【競馬予想Vol.75】第69回北海道新聞杯クイーンS

毎年3着以内に変なの(失礼)が絡んで3連系の馬券をキルしてくる牝馬限定戦。昨年は11番人気レッドアネモスが直線内を捌いて快勝、その隣枠の1番人気スカーレットカラーは4コーナーで内が詰まったのが響いて差し届かず。強い馬でも進路一つでコロッと負けちゃうのが競馬の面白いところ。

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今年は札幌ではなく函館での施行。函館は今週からBコース(Aコースから4メートル外に内柵を設置)を使用。3コーナー付近の写真を見ると芝の傷んだ部分がカバーできているのが分かる。

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4コーナー付近も仮柵の外側は良好な状態。

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直線走路は内から2~3頭目まではボコボコしている。

今週からBコースを使用します。柵の移動により傷みがカバーされ、全体的に良好な状態です。

【出所】JRA「函館競馬場馬場状態(2021年7月31日)」

しかしトラックバイアスを確認するため前日土曜の芝のレースを見てみたところ、明らかに外前・外差し優勢だった。芝1,800M以上の4レースの4コーナー映像と共に分析してみた。

20210731函館6R

6R(3歳未勝利/芝1,800M)は1,000M通過59秒2のやや速い流れ。ロックユー(黄)が捲り気味に進出してきて外前から楽々押し切り。この直後から追ったホウオウラフィット(青)が2着、ショベルヘッド(緑)は4コーナーで外を捲って3着。これらの内にいた馬は3番人気バラードインミラノ(手前内の青帽)が12着に沈むなど壊滅。

20210731函館7R

7R(3歳以上1勝クラス/芝2,000M)も1,000M通過59秒2のやや速い流れ。4コーナーまでに外前に取り付いた馬のワンツースリー。オータムヒロイン(黄)がクロスザルビコン(青)との競り合いを制して1着、これらを外から追いかけたタイミングハート(緑)が3着。ここも内を通った馬は無抵抗で沈んでいった。

20210731函館9R

9R八甲田山特別(3歳以上1勝クラス/芝2,600M)は長距離戦らしく1,000M通過62秒7のスロー。アルバーシャ(黄)が終始前々から馬場の3分どころを突き抜けて楽勝。2着ウインザナドゥ(青)、3着ヴァリアーモ(緑)は中団外から伸びてきた。ここも内を立ち回った馬は出番なく、3番人気テーオーラファエロ(黒帽)は11着に沈んだ。

20210731函館11R

11RSTV賞(3歳以上3勝クラス/芝2,000M)は1,000M通過59秒3のやや速い流れ。ここもアラタ(黄)が外前から直線早めに抜け出して快勝。これを外から追ったウィナーポイント(青)が2着、これらの直後にいたルビーカサブランカ(緑)が3着。終始先行して4コーナーでアラタの内にいた2番人気サクラトゥジュール(手前の桃帽)は14着に沈んだ。

内からローザノワールがハナを主張するところ、外からサトノセシル、シャムロックヒルも前を窺う。外から被せ気味にシャムロックヒルが先頭、サトノセシルも差が無く続く。いずれもハナに行かないと持ち味が出ないタイプで、前傾ラップの差し勝負を想定。トラックバイアスより内枠先行は割り引き、外前優勢で狙いを立てたい。

人気どころは減点法、人気薄は加点法で拾って買え!

【-】クラヴァシュドール
スタート一息で行き脚も鈍く、米子Sも直線が長い阪神外回りで何とか3着に来たという感じ。小回りコースで内枠は疑問。

【-】イカット
洋芝【3・0・1・1】だが、唯一の着外がサトノセシルの逃げを捉えられなかった洞爺湖特別(4着)。相手強化のここは狙い辛い。

【▲】フェアリーポルカ
昨年は久々&18kg増で外を回して詰め切れずもコンマ2秒差。今年は内枠、早めに上がって来れる脚とローカル小回りは本来相性抜群のはず。

【-】ローザノワール
ここ2走ダートとはいえ国分恭介騎手を背にハナに立つ競馬を実践。ブリンカー装着時に2勝。内枠を活かして前に行き切れるかが焦点。

【△】ドナアトラエンテ
かなりのジリ脚で、毎回上位には来るが勝ち切れない。加速距離が短くなるローカル替わりはマイナス。好位が取れないようだとなお苦しい。

【◎】マジックキャッスル
このメンバーに入れば実績断然だが、常に後ろからというのは小回りのここではネック。ただ明らかな外差し馬場でここは楽々突き抜けてきそう。

【-】マイエンフェルト
HTB賞は終始内ピタから直線早めに抜け出して余裕残しの快勝。相手強化かつ別定戦の今回は厳しいと言わざるを得ないが、勢い持続なら。

【△】ウインマイティー
低迷の契機は秋華賞4コーナーでの他馬との接触。半年の休養は故障ではなくクールダウン期間。忘れな草賞以来の少頭数のここはレースがしやすい。

【○】テルツェット
スタート下手で後ろからになるのがネックだが、ダービー卿CTで外差しの競馬をしているのと外差し優勢のトラックバイアスが嵌りそう。

【-】サトノセシル
洞爺湖特別は行き脚が付いて後続を離し気味に逃げ、直線も先に仕掛けてリードを保ったままの楽勝。今回は同型との兼ね合いがカギ。

【-】シャムロックヒル
マーメイドSは軽量はともかく内前馬場の恩恵をフルに受けての押し切り。今回も空気扱いだが、他に同型がいて外枠の今回は狙い辛い。

【△】シゲルピンクダイヤ
最近のハイパフォーマンスは前付け時。今回は内2頭が行った後の後ろに入れそうだが、終始外を通らされそうなのはマイナス。

◎マジックキャッスル
○テルツェット
▲フェアリーポルカ
△ウインマイティー、シゲルピンクダイヤ、ドナアトラエンテ
馬複◎流し(5点)、3連複◎1頭軸流し(10点)

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