここでは何とも言えない。

◎ハギノアレグリアス
○オメガパヒューム
▲ハピ
△メイショウフンジン、タイセイドレフォン
馬複◎or○流し(7点)、3連複◎or○1頭軸流し(9点)
※オメガパフュームからの流しを追加(11/6 15:25追記)

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