【競馬予想Vol.331】第71回中京記念


今回のテーマ

京都競馬場改修工事の影響で2020年は阪神、一昨年と昨年は小倉で代替施行。コース形態が似ても似つかないため、テーマ予想は無し。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は金曜にパラついた以外はずっと晴れ。土曜を除いて連日散水を実施、火曜に芝刈りを実施。含水率は4コーナー12.8%、ゴール前11.0%、日曜朝時点のクッション値は9.7。

  • 今開催は前半4日がAコース、後半4日はBコースを使用。コース全周に渡って内の芝が剥げているが、豊明S(3歳以上3勝C/芝1,400M)が1分20秒8で決着しているように馬場は速く、内前の馬が結構粘っている。ただ押し切りまでには至らず、ゴール前で差してきた馬が逆転している。外差し一気では苦しくバイアスはフラットと判定。内を立ち回った差し馬の台頭に注意。

  • ペース想定:やや速い(1,000M通過58秒後半~59秒前半)

  • 明確な逃げ馬は見当たらないがシュリ、アドマイヤビルゴ、セルバーグ、アナゴサンと前付けしたい馬が内枠に集結。これにホウオウアマゾン、ウイングレイテスト、ルージュスティリアが加わって前は賑やか。後続も離れず付いていって、直線に向いての差し比べ。真後ろから差せる馬場ではなく、中団付近からの差しが有効。


全頭分析

【○】ヴァリアメンテ

(+)2戦連続で逃げ切り展開に泣く。ワンターンマイルで内突き妙味。
(-)スタート緩めで後ろからの競馬になりがち。ポジショニング次第。

【-】シュリ

(+)ここ2戦外枠でノーチャンス。3番枠より内に入った時は3戦全勝。
(-)前走は4角外3番手の楽ポジから失速。時計勝負になるとしんどい。

【-】アドマイヤビルゴ

(+)谷川岳は久々&重馬場&60kgで無理ゲー。内枠先行で巻き返し。
(-)溜め入らない流れだと平凡。マイルで通用するスピードも無い。

【-】メイショウシンタケ

(+)米子Sはハイペース追走から馬群抜け出し。時計勝負で十分通用。
(-)今の中京は真後ろからの差しだと届かない。展開のアシスト必要。

【-】ワールドウインズ

(+)ポーアイS、リゲルSと外から差し迫る。米子Sは速過ぎて参考外。
(-)オープンで善戦級。差脚自体は悪くないがここでは能力足りない。

【-】セルバーグ

(+)米子Sは直線入口で左右から挟まれる。今回内枠引いて先行妙味。
(-)ここ2戦前に行けていない。今回も先行勢の数揃っており苦しい。

【-】アナゴサン

(+)立雲渓Sは開催最終週で内通って逃げ切る。単騎逃げで波乱演出。
(-)米子Sで決着済みの感。マイルでは力もスピードも足りていない。

【-】サブライムアンセム

(+)ヴィクトリアマイルは出遅れて終了。スタート決めて巻き返し。
(-)3走前も出遅れて終了。阪神牝馬Sも内前馬場で内枠引いただけ。

【△】ホウオウアマゾン

(+)格下げ戦のここは前付け容易。久々の芝で飛んだのは1回だけ。
(-)決め手皆無。高速か前残りのいずれかのアシスト無いと厳しい。

【-】ウイングレイテスト

(+)ダービー卿CTは差し決着を先行して5着。米子SはG寸前不利あり。
(-)ニューイヤーSは中山マイルの内枠先行。今回は前に負荷掛かる。

【△】ディヴィーナ

(+)京都牝馬Sは直線内で詰まる。VMでソングラインにコンマ2秒差。
(-)前走は人気薄で直線ノーストレスの外差し。今の馬場で再現疑問。

【▲】ダノンスコーピオン

(+)アーリントンC勝ち以来のGIII。包まれない位置からの差しで復権。
(-)3歳GI勝ちで59kgのハンデは厳しく映る。追って伸び切れず懸念。

【-】ベジャール

(+)薫風Sは直線内から綺麗に抜ける。ダート戦経由で舐められ気味。
(-)前走ラスト際どく迫られる。速い時計の適性怪しく追走一杯濃厚。

【-】カイザーミノル

(+)昨年の中京施行の京都金杯で3着、今年も内枠天国で外差しの5着。
(-)下げて競馬した前走が全く弾けず。久々にしても走らなさ過ぎ。

【-】ミッキーブリランテ

(+)安土城Sは高速決着を差して5着。意表突く先行策で一撃穴狙い。
(-)ダービー卿CTはペース落ち着き参考外。ここは嵌っても善戦まで。

【◎】ルージュスティリア

(+)平均ペースの前付けで決め手冴える。軽ハンデで通用余地あり。
(-)内が粘る馬場の大外枠。道中外を通らされ続けてラスト失速懸念。


結論

ルージュスティリアはペースが緩く内前の馬しか来れなかった低レベルの阪神牝馬Sですら直線イズジョーノキセキを弾き飛ばしても6着までしか来れなかった辺りからして「弱い」のだが、このハンデは軽過ぎる。仮にも格落ち戦の馬に対して設定されるハンデではない。外に壁が作れないのがどうかだが、最終追いでコースに入れて我慢が利いていたし、2戦2勝の中京なら。

ヴァリアメンテは昨年の中京記念、小倉日経OP共に逃げた馬が勝利したレースで後ろ過ぎて敗退。今回は内枠を引いて内突きチャンス到来。馬場の内は荒れているが使える。今回内から差せそうな馬がこの馬ぐらいしか見当たらない。昨年の中京記念でベレヌスにハナを強奪させて勝たせた西村騎手の「剛腕」に期待したいところ。

ダノンスコーピオンは調整法を変えたのか、この中間は栗東坂路でラスト1ハロン11秒台を連発。時計だけでなく動きも全くブレずの登板で文句無し。夏は格より調子で、ダノンスコーピオンのような「勲章持ち」はお客さん認定が妥当なのだが、調子が良いのであれば話は別。マイルGIでドウデュースやセリフォスに迫ったことがある実績はダントツ。

ホウオウアマゾンは東京とGIをオミットすると【3・4・1・1】で、飛んだのは昨年のスワンS(10着)のみ。中10週以上の休み明けで飛んだのも初ダートの根岸S(12着)と昨年のスワンSのみ。このスワンSは完全差し決着で飛んで当然。ここも行く馬多数で展開は向かないが、高速馬場は阪急杯で3着したように得意な部類。直線先に抜け出してラチに寄せれば見せ場を作りそう。

ディヴィーナは京都牝馬Sで直線内から抜けてきそうな手応えにありながら詰まって追えず。阪神牝馬Sも内前しか来れなかった超絶クソレースで、大外枠から外を回して凡退。ヴィクトリアマイル4着はフロックではなく実力。今回人気大沸騰でも買わざるを得ない。ただここで前走のように外を回して届くのかという疑念は残る。

◎ルージュスティリア
○ヴァリアメンテ
▲ダノンスコーピオン
△ホウオウアマゾン、ディヴィーナ
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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