【競馬予想Vol.116】第8回ラジオNIKKEI賞京都2歳S

阪神で行われていた頃は数々のクラシック候補生を輩出していたのだが、2014年に京都に舞台を移してから一気にレベルが落ちてしまった。ベルラップ、ドレッドノータス、カデナ、グレイル、クラージュゲリエ、マイラプソディ、ワンダフルタウン。GIで通用しないどころか、ここが最後の勝ち鞍になっている馬も散見される。

このレースのレベルが落ちてしまった最たる原因は東京スポーツ杯2歳Sの翌週に行われることにあると思う。牡馬クラシックが行われない阪神より、ダービーが行われる東京を使ったほうがいいということで、「本気の馬」は東京スポーツ杯2歳Sを使う。2,000Mを経験したいのなら皐月賞と同じ舞台で行われるホープフルSがある。

今年は全馬デビュー戦を勝ったばかりか初勝利を挙げた馬の集まりで、1勝クラスと何ら変わらない。月並みながら「勝った馬は将来有望」というベタな結果になりそう。ただここを勝ったことで将来有望かどうかは歴代の勝ち馬から推して知るべし。

明確な逃げ馬不在。マイルを2戦使ったビーアストニッシドか大外グッドフェイスが仕掛けるか。トゥデイイズザデイはこれらに行かせて2~3番手。行き脚が良いフィデル、ライラックもソツなく前付け。いずれにしてもスロー、少頭数で一団の競馬を想定。連続開催最終週ということで、馬場の内を開けての追い比べ。終いの脚重視で大外に振るより、パワーがあるなら内前押し切りのほうが効率が良さそうだが…。

【-】ポッドボレット
デビュー戦は内で捌きが遅れ、2戦目は後追い。前走もジリジリといった感じで相手の失速を掬っただけ。既勝馬相手ではしんどい。

【-】ディープレイヤー
先に動いて惜敗の過去2戦から一転して、前走では差し構えて快勝。ただ追い出されてから微妙に外に張るところがあり、余裕は感じられない。

【-】ビーアストニッシド
デビュー戦は直線早め先頭もフラつきまくって自滅。前走は内の相手に併せて上手く抜け出した。距離延長のここで上積みは疑問。

【△】シホノスペランツァ
デビュー戦は最内から出遅れて3コーナーから大外捲り敢行も及ばず。前走はスタートから出していって4角内前から完勝。レースセンスは良い。

【○】トゥデイイズザデイ
デビュー戦は自ら先制してドスローに落として押し切り。ここも明確な逃げ馬がおらず、前付けから押し切る競馬で勝ち負け。

【-】ライラック
デビュー戦はスタートを決めて前付け、直線半ばまで待って追い出しての完勝。小柄な馬だけに距離延長かつ馬場が荒れた阪神でパワー不足懸念。

【◎】フィデル
デビュー戦はスタート好発から番手に控え、4角早々に先頭に並びかけて直線鞭無しで完勝。かなりの奥行きを感じる。

【▲】ジャスティンロック
デビュー戦、2戦目とも初速が鈍いながらラストしっかり詰める競馬を披露。位置取りが前なら差し切り十分。

【△】キャンデセント
デビュー戦は五分のスタートから他に行かせて、4コーナーで大外を回って直線楽抜け。まだ手の内を見せておらず、ここは楽しみのほうが大きい。

【-】グッドフェイス
デビュー戦は4角大外から勝ちに行ってラスト失速。前走は自らハナを奪って楽々押し切り。現状行かせた方が良さそうだが距離延長は微妙。

◎フィデル
○トゥデイイズザデイ
▲ジャスティンロック
△キャンデセント、シホノスペランツァ
馬複◎or○流し(7点)、3連複◎○2頭軸流し(3点)

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