【競馬予想Vol.202】第70回トヨタ賞中京記念
今回のテーマ
京都競馬場改修工事の影響で一昨年は阪神、昨年と今年は小倉で代替施行。コース形態が似ても似つかないため、テーマ予想は無し。
トラックバイアス分析・展開予想
今週は月曜に50.5ミリ、火曜に10.5ミリの雨を記録してからは降水無し。水~金曜は散水のみ実施。土曜朝時点のクッション値は9.5で、昨年のレース前日(9.3)よりも良い。土曜の芝のレースを見る限り、開催最終週でも内前が伸びて時計も速い。外からも伸びなくはないが内が伸びるので目立たない。後ろより前が基本で、勝ち切るには内ピタか4角外前は必須の状況。内からベステンダンクとコルテジア、外からベレヌスとレインボーフラッグが前へ。内からベステンダンクが行ったとしても競り合いは起こらず、コーナー4つで流れが落ち着いて1,000M59秒台後半あたりの平均ペースを想定。トラックバイアス通り4コーナー内前での決着を想定。
全頭分析
【-】ベステンダンク
(+)前走ハイペースで逃げて居残りかける。最内枠のここも逃げ一択。
(-)結局のところ前走も逃げ潰れ。重賞で押し切るだけの力は無い。
【○】ミスニューヨーク
(+)前残り決着の前走参考外。内立ち回り上手く昨年も内突きで善戦。
(-)スタート後の行き脚遅いのが問題。内ピタでどこまでやれるか。
【-】コルテジア
(+)エプソムCは2年振りの実戦で行きバテ。叩いて小回りの今回本番。
(-)きさらぎ賞勝ちも緩い競馬。前走を見る限り上積みなく静観妥当。
【△】ダブルシャープ
(+)小倉で自在に立ち回れる脚魅力。内から馬群を捌ければ勝ち負け。
(-)スタート速くなく後手踏みやすい。後ろから行くようなら厳しい。
【◎】カイザーミノル
(+)3年前の夏に小倉で好時計勝ちあり。小回りコースが嵌りそう。
(-)距離延長が微妙。脚を溜めて伸ばす競馬も久しくやっていない。
【-】アーデントリー
(+)昨年小倉でミスニューヨークを撃破。人気薄で好走多く不気味。
(-)前走の直線の反応を見る限り、一度使っただけで一変は期待薄。
【-】スーパーフェザー
(+)昨夏の小倉記念は外を回し、小倉大賞典は伸びない内通って善戦。
(-)基本的に後ろに置かれる。ここで後方から外を回すようなら圏外。
【-】モズナガレボシ
(+)前走後ろ過ぎて何も出来ず。新潟大賞典4着ぐらい走れば通用。
(-)小倉記念は典型的な外差し馬場。今回そこまで外が恵まれない。
【-】ワールドウインズ
(+)メイSは一旦下げて伸びない内突いて3着。調子上向きなら不気味。
(-)14頭立て以上のレースで結果残せていない。馬群の捌きが課題。
【-】シャーレイポピー
(+)米子Sは流れた分差し込まれる。ペース落ち着くなら居残り十分。
(-)勝ったレースは全て阪神外回り。1周小回りの小倉への対応課題。
【-】カテドラル
(+)昨年2着の後に重賞勝ち。近走着順こそ振るわないが末脚は健在。
(-)スタートが絶望的に遅い。今年は頭数多く外に振られると苦しい。
【△】ヴァリアメンテ
(+)前走直線で前が詰まって消化不良。このハンデで外差しなら通用。
(-)重賞初挑戦で力関係は劣勢。完璧に嵌っても差し切れるかどうか。
【-】カデナ
(+)芝でもダートでも後方一気。今週の栗東坂路で4F49秒8をマーク。
(-)スタート後の行き脚皆無。真後ろから外を回すようなら届かない。
【▲】ベレヌス
(+)西村騎手騎乗で3回逃げ切り。新潟から小倉へコース替わり絶妙。
(-)ベステンダンクの存在厄介。番手追走から追い上げ利くかどうか。
【-】ファルコニア
(+)惜敗続きも力負けではなく展開のアヤ。今回は3連勝中の1,800M。
(-)勝ちに行っては差されるの繰り返し。コーナー4つのコース微妙。
【-】レインボーフラッグ
(+)超絶レコード決着のCBC賞で前付け。今回はペース緩んで追走楽。
(-)丸2年、20走連続で連対無し。距離延長のショック療法も期待薄。
結論
カイザーミノルは内前に付けて突き抜けられそうな馬のイメージに最も近い。米子Sで速い流れを差す競馬をやった直後で追走も楽。マイルを超える距離での連対が無いとはいえ、このメンバーに入れば毎日王冠で先行して5着の走力で足りる。
ミスニューヨークは後ろから行く馬にしては今回のコースで4回走って【1・1・1・1】と安定して上位に来ている。中山牝馬S(3着)のレース振りを見る限り、内の捌きは問題無し。むしろ4番枠より内で【4・1・1・1】と走りまくっている。出遅れの達人・ミルコだけが心配材料。
ベレヌスはベステンダンクがいるし要らないなと思ったが、栗東Cウッドでの追い切りが圧巻。2週続けて終い2ハロン22秒台は速過ぎ。七夕賞で好調教のエヒトを切って泣いたので、今回は買う。そもそも直線が長い新潟で粘れるなら、直線距離が新潟外回りの半分以下の小倉なら何でもない。
ダブルシャープは関門橋Sのような競馬をしてくれれば楽勝まであり得る。スタートが速い馬ではないが、内枠を引いた今回は内に張り付くだけでまともなポジションが取れるはず。本馬と抜群の相性を誇る浜中騎手なら激アツだったが、前走からコンビを組んだ幸騎手の手腕に期待したい。
ヴァリアメンテは米子Sで直線内を突いて上がってきたものの、次第に進路が狭まってロクに追えずゴール。コンマ6秒差6着は実力を示していない。前過ぎず後ろ過ぎずの位置から差せる脚があるし、4角外から差してくる馬がいるとするならコレ。実績不足はハンデ差でカバー。
◎カイザーミノル
○ミスニューヨーク
▲ベレヌス
△ダブルシャープ、ヴァリアメンテ
馬複5頭ボックス(10点)
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