【競馬予想Vol.310】第28回NHKマイルC

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は快晴続きで降水無し。月曜から金曜にかけて連日散水を実施。含水率は4コーナー12.6%、ゴール前11.7%。日曜朝時点のクッション値は9.5で、潤沢な散水でほぼ標準的な馬場。雨の降り始めは昼過ぎからで、雨量も大したことが無さそう。良~稍重馬場を想定。

  • 2回開催は今週(6日目)までAコースを使用。直線で砂埃が舞い上がるなど適度に荒れてきているが、土曜メインのプリンシパルSは内前を使った逃げ切り勝ちで未だに内が使える状態。但しこの後の雨で外差しに触れるかもしれない。バイアスはフラットとしてお茶を濁しておく。

  • ペース想定:速い(テン3ハロン34秒台前半、1,000M通過57~58秒)

  • ユリーシャがフロムダスク、オールパルフェを抑えてハナ。カルロヴェローチェ、ドルチェモア、エエヤンなども続きそうで前が賑やか。展開妙味は差し。レースの時間帯は強い南風(5m/s)の予報で、3~4コーナーが逆風になる。直線に向いてから差せそうな馬に注目したい。


全頭分析

【-】フロムダスク

(+)京王杯2歳Sを含めハナを奪って残す馬。ここも最内から行くのみ。
(-)他にテン速い馬おり展開微妙。番手で居残り狙いもマイルは長い。

【-】モリアーナ

(+)クイーンCは控え過ぎ、NZTは捲り切れず。ここは内突きで妙味。
(-)押しても引いても足りない。決め手冴えても差し切りまでは疑問。

【△】ウンブライル

(+)NZTは中団外から差して好走。今回は自身初の内枠から差し期待。
(-)前走は出たがスタート不安定。ここで後ろに置かれると厳しい。

【-】ショーモン

(+)アーリントンCは先に動いた分の負け。常に前付けで接戦評価。
(-)重賞だと詰めの甘さ目立つ。持ち時計問題無いが東京コース微妙。

【▲】シングザットソング

(+)ハイペースを押し切ったフィリーズRが強い勝ち方。改めて期待。
(-)スタート下手で過信禁物。差しに回って届くかどうかも半信半疑。

【-】エエヤン

(+)時計詰めながら3連勝。ここも番手に構えて抜け出す競馬に期待。
(-)3連勝は全て中山でのもの。内枠で詰まりやすい戸崎騎手も不安。

【-】オールパルフェ

(+)スプリングSは先を見据えて番手差し選択。距離短縮のここ本番。
(-)結局のところ逃げしか好走無し。ここ他に速い馬おり埋没しそう。

【-】セッション

(+)距離短縮のアーリントンCでいきなり通用。前付けで渋太さ発揮。
(-)前走速い流れでも前が残る特殊馬場。今回更に同型集結で厳しい。

【-】ナヴォーナ

(+)アーリントンCでハイペースを経験。一度使って変わり身に期待。
(-)デビュー戦は遅過ぎて参考外。前走も見せ場皆無の凡退で厳しい。

【○】オオバンブルマイ

(+)アーリントンCは差し構えてきっちり差し切り。今回も展開向く。
(-)前走は前が止まったところを差して辛勝。力差はそれほどない。

【◎】シャンパンカラー

(+)京成杯はペース不適、NZTで捲り通用。東京マイルで能力全開。
(-)ハイペース追走可能もこなす程度。まとめて交わすまではどうか。

【-】クルゼイロドスル

※出走取消(感冒のため)

【-】ドルチェモア

(+)NZTは久々に加えて先頭に立たされる不本意な競馬で度外視妥当。
(-)朝日杯FSで内前を立ち回った馬は以後不振。本馬も例外ではない。

【-】ユリーシャ

(+)アーリントンCは飛ばし過ぎてガス欠。マイペースで巻き返し。
(-)今回は他に同型多く展開利薄い。他馬に絡まれた際の対処も疑問。

【-】カルロヴェローチェ

(+)ファルコンSは内の捌きが遅れて届かず。今回外枠から自由自在。
(-)勝ったレースはいずれも緩い流れ。GIの激流に耐えられるか疑問。

【-】タマモブラックタイ

(+)ハイペース先行で3連続連対中。渋った馬場も4戦4連対と大得意。
(-)前走は内を立ち回って距離稼ぐ。距離延長&外枠のここは心配。

【-】ミシシッピテソーロ

(+)NZTは後方外から差し迫って5着。人気皆無で気楽な追い込み炸裂。
(-)度重なる重賞挑戦で馬体ガレ気味。展開嵌っても来れるかどうか。

【△】ダノンタッチダウン

(+)加速鈍いがトップスピードはGI級。逃げ馬集結のここは展開向く。
(-)陣営が認めるほどの重馬場下手。皐月賞も負け過ぎで様子見妥当。


結論

シャンパンカラーは東京マイルで差し切り勝ちと逃げ切り勝ちをいずれも経験。京成杯は距離というよりスロー追走が合わなかっただけで度外視。ニュージーランドトロフィーで捲り差して3着して重賞でもメドが立ったと判断。一週前に美浦Wコースでとんでもなく速い時計を出していて(6F76秒4、次点の馬が80秒0)、人気薄のここは絶好の買い時。

オオバンブルマイは京王杯2歳Sでハイペース差し、アーリントンCでも重馬場でハイペース差しを決めていて、今回もユリーシャ主導のハイペースでお膳立てが揃っている。ただ休み明けの前走はコースで追っていたが、中2週となる今回は坂路一本のライト仕上げ。狙い時は前走だったかもしれない。

シングザットソングはフィリーズレビューがテン3ハロン33秒2という激流を前付けして抜け切るという強い内容。桜花賞はハイペースでも前が止まらないハイレベルの一戦で、この馬自身も1分32秒9で走破。出遅れ癖は気になるが、主戦の吉田隼人騎手に戻るここは差し向ける競馬に期待したい。

ウンブライルは出遅れという致命的な弱点を抱えるが、NZTは唯一中団外から差し迫って2着。小回りの中山であの位置から勝ち負けに持っていけるなら、東京替わりでより期待したくなる。毎回外枠ばかり引いていて、今回初めて内枠をゲット。スタートを決めればチャンスがある。

ダノンタッチダウンはインチキ内前馬場のデイリー杯2歳S、朝日杯FSでいずれも差して2着。外差しまで行かなくても、フラットで十分勝ち負けになる。渋った馬場がどうかだが、誰も踏みしめていない大外をぶん回せば何とかなる。今回は距離ロスよりも展開利を上に見ておきたい。

◎シャンパンカラー
○オオバンブルマイ
▲シングザットソング
△ウンブライル、ダノンタッチダウン
馬複5頭ボックス(10点)

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