【競馬予想Vol.135】第69回日経新春杯

今回のテーマ

前走より負担斤量減となる馬が活躍中

過去10年、前走より負担斤量増となる馬は【1・1・3・11】、単回値10・複回値57。前走と負担斤量変わらずの馬は【1・3・3・40】、単回値10・複回値35。前走より負担斤量減の馬は【8・6・4・65】、単回値86・複回値89。

前走より負担斤量減となる馬が5連勝中、ここ3年はワンツー。軽ハンデが有効に作用している。前走より負担斤量増で勝ったのは2012年トゥザグローリー(有馬記念57kg3着→日経新春杯58.5kg1着)のみ。前年にGIIを2勝していた馬で、当然のハンデ・必然の勝利だったのかもしれない。

前走レース格は不問

過去10年、条件戦を経由した馬は【4・5・3・21】、単回値154・複回値117。オープンまたは重賞を経由した馬は【6・5・7・95】、単回値24・複回値54。

条件戦からここを使ってきた馬が6年連続連対中。昨年は唯一の該当馬ショウリュウイクゾが勝利した。但し今年は該当馬無し。ちなみにGIを経由した馬は【5・0・0・24】、単回値77・複回値34でピンパー傾向あり。

若駒優勢傾向

過去10年、4歳馬は【7・3・0・20】、単回値177・複回値76。5歳馬は【2・4・5・25】、単回値58・複回値82。6歳馬は【1・3・5・29】、単回値9・複回値125。7歳以上馬は延べ42頭が出走して全滅。

上記2つのテーマに連動。実績十分でハンデが積まれる古豪より、実績が無くハンデが優遇される若駒に注目したい。


トラックバイアス分析・展開予想

前日の愛知杯は内を立ち回ったルビーカサブランカが勝利を収めた一方、大外から差し向けたデゼルが僅差の3着。愛知杯と同距離の渥美特別(4歳以上2勝C)でもビッグリボンが外から突き抜けて圧勝しており、内外の差は無くなりつつある。ただ依然として内も伸びるのでフラットと判定する。積極的な逃げ馬不在で今回もショウナンバルディが押し出されて前へ。トップウイナーが続いて、アフリカンゴールドは流動的。前が手薄だが、ステラヴェローチェ@M.デムーロが捲りをかけそうで、4コーナーで一気に動いての差し構えと予想。ロングスパートに耐えられそうな馬を中心視したい。


全頭分析

【△】モズナガレボシ

(+)チャレンジCは先行してキレ負け。今回内からロス無く行ける。
(-)行き脚はさほど無く、この枠から行きそびれると苦しい。

【◎】クラヴェル

(+)内外自在に捌いて連続好走中。重賞制覇は時間の問題。
(-)真後ろから行って詰め損ない連発。勝てていないのは問題あり。

【△】マイネルウィルトス

(+)力を要す馬場、速い上がりの競馬共にソツなくこなす。
(-)前走完全にキレ負け。今回M.デムーロ騎手から乗り替わり。

【○】ステラヴェローチェ

(+)重い馬場は無双、速い上がりにもしっかり対応。
(-)前半ゆっくり入るので詰め損ない易い。構え過ぎると不安。

【-】ロードマイウェイ

(+)脚が溜まった時の末脚は魅力的。京都大賞典5着健闘。
(-)出遅れ気味でスタート後も遅い。直線だけでは詰め切れない。

【-】ヤシャマル

(+)ここ2戦前残りの展開に泣く。前々走はクラヴェルと半馬身差。
(-)行き脚が無い。内枠は却って包まれて終わり。

【-】アフリカンゴールド

(+)中日新聞杯は絶妙の先行策。再び内枠から積極的に仕掛けるか。
(-)奇襲を仕掛けた後。今回は他馬のマークが厳しくなる。

【△】フライライクバード

(+)中9週以上【3・1・1・0】、中京芝2,200M【2・1・1・0】。
(-)アルゼンチン共和国杯は完璧に乗られて3着。突き抜け微妙。

【-】マイネルフラップ

(+)チャレンジCで先制逃げ。大阪城Sは前付けで波乱アシスト。
(-)2,000Mで息切れ気味。距離が延びるのはキツい。

【▲】ヨーホーレイク

(+)重賞未勝利もさほど負けていない。展開次第で突き抜ける力ある。
(-)クロウキャニオンの仔は早熟傾向が強い。上積みあるかどうか。

【-】ショウナンバルディ

(+)中日新聞杯を逃げ切りで勝利。今回も前が手薄でもう一丁狙う。
(-)今回はハンデが積まれて距離も1ハロン延び、相手も強化の三重苦。

【-】エフェクトオン

(+)阿武隈Sは後方内から鮮やかに突き抜け。内伸びの中京で再現も。
(-)ここ2戦はハンデを貰って力負け。ここは上手く乗っても届かない。

【-】トップウイナー

(+)結果はどうあれ目黒記念でハナを奪う。前に行ける脚はある。
(-)目黒記念→プロキオンSのように、ダートを使う前の叩き台か。

【-】プレシャスブルー

(+)最後方から直線一気スタイル。勝浦騎手で3戦連続3着以内。
(-)スタートから置かれるのがデフォルト。他の破綻待ち。

【-】ダノンマジェスティ

(+)昨年の寿Sは最後方から追い込んで2着。中京と相性抜群。
(-)オープンクラスで好走無し。このメンバーで外差しだと埋没する。

【-】トラストケンシン

(+)直近6走中4走で上がり最速。終いに賭けてさほど負けていない。
(-)自ら勝ちに行くというスタンスではない。展開のアシスト必要。


結論

実績が足枷になる(軽ハンデ馬が勝ち負けし易い)レース傾向から、ここは◎クラヴェルの重賞初制覇に期待。マーメイドSは内前ジャスティス馬場を大外から差して2着、その後も内から外から差して好走。追い込み馬だが大外ぶん回しの馬ではない。エリザベス女王杯は内から好スタートを切っており、前に行こうと思えば行ける。自在性発揮のシーンも想定したい。

○ステラヴェローチェは後方のままだと差し損ねの可能性大のため、3コーナー過ぎから捲りに行くはず。今回は相手が手薄で勝たないとダメだが、有馬記念から負担斤量増&中2週、良馬場で未勝利など怪しい点が散見されるのもまた事実。▲ヨーホーレイクは皐月賞で外を回して詰め損ない、ダービーは直線で進路を探して右往左往。最初から外差し一本に向ければハンデのアシスト込みでステラヴェローチェに先着できるのではないか。

チャレンジCで外枠から先行策を試して今回内枠を引いた△モズナガレボシ、アルゼンチン共和国杯でフライライクバードに悠々先着した△マイネルウィルトス、アルゼンチン共和国杯力負けも中京実績抜群の△フライライクバードを押さえる。

◎クラヴェル
○ステラヴェローチェ
▲ヨーホーレイク
△モズナガレボシ、マイネルウィルトス、フライライクバード
馬複◎流し(5点)、3連複F◎○▲-◎○▲-◎○▲△△△(10点)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?