【競馬予想Vol.149】第39回フェブラリーS

今回のテーマ

根岸S組は好走馬のみ買え

過去10年、根岸Sで3着以内だった馬は【4・2・3・14】、単回値186・複回値135。根岸S連対馬は6年連続で1頭以上がフェブラリーSでも3着以内に来ている。一方で根岸Sで4着以下に敗れていた馬は延べ37頭が出走して全滅。

根岸Sの勝ち馬は2016年モーニン、2018年ノンコノユメ、2020年モズアスコットがフェブラリーSも制している。一方で4着以下に負けていた馬の巻き返しは厳しく、根岸Sが現行条件となった2001年以降の過去21年を遡っても3着が1回あるのみ(2004年3着スターリングローズ・根岸S11着)。


トラックバイアス分析・展開予想

出所:JRA公式馬場情報(東京競馬場)2月20日現在

この中間は先週降雨(降雪)があり、今週も雨が降った。当日5時時点のダート含水率はゴール前9.2%、4コーナー9.5%。根岸S当日(1月30日)はそれぞれ1.4%、1.7%だった。前回はパサパサでパワー馬場、今回は砂が締まってスピード馬場。純粋なマイラーよりは短距離寄りの馬が活躍するのではないかという仮説が立てられる。チャンピオンズCはソダシが押し出されるようにしてハナに立ったが、今回は他が行くようなら自重する。芝を使った後のダイワキャグニーか内枠を引いたインティのどちらかがハナ。アルクトスもいるし、前に行く馬はある程度揃っている。ただ競り合いは起こらず平均ペース想定。隊列が固まることで内枠先行が有利か。


全頭分析

【-】テオレーマ

(+)昨年だけで4勝の成長株。府中マイルでも圧勝あり侮れない。
(-)地方で実績詰むも全て牝馬限定戦。速い時計にも不安あり。

【-】ダイワキャグニー

(+)このところ前付けで粘り目立つ。ダート2走目のここが勝負。
(-)周囲に競合多数。しっかり付いてこられるようだとしんどい。

【△】インティ

(+)3年前の勝ち馬。今年は東海Sをスキップしてここ一本の調整。
(-)3年前の勝利以降13戦して未勝利。恵まれても勝ち切るまでは。

【△】アルクトス

(+)南部杯連覇。持ち時計最速で締まった馬場なら上位争い。
(-)このレースでは2年連続9着と結果残せず。差し込まれると脆い。

【▲】レッドルゼル

(+)大外から位置を取れなかった昨年4着。内枠引いた今年は違う。
(-)昨年詰め損なったのは距離も影響したか。距離延長に不安残る。

【○】カフェファラオ

(+)チャンピオンズCは砂を被って失速。今回3戦無敗の府中マイル。
(-)昨年は直線前が開く。今回は前に行く馬が多く位置取れるか微妙。

【-】タイムフライヤー

(+)根岸Sは出遅れと直線前を割れずロス。進路確保で巻き返し注意。
(-)立ち回り下手で不利を受けやすい。今回相手も揃い一層苦しい。

【-】サンライズノヴァ

(+)本コースで5勝マーク。チャンピオンズC5着で脚力健在アピール。
(-)昨年は出遅れて付いて回るだけ。スタート下手なのが問題。

【-】サンライズホープ

(+)東海Sは外枠から前に行って4着。ノープレッシャーだと頑張れる。
(-)好走は専らスローペース。大跳びな走法でマイルは忙しい。

【-】スワーヴアラミス

(+)東海Sは外を捲って直線突き抜け。差し向けて勝ったのは評価。
(-)行きっぷりは相変わらず悪い。マイルのここでは致命傷。

【-】ソダシ

(+)芝では無敗のマイル戦。雨が降って締まったダートで一変も。
(-)簡単に失速した前走内容不満。砂上ではスピード活かせない?

【-】ミューチャリー

(+)JBCクラシックでテーオーケインズらを下す。力は足りている。
(-)一昨年、昨年と序盤から置かれて完敗。時計勝負に不安残す。

【-】ソリストサンダー

(+)根岸Sは距離が短く反応し切れず。叩き2戦目&湿った砂で反撃。
(-)差し不発に終わった昨年と同じ枠。外を通らされると苦しい。

【-】ケイティブレイブ

(+)一昨年は最低人気で2着に喰い込む。当時と同じ川崎記念経由。
(-)転厩後は精彩欠く。エルムS6着を評価してもここでは足りない。

【◎】テイエムサウスダン

(+)根岸Sは中団から差す競馬で快勝。勢いそのままにマイルも制すか。
(-)今回は距離延長かつ外枠。前走のように待って差すと届かない。

【-】エアスピネル

(+)昨年2着、武蔵野Sでも2着。勝ち切れないが府中マイルは庭同然。
(-)ダート好走時は決まって内から。この枠から内に入れるのは厳しい。


結論

◎テイエムサウスダン。根岸Sの勝利騎手インタビューは岩田康誠騎手がやたら不機嫌だったのが印象的だった。「強いのに舐められてる」というのが根底にあるかのような語り口。最後に「1,600Mは絶対長くないんだということを証明出来たら」と語っていた。中1週で坂路4F52秒0-1F11秒9は普通出ない。充実期に入った感すらある。今回はマイルに距離が延びるが、パワー馬場よりはスピード馬場の今回のほうが更に走りそう。

昨年の覇者○カフェファラオは今年も絶好枠を引いた。先行勢の真後ろに付けて直線抜け出すのみ。かしわ記念は地方の深い砂、函館記念は何故芝を使ったのか理解不能(初めから惨敗が分かり切っていたので自信の消し)、チャンピオンズCは初ブリンカーと砂被りで自滅と敗因は明確。

▲レッドルゼルは昨年のこのレースで内のワンツースリーを大外枠から差し迫っての4着。少しでも内寄りの枠を引いていればこの中に加われていたということを今年は証明したいところ。砂が締まってスピード寄りの馬場になる今回は距離不安は小さくなる。

△アルクトスはここ2年結果を残せていないが、パサパサのダートに阻まれた感。一昨年の南部杯で1分32秒7をマークしたスピード馬。昨年の根岸S(稍重)でも59kgを背負って4着に来ており、この馬場なら期待したくなる。△インティは4年連続の参戦だが、今年は東海Sを使ってこなかった。最終追い切りの坂路はラスト加速ラップを踏めている。惰性で居残る馬で、力が要るパサパサのダートよりは締まったダートのほうが頑張れそう。

◎テイエムサウスダン
○カフェファラオ
▲レッドルゼル
△アルクトス、インティ
馬複F◎○-◎○▲△△(7点)、3連複F◎○▲-◎○▲-◎○▲△△(7点)

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