【競馬予想Vol.308】第71回京都新聞杯

今回のテーマ

これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週は月曜にごく弱い雨が降った以外は快晴続き。火曜から水曜にかけて芝刈り、火曜から連日散水を実施。含水率は4コーナー7.5%、ゴール前9.9%。土曜朝時点のクッション値は9.5で、潤沢な散水でほぼ標準的な馬場。

  • 開催3週目に入り、馬場の内側の芝が剥がれてきているが大勢に影響するほどではない。今開催は展開により内前も外差しも使えており、バイアスは引き続きフラットとみておきたい。

  • ペース想定:やや遅い(1,000M通過61~62秒)

  • スタートを決めるだけでハナに立てそうなメンバー構成。マコトヴェリーキーかリビアングラスが先手を主張。サトノグランツ、ドットクルー辺りも離れず前へ。レースの時間帯は強い南西の風(6m/s)の予報。京都競馬場は北東に向いていて、向こう正面は向かい風をまともに受ける逃げ・先行馬が辛く、直線は追い風で勢いに乗る差し・追い込み馬が有利。展開的には前が優勢だが・・・。


全頭分析

【-】オメガリッチマン

(+)毎日杯は直線内で詰まって消化不良。京成杯2着の実績見直す手。
(-)行き脚弱く後ろからの競馬になりやすい。差し切りまでは微妙。

【▲】マイネルラウレア

(+)皐月賞は諸々の条件厳し過ぎ。少頭数スローで若駒Sの再現狙い。
(-)直線で脚を伸ばす競馬しかしていない。今回内枠で包まれ懸念。

【-】ドットクルー

(+)毎日杯は大外枠から前付けして3着善戦。バテずに伸びる脚評価。
(-)トップスピードはイマイチ。後ろから一気に来られるとしんどい。

【-】トーホウレーゲン

(+)デビュー戦は外から脚伸ばして完勝。前走久々で時計は詰める。
(-)2戦共出遅れ。追走スピードも遅く何しに出てきたのか意図不明。

【-】マコトヴェリーキー

(+)デビュー戦は外差しで脚余し気味。前走はスタート決めて快勝。
(-)前走初出走の馬に際どく迫られる。重賞で即勝ち負けは疑問。

【△】サトノグランツ

(+)レース使う度に良化。ゆきやなぎ賞は適度に競り合って抜け出す。
(-)4コーナーから手が動き余裕無し。スパッと反応しないのが難点。

【◎】ダノントルネード

(+)前走はフリームファクシの2着。終い確実に伸びてくる脚は魅力。
(-)中内田&ダノンで川田騎手乗らず?休み明けで本気度の低さ懸念。

【△】アスクドゥポルテ

(+)頭が高い走りながら追って伸びる。京都外回り替わりは追い風か。
(-)このところの好走は湿った馬場。綺麗な馬場でキレ負け懸念。

【○】マキシ

(+)ハイレベルのフリージア賞で早めに動いて3着。今回相手手頃。
(-)前走出遅れてチグハグな競馬。後ろに構えても差し届くか微妙。

【-】ファームツエンティ

(+)前走ラスト200Mから追って辛勝。進路確保でもっと伸びそう。
(-)スタート甘く置かれ気味。相手強くなりいい脚使って届かず懸念。

【-】ディープマインド

(+)前走ラチ沿いから抜けて圧勝。短距離戦デビューで行き脚は良い。
(-)前走重馬場とはいえ時計要し過ぎ。普通に流れた前々走は惨敗。

【-】リビアングラス

(+)前走は直線突き放す味な逃げ披露。ここ同型不在で再度逃げ妙味。
(-)ここ2走は湿った馬場も奏功。京都外回りの軽い馬場でどうか。


結論

ダノントルネードはデビュー戦でシャザーン(すみれS勝ち、皐月賞6着)を競り落とし、前走はフリームファクシ(きさらぎ賞勝ち、皐月賞9着)より速い上がりで差し迫ってコンマ2秒差。今回直線追い風に乗って差してこれそうな馬の一番手。ダノン冠の中内田厩舎の馬に川田騎手が乗らないことに違和感満載だが、西村騎手が3週連続でこの馬の追い切りに参加していることからこれで良いのかもしれない。

マキシは前走のフリージア賞がハイレベルで、1着ホウオウビスケッツはスプリングS2着、2着サスツルギは新緑賞1着、4着ジェモロジーは忘れな草賞3着と上位勢が次走上位クラスで即通用。自身も発汗&出遅れがありながらラスト1,000M57秒7の上がり勝負でタレずに3着。能力は高い。

マイネルラウレアは皐月賞が大外枠という時点で既に厳しく、レースも伸びない最内を選択しての追い上げでどうしようもなかった。若駒Sで負かした相手はワンダイレクト(弥生賞3着)やセッション(アーリントンC2着)と悪くなく、前半ソロソロ行って直線末脚炸裂のレース質が想定されるここは巻き返しを狙ってみたい。

サトノグランツはレースを使う度に行き脚やスパートの反応が目に見えて良化。追い切り時計も良化の一途で、この中間はCWコースで6ハロン79秒台を2週続けてマーク。川田騎手がダノン冠の中内田厩舎の馬を差し置いてこちらに乗るというのも強力な支援材料。ただ肝心の戦ってきた相手が平凡で、人気先行の感は否めない。

アスクドゥポルテは頭の高さが気になるものの、追ってから勢い良く差し込める脚が魅力。押しが強い岩田康誠騎手と手が合っていそうな感じ。ここ3走が湿った馬場で京都の綺麗な馬場でどうかだが、外回りの長い直線は望むところ。

◎ダノントルネード
○マキシ
▲マイネルラウレア
△サトノグランツ、アスクドゥポルテ
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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