【競馬予想Vol.160】第71回フジテレビ賞スプリングS

今回のテーマ

1勝クラスを経由した関東馬を買え

過去10年、美浦所属馬は【7・4・9・60】、単回値88・複回値69、栗東所属馬は【3・6・1・40】、単回値50・複回値40で前者が優勢。美浦所属馬のうち1勝クラスを経由した馬は【5・3・3・20】、単回値210・複回値111で現在6年連続で1頭以上が3着以内に入っている。

1勝クラスを経由した関東馬は直近4年だけでも2018年3着マイネルファンロン(6番人気)、2019年1着エメラルファイト(10番人気)、2020年1着ガロアクリーク(7番人気)、2021年2着アサマノイタズラ(6番人気)と人気薄が走りまくっている。2018年は該当馬がマイネルファンロンだけだった。今年も「あの馬」しか該当しない。やはりめっちゃ人気薄。オイシイ。買え!


トラックバイアス分析・展開予想

3~4コーナーで土埃が上がり始めており、直線も最内は伸びなくなってきている。その上で前日の雨が残って力の要る馬場状態を想定。最内からビーアストニッシドがハナ。グランドラインとエンギダルマが続いて、大外からオウケンボルトも前に行きそう。前がそこそこ固まって、4コーナー捲り上げの競馬を想定。4コーナー外前がウイニングロード。内を割りそうな馬より外差しにフォーカスしたい。


全頭分析

【-】ビーアストニッシド

(+)共同通信杯で再び主導権を奪って3着。行き切ると実に渋太い。
(-)前走も上位2頭に対して無力。今回最内立ち回りなら消耗激しい。

【-】エンギダルマ

(+)前走は直線先に抜け出して完勝。中山でのコーナリング滑らか。
(-)時計は平凡そのもの。相手強化に加えて距離短縮で忙しそう。

【-】サトノヘリオス

(+)ホープフルSは中1週の強行軍が仇。間隔開けた今回は見直す手。
(-)前走強行軍とはいえ負け過ぎ。中山が合っていない可能性あり。

【-】グランドライン

(+)ホープフルSは内枠先行で見せ場作る。引き続き内枠で不気味。
(-)前走ラスト1ハロンで完全に失速。前で押し切るほどの力は無い。

【-】サノラキ

(+)前走初ブリンカー着用、道中脚を温存しつつゴール前差し切る。
(-)前走4コーナー余裕の手応えでもギリギリ。純粋に力が足りない。

【-】ドーブネ

(+)朝日杯FSは下げて競馬して凡退。位置取り修正で通用余地あり。
(-)ワンターンで押し切る競馬しかしていない。距離延長は微妙。

【-】ディオ

(+)前走は最内から突き抜けて楽勝。道中脚を溜めていい脚使う。
(-)前走は内伸び馬場のアシストあり。芝質重い中山で再現は疑問。

【◎】アサヒ

(+)重賞級相手に再三接戦。共同通信杯は出遅れが全てで見直し妥当。
(-)今回もまともに出る保証無し。能力上位は認めても過信禁物。

【○】ソリタリオ

(+)シンザン記念は勝った相手が鮮やか。外前から押し切る競馬に期待。
(-)一周コース・距離初出走。いつも通り勝ちに行ってラスト失速懸念。

【△】アルナシーム

(+)つばき賞は内前優勢の展開で差して善戦。折り合いに進展あり。
(-)行きたがるので構えざるを得ない。この相手で差し届くかどうか。

【-】トーセンヴァンノ

(+)この距離でコスモス賞勝ち、札幌2歳S3着。距離縮まるのは良い。
(-)ハードローテで使い倒すも結果出ず。今回も中2週で期待薄。

【△】アライバル

(+)京成杯は4コーナーでスムーズに行かず。太目解消で巻き返し。
(-)軽い馬場で末脚を活かすタイプ。力の要る中山は向いていない。

【▲】オウケンボルト

(+)デムーロ騎手騎乗時は強気な競馬で善戦。中山は間違いなく得意。
(-)相手が揃うここで勝ちに行く競馬をすると返り討ちに遭いそう。


結論

◎アサヒは新馬戦でジオグリフ(札幌2歳S勝ち、共同通信杯2着)、未勝利戦でアスクビクターモア(弥生賞勝ち)、東京スポーツ杯2歳Sでイクイノックスと当たってしまい、これだけで3勝は損してきた。共同通信杯は大きく出遅れて即座に終戦。まともなら、と考えるのは当然のことかもしれない。外目の枠を引いたことで、仮に出遅れても軽度であればリカバーは容易。4角外前を確保できれば勝ち負け。

○ソリタリオは内前優勢馬場のシンザン記念で4角外前からの差しを実践。勝ったマテンロウオリオンは内がポッカリ開いての恵まれで、ソリタリオは一番強い競馬をしての負けだった。初の右回り+距離延長がどうかだが、前走のレース振りを見る限り杞憂に終わりそう。

▲オウケンボルトはここ3戦デムーロ騎手が強気な競馬をしてしっかり残しているのが印象的。単なる逃げ馬ではなく、ここは大外枠から捲り上げる競馬で一発ありそう。ちなみに本馬は冒頭のテーマの該当馬で、水仙賞を経由した馬は2年連続連対中。

△アルナシームは東京スポーツ杯2歳Sこそ我慢できず暴走して直線失速したが、ここ2走は道中我慢が効いて差す競馬が出来ている。つばき賞は少頭数のドスローで壁を作れず行きたがっていたにも関わらず上がり最速の脚で突っ込んできた。3コーナー早め進出で通用余地あり。

△アライバルは東京・新潟と上がり3ハロン33秒台の脚を使った後、上がりを要する中山の京成杯で凡退。4コーナーで受けた不利も軽度で、着順に影響したとは思えない。新馬戦でプルパレイ、新潟2歳Sでオタルエバーに先着していることから力は足りているが、中山では強気になれない。外枠を引けたのはプラスで、外差しに賭けて着を拾えるかどうかというところ。

◎アサヒ
○ソリタリオ
▲オウケンボルト
△アルナシーム、アライバル
馬複◎流し(4点)、ワイド▲流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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