【競馬予想Vol.315】第6回葵S
今回のテーマ
レースの歴史が浅いため省略。
トラックバイアス分析・展開予想
今週は月・火・木曜にごく弱い雨を観測したがお湿り程度で大勢には影響無し。日曜から木曜にかけて連日散水、火曜から水曜にかけて芝刈りを実施。含水率は4コーナー8.1%、ゴール前11.4%、土曜朝時点のクッション値は9.3。連日散水している割に馬場は乾燥しており、高速馬場を想定しておきたい。
開催最終週となる今週はCコースを使用。先週の段階で4角外前、内を少し開けたところを走った馬が好走しており、Cコース替わりでラチ沿いを進む内前先行馬が幅を利かせそう。馬場が軽くて速い時計が出そうなだけに、後方外からの差しでは厳しい。
ペース想定:速い(テン3ハロン33秒台前半)
抑えると掛かるので行くしかなさそうなペースセッティング、逃げて2戦2勝のアンビバレント、前走テン33秒2の激流を先行したトラベログ、桜花賞でハイペースを演出したモズメイメイ辺りが前へ。ルガルやビッグシーザーも押し上げてやや前掛かりな流れを想定。差しが有効だが大外一気は前が止まらない限りしんどい。4角内ピタ若しくは外前が勝利への近道。
全頭分析
【△】ルガル
(+)前々走出遅れながら先に仕掛けて僅差。前走G前抑える余裕あり。
(-)テンから速い1,200Mは勝手違う。追走で脚使わされるとしんどい。
【◎】ビッグシーザー
(+)マーガレットSは直線前が壁になるも結局楽勝。力の差は歴然。
(-)直線完全フラットの小倉で2敗。前残り展開で取りこぼし懸念。
【-】メイショウピース
(+)狭い所を割りつつ競り勝った前走内容悪くない。芝こなせれば。
(-)ジリっぽくスピード足りない。ここ同型多く前に行けるか微妙。
【-】トールキン
(+)直線平坦の小倉では3戦3連対。京都替わりで流れ込み一発注意。
(-)前走内で抑えて折り合い欠く。前に行っても他も速くてしんどい。
【△】ペースセッティング
(+)小倉未勝利戦でビッグシーザー相手に逃げ切り。スピードは上位。
(-)ファルコンSは抑え利かず自滅。ここ他にも同型多く目立たない。
【-】ヤクシマ
(+)ここ2戦渋った馬場、特に前走ノメって進まず。良馬場で見直し。
(-)多頭数のレースで置かれ気味。まとめて交わす脚も無く苦しい。
【-】アームズレイン
(+)ファルコンSで前付けして見せ場作る。直線平坦と距離短縮好感。
(-)マーガレットSは行き脚付かず完敗。良馬場の時計勝負に不安。
【○】アンビバレント
(+)ハナを奪ったレースは2戦2勝。前走も終始主導権を奪って楽勝。
(-)前走同日の芝レースは逃げた馬が全勝。単純に馬場が向いた感。
【-】コーパスクリスティ
(+)秋明菊賞は後方内から余裕の差し切り。前が止まるなら出番も。
(-)前走は4コーナーで大きく膨れて完敗。ペースが速いと余裕無し。
【▲】カンチェンジュンガ
(+)直線内から進路を切り替えての差しで完勝。溜めるといい脚使う。
(-)積極的に攻めた前々走はラストガス欠。勝ちに行くと心許無い。
【-】テラステラ
(+)橘Sは内を突いて差し込んで2着。頭の高さも改善されつつある。
(-)終い堅実に伸びてくるがジリ。前に先に抜けられてしまうと辛い。
【-】エレガントムーン
(+)福島未勝利戦は外を回して押し切る。直線渋太く伸びる脚使う。
(-)前走芝スタートで行き脚付かず。ここも周り速く付いて回るだけ。
【-】タツダイヤモンド
(+)前走スタート決めた上で構えて差し切り。ハイペース差し評価。
(-)ローカル巡りで強い相手と手合わせ無し。通用するか半信半疑。
【-】トラベログ
(+)前走は激流で先行勢に辛い展開。新馬勝ちの1,200Mで仕切り直し。
(-)ここもテンから速い馬だらけ。前に行けても直線脚持つか疑問。
【△】モズメイメイ
(+)桜花賞は飛ばし過ぎて自滅。抑え効かせた逃げなら粘り込める。
(-)チューリップ賞は内前馬場の賜物。速さ重視の1,200Mでは微妙。
【-】コスモイグローク
(+)すずらん賞は終始外を通って差し切る。今回再び丹内騎手騎乗。
(-)大井に転出後は4戦全敗。京都の軽い芝で時計更新は甚だ疑問。
【-】ブーケファロス
(+)小柄ながら大きなストライドで差し込む。前が止まるなら即出番。
(-)後ろからの馬だけに展開次第。外差し専門で距離ロスは不可避。
【-】タマモブラックタイ
(+)NHKマイルCは外差し決着で度外視。距離短縮前付けで見直し。
(-)ファルコンSは内前突き嵌る。18頭フルゲートの大外で再現疑問。
結論
ビッグシーザーはマーガレットSで直線前が詰まりかけながら進路を確保した後はアッサリ。単純に速くて上がりの脚も速いチートキャラ。惰性で残し易い京都替わりは他にチャンスの芽が出てくる分相対的に不利に働きそうだが能力比較で勝ち負け妥当。
アンビバレントは前走初芝で3馬身半差の逃げ切り勝ち。不良馬場で時計比較が難しいが、同じく不良馬場で行われた翌日の古馬2勝クラスよりも1秒速い時計で逃げ切っていて速さの裏付けは取れる。枠は良いし、逃げ馬に乗らせると上手い斎藤新騎手も激アツ要素。
カンチェンジュンガは前走直線で内からの縫い差しで完勝。前残りの展開を余裕で差し切ったのは好評価。道中で脚を溜める必要はあるが、溜めた分はしっかり弾ける。今回は外差しだと間に合わない可能性が高い。前走で藤岡康太騎手を背に器用な差し切りをみせたこの馬の突っ込みに期待したい。
ペースセッティングはファルコンSで道中抑えたところ速攻で掛かって消耗、直線でタレて惨敗。小倉未勝利戦でビッグシーザーを寄せ付けずに逃げ切っていることからしても持ち味が出るのは小細工抜きの逃げ。枠は良いところを引いたし、リミット無しの逃げで期待したい。
モズメイメイは桜花賞が飛ばし過ぎで、ラスト失速は当然。むしろあんなスピードがあったのかと気付かされた一戦だった。今回は直線平坦、Cコース替わりで惰性で居残れるシチュエーション。3着に負けたとはいえ、つわぶき賞ぐらい走れば通用する。
ルガルは初芝で迎えた前々走で出遅れながら積極的にリカバリー、直線先に抜け出す力技に出て、内一杯を立ち回ったアルーリングビューにハナ差負け。橘Sはスタートを決めて外前に付けて圧勝。普通に強いが、この中に入るとテンのスピードが緩い。前走と同じ立ち回りが出来るかは懐疑的。
◎ビッグシーザー
○アンビバレント
▲カンチェンジュンガ
△ペースセッティング、モズメイメイ、ルガル
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)
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