【競馬予想Vol.205】第27回エルムS
今回のテーマ
※函館で行われた2013年・2021年を除く。
直線に向いたところで前にいそうな馬を狙え
前崩れの展開になった2019年を除き、ほぼ前に付けていた馬が勝ち負けしている。2019年にしても1着モズアトラクション、2着ハイランドピーク、3着サトノティターンの通過順はそれぞれ「11-10-8-5」、「7-7-6-4」、「11-12-11-9」で、直線に向くまでに追い上げていた(いわゆる「捲り」)。
トラックバイアス分析・展開予想
月曜に23.5ミリのややまとまった量の雨が降った後は曇り後晴れの好天が続き、土曜朝時点のダートの含水率は4コーナー3.4%、ゴール前2.7%と再びパサパサな状況。土曜も風が強く砂埃が舞っていたが、当日も南南東の強めの風が吹く見込み。4コーナーから直線にかけて追い風になり、先行勢の踏ん張りに寄与しそう。ロードエクレールとアメリカンシードの先行争いは枠を活かして前者が先制見込み。アイオライト、ブラッティーキッド、ウェルドーンらも枠を活かして前に行って隊列は縦長。基本は前付けだが4コーナー捲りも一考の余地がある。直線一気は論外。
全頭分析
【○】ロードエクレール
(+)行き脚あり安定してハナ奪える。最内引いた今回も逃げあるのみ。
(-)前々走も単騎単独から差される。並ばれると差し返す脚は無い。
【-】アイオライト
(+)大沼Sは番手に控えて詰める脚を発揮。同様の好位追走策に期待。
(-)東海S、マーチSといずれも完敗。ペースが速くなるようだと不安。
【△】オメガレインボー
(+)函館開催の昨年は大外を捲って2着。重賞未勝利も力は一枚上。
(-)前走4コーナー捲り切れずの完敗。内から馬群捌けるかも未知数。
【◎】ブラッティーキッド
(+)中央に復帰してサクッと3連勝。立ち回り安定で通用余地あり。
(-)前走は上がりの時計要し過ぎ。使い詰めの末の重賞挑戦も無謀。
【-】アメリカンシード
(+)師走Sは大逃げ打って見せ場作る。人気暴落でそろそろ狙い頃。
(-)揉まれ弱く砂を被るとやる気失くす。パサパサのダート不向き。
【-】ウェルドーン
(+)マリーンSは逃げ馬マーク出し抜きも惜しい2着。絞れて更に前進。
(-)今回は前付けの馬が多い。付いて行かされるようだとしんどい。
【-】ヒストリーメイカー
(+)プロキオンSは4コーナーを軽やかに捲って僅差。引き続き人気薄。
(-)基本的に押しても動かない。自ら伸びるというより他の破綻待ち。
【-】ダノンファラオ
(+)チャンピオンズCを除いて前付け安定。小回りで変わり身あれば。
(-)中央での成績酷い。58kgを背負わされていては競馬にならない。
【△】フルデプスリーダー
(+)大沼Sは出負け響く。スタート決めて番手差しのマリーンS評価。
(-)内枠に先行勢固まった今回位置取り微妙。外を回されると辛い。
【-】ブラックアーメット
(+)大沼Sは3コーナーで外から蓋され進出遅れる。捲る脚はある。
(-)行き脚緩く後ろからの馬。余程上手く乗らない限り出番無し。
【-】ロードレガリス
(+)プロキオンSは1年振りの実戦で大健闘。小回りで捲る脚活かせる。
(-)決め手重視の馬。乾いた砂で後ろから行って間に合うかどうか。
【▲】スワーヴアラミス
(+)昨年の覇者、その後も東海S勝ち。札幌も2戦2連対で問題無し。
(-)今回前から離されそうなのが厄介。外を回して差し届くかどうか。
【-】バティスティーニ
(+)オープンクラスを差して2勝。前がやり合う展開なら突っ込みも。
(-)前走は後ろを付いて回っただけ。コーナー4つで抜きどころない。
【-】ダンツキャッスル
(+)マリーンSは前残り決着で出番無しも差は詰めており悪くない。
(-)函館とはいえ昨年も付いて回るだけの完敗。重賞では分が悪い。
結論
ブラッティーキッドは北海道圏で前付けして3連勝を素直に評価。特に前走は周りの脚が止まる中、唯一突き抜けて2馬身半差。中央転出前は中1週で使い倒していた馬で、使い詰めは評価を下げる理由にはならない。時計平凡、流れが速くなった時の対処が未知数なのを承知で中心視する。
ロードエクレールは昨夏の大通公園特別でテン3ハロン推定35秒5-上がり3ハロン38秒4の消耗戦を前付けで勝っており、ある程度流れてくれたほうが持ち前の根性を活かせる。何より今回の最内枠は絶妙。内ラチに張り付いて先頭キープ、直線は背後から追い風を受けて粘れば良い。
スワーヴアラミスはこのメンバーの中に入ると実績断然。今年に入ってからも東海Sを大外一気で制している。ペースが落ち着くと後ろに置かれて何も出来ないが、今回はある程度前に行く馬が明確。3年前に札幌で58kgを背負って捲り勝ちがあるし、力だけで持ってきそうではある。
フルデプスリーダーは出負けして後ろに置かれた大沼Sを除けば北海道圏で前付けして安定。しかし北海道圏で連対した3回はいずれも2番枠で横山武史騎手が騎乗。今回は外寄りの枠で丹内騎手が騎乗。大沼Sのように外々を回らされて終わる気もするが・・・。
オメガレインボーは武蔵野SやカペラSでも好走できるほどのハイペース志向の差し馬で、今回は前走より状況好転。捲る脚についても全く問題無い。しかしこの枠からだと内を立ち回ることになりそうで、馬群を割れるのかが微妙。外を回すようだと間に合わない。
◎ブラッティーキッド
○ロードエクレール
▲スワーヴアラミス
△フルデプスリーダー、オメガレインボー
馬複5頭ボックス(10点)
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