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【競馬予想Vol.378】第57回スポーツニッポン賞ステイヤーズS



トラックバイアス分析・展開予想

  • 中山は3回2日目(3月26日)以来のAコース解禁。秋開催(9月9日~10月1日)は前5日がBコース、後4日がCコース使用だった。過去10年の枠番別成績を見ると概ね外枠のほうが走っているが、グリーンベルトを通れる内が有利。

  • 今回はアフリカンゴールドという分かり易い逃げ馬がいて、単騎逃げでペースは緩そう。但しアフリカンゴールドは距離が持たず失速、好位で追走した馬が代わりに押し切るイメージ。4コーナーで中団付近まで押し上げていないと間に合わない。


全頭分析

【△】キングズレイン

(+)行った行ったのホープフルSで直線大外一気の3着。素質は一級品。
(-)行き脚が無さ過ぎる。前走に引き続き後ろに置かれて届かず懸念。

【-】ワープスピード

(+)古都Sは直線で先に動いて完勝。姉は菊花賞3着ディヴァインラヴ。
(-)自己条件勝ち上がり直後の格下。今回は小回り2周の異質コース。

【-】フジマサインパクト

(+)長距離ダートで複数好走あり。上がり掛かる体力勝負なら台頭も。
(-)自身だけでなくきょうだいも皆ダート馬。ここも追走で精一杯。

【▲】ヒュミドール

(+)天皇賞春はともかく前走も久々。3年前5着から上積みあり通用。
(-)ダイヤモンドS2着は出入りある展開嵌る。前止まらないと苦しい。

【○】マイネルウィルトス

(+)アルゼンチン共和国杯は直線一旦先頭に立つ。力は一枚上の存在。
(-)これまでと勝手違う小回り2周コース。勝ちに動いてガス欠懸念。

【-】メロディーレーン

(+)長距離戦の常連。昨年5着のように前付け出来れば通用余地あり。
(-)丹頂Sは3コーナーから早くも後退。体が小さく簡単に競り負ける。

【△】アイアンバローズ

(+)一昨年2着、昨年4着の有力リピーター。マイペース先行で見直し。
(-)他に並ばれてしまうと淡泊。前半溜めが入るとキレ負け懸念あり。

【-】レッドジェネシス

(+)アンドロメダSは4角最後方から内突いて追い上げる。叩き2戦目。
(-)ブリンカーや去勢を試みるも変化無し。典型的な燃え尽き症候群。

【-】ダンディズム

(+)ここ2戦捲る脚発揮で大健闘。4角押し上げは中山長距離で嵌る。
(-)スタートは超絶に下手。追い上げ時に大外に振られると苦しい。

【-】シルブロン

(+)ダイヤモンドSは不利受けるも3着。グレイトフルSの機動力評価。
(-)このところ置かれ気味なのが気になる。後ろからだとしんどい。

【◎】テーオーロイヤル

(+)昨年の天皇賞春で先行して3着。ジャパンC回避してここ相手手頃。
(-)ダイヤモンドSは軽ハンデもアシスト。別定戦で押し切れていない。

【-】セファーラジエル

(+)完全差し決着の前走で先行して5着。差す競馬でも見どころあり。
(-)勝ちに動けるもののジリ脚で詰め切れない。ここも善戦止まり。

【-】ジェットモーション

(+)札幌日刊OPは3角大捲り敢行で善戦。捲る脚発揮で喰い込み一発。
(-)先に動いて差し込まれるパターン多数。基本的に力が足りない。

【-】グランオフィシエ

(+)前走は直線で勝ち馬に先に入られて全く追えず。力負けではない。
(-)重賞では5戦して全て二桁着順。入りたいところに入れていない。

【-】アフリカンゴールド

(+)ここは楽にハナ奪えそう。リードを広げて逃げられれば面白い。
(-)ペースにもよるが脚持つのかが疑問。後ろから突かれたら即終了。

【-】アケルナルスター

(+)丹内騎手とのコンビで捲り全開。ロングスパート展開で更に前進。
(-)福島記念は外を回して詰め切れず。今回も同様のパターン懸念。


結論

テーオーロイヤルはジャパンCに登録していたが回避してここへ。「馬ではない何か」が相手では億に一つの勝ち目も無いので現実的な選択である。昨年のダイヤモンドS勝ち、天皇賞春3着(ディープボンドに1馬身差、ヒートオンビートに3馬身半先着)はこの中に入ればお釣りが来るレベルの実績。ここは番手追走からスタミナにモノを言わせて押し切りまで。

マイネルウィルトスは重賞で先に動いての2着が複数あり、アルゼンチン共和国杯も外から先に動いて一旦は完全に抜け出していた。テーオーロイヤルに比べて後ろからになるが、捲る脚も持っているので問題無し。純粋な決め手勝負ではキレ負けしてしまうだけに、今回のようなマラソンレースが向いていそう。

ヒュミドールは3年前のこのレースで勝ち馬からコンマ6秒差の5着。超スローの前残り決着で、唯一差しての内容は悪くなかった。レコード決着のダイヤモンドSで内に進路を採ってミクソロジーにクビ差の2着は評価すべきなのに、ここ2戦ボロ負けで今回も引き続き空気扱い。内から伸びて来れれば激アツ。

キングズレインは夏を越してもまだ馬が緩い。セントライト記念にしてもスタートを決めながら行き脚が付かず後ろからの競馬になり、最後の最後でようやくエンジンが掛かっての差し損ねだった。嵌った時の切れ味はホープフルS3着で実証済み。2019年にモンドインテロを先行させて勝たせたビュイックさんに何とかしてもらう。

アイアンバローズは一昨年2着、昨年4着のリピーター。このレースは伝統的にリピーターが強い。昨年は中盤まで超スロー、終盤に速い脚を求められてキレ負け。今年はアフリカンゴールドが単騎逃げとはいえしっかり主導してくれるので、これを番手で付いて行けば残せそう。

◎テーオーロイヤル
○マイネルウィルトス
▲ヒュミドール
△キングズレイン、アイアンバローズ
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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