【競馬予想Vol.322】第28回マーメイドS

今回のテーマ

ハンデ50~51kgの人気薄が大活躍

過去10年、負担斤量50~51kg馬は【4・4・0・37】、単回値147・複回値112とベタ買いで余裕でプラス。該当馬は直近5年で4勝、2019年と2021年はワンツーフィニッシュを決めている。

負担斤量50~51kgで連対した8頭のうち、2021年2着クラヴェル(5番人気)を除く8頭は7番人気以下の人気薄だった。2013年7着ハワイアンウインド(3番人気)、2019年11着ダンサール(4番人気)、2020年4着ナルハヤ(4番人気)など、人気を集めると飛ぶ傾向がみられるので注意したい。ちなみに負担斤量55kg以上の実績馬は【2・3・3・19】、単回値67・複回値99、該当馬がいれば1頭は馬券に絡む程度。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 今週はスッキリしない空模様も雨量は少なく、馬場に与える影響は考慮に入れなくて良さそう。金曜と土曜は晴れて、金曜に散水を実施。火曜に芝刈り、水曜に殺菌剤・殺虫剤の散布が行われている。含水率は4コーナー8.0%、ゴール前9.6%、日曜朝時点のクッション値は10.0。

  • 今開催は全てBコースを使用。土曜の芝は追い込みが決まったり逃げ切ったりと多彩。9レースの京橋特別(3歳以上2勝C/芝2,000M)は内ピタの逃げ馬と大外一気の追い込み馬のワンツーだった。バイアスはフラットの判定。馬場が良く、速さに任せた流れ込みや上がりの脚に賭けた後方一気が使える。

  • ペース想定:平均~やや遅い(1,000M通過60~61秒)

  • ヒヅルジョウは飛ばしていくタイプではなく、単騎逃げに持ち込めばスローもあり得る。ハギノメーテルと外に壁を作れなかった時のサンカルパが絡んでいくと平均ペースという見立て。馬場が良いので内前に警戒したいが、差し・追い込みも普通に来れるのが悩ましい。


全頭分析

【-】シンシアウィッシュ

(+)糺の森特別は直線内から競られながらも勝利。前に行けると強い。
(-)たまに行き脚付かず置かれる。今回は外から被されそうで苦しい。

【-】シャーレイポピー

(+)中山牝馬Sは積極的に仕掛けてガス欠。差し構えるといい脚使う。
(-)全4勝いずれもマイル。この距離でも紫苑S4着あるがやはり長い。

【▲】ヒヅルジョウ

(+)単騎逃げで3勝。本コースでも圧勝ありハナ奪えれば居残りある。
(-)並ばれてしまうと無抵抗。2勝クラスを勝ったばかりで実力不足。

【◎】ビッグリボン

(+)福島牝馬Sはスローで詰め損なった感。今回先行勢多く流れ向く。
(-)大型馬らしく機敏さが足りない。後追いになると詰め切れない。

【-】ホウオウエミーズ

(+)一昨年内捌きながら5着。前走はゴール寸前進路塞がる不利あり。
(-)昨年16頭立てでシンガリ負け。時計が速くなると追い付けない。

【-】タガノフィナーレ

(+)昨秋の夕月特別は直線追い詰められるも残す。軽視されて一発。
(-)3勝クラスですら勝ち負けに遠い状況。恵まれても残すのは無理。

【-】ランスオブアース

(+)前走手応え劣勢ながら直線盛り返す。軽ハンデなら楽しみはある。
(-)未だ3勝クラスの身の格下。芝はデビュー当初と合わせて4戦全敗。

【△】ウインマイティー

(+)昨年は直線先抜けで好時計勝ち。今回格下げ戦で相手関係も楽。
(-)慢性的な決め手不足。後ろから一気に来られる展開だとしんどい。

【△】ストーリア

(+)福島牝馬Sは結果的に早仕掛けが仇。ここは差し構えて巻き返し。
(-)1,800Mでも終いギリギリの印象。距離延長ローテで勝ち負け微妙。

【-】ハギノメーテル

(+)前走はハナ奪って直線粘って激勝。ブリンカーで渋太さアップ。
(-)今回は他に逃げたい馬が複数いる。一気の距離延長で脚持たない。

【-】ビジン

(+)サンシャインSは縦長単独2番手から絶妙残し。簡単にはバテない。
(-)前走は雨降って重たい馬場。時計出る馬場だとスピード不足露呈。

【○】サンカルパ

(+)前走内で脚溜めて完勝。初の関西圏の競馬も栗東滞在で対策万全。
(-)前走も道中行きたがる。今回外枠で壁作れないと暴走の懸念あり。

【-】ゴールドエクリプス

(+)紫野特別はゴール前加速強めて完勝。決め手はここでも通用する。
(-)2勝クラスを勝ったばかり。鞍上はテン乗りどころか重賞初騎乗。


結論

ビッグリボンは圏外に飛んだ2戦がいずれも中山で関西圏では盤石。前走は関東圏の福島で差して2着、勝たれたステラリアはGIで2着に来れるほどの強豪で負けて当然。ステラリアは引退で不在、条件戦でモタついているようなメンバーが大半を占めるここなら勝ち抜けが妥当。というか、どうやったら圏外に飛ぶのかが思い付かない。中山で行われるなら印を落とすが・・・。

サンカルパは前走内からスッと抜け出した勝ち方がここで再現できそうにない。関西圏での競馬は今回が初めてで、こんなもん消し一択でしょと思って調教欄を見て撤回。2週前に栗東入りしていらっしゃる。今週のコース追いで終いビシッと追われて仕上がり上々。折り合いに課題が残るが、前が速くなりそうにないし、軽ハンデで何とかできそうな気もしなくはない。

ヒヅルジョウは未勝利戦とはいえ今回の舞台で圧勝があり、勝ち上がりは全部逃げ切り勝ち。こういう突き抜けた特性がある馬は勝つか飛ぶかで買い目には含めておいたほうが良い。一昨年の勝ち馬シャムロックヒルも似たような状況でハンデ50kgを活かして逃げ切っている。ハギノメーテルやサンカルパに絡まれなければマイペースで残り目十分。

ウインマイティーは昨年のマーメイドSを勝った後、GII・GI・GI・GIIというローテで今回牝馬限定のGIII。前々走はイクイノックス、前走もドウデュース相手だよ?勝てる訳無いやん。相手のレベル激下がりで、ここは普通に回ってくるだけで勝ち負け。ただそれでも印を下げたのは今年は決め手が使える馬場だということ。一気に来られるとこのクラスでも脆さをみせそう。

ストーリアは福島牝馬Sが後方から早仕掛けに出た横山武史騎手のボーンヘッド。待って差しで余裕で勝ち負けできたはず。行き脚が無くて序盤置かれてしまうのがネック。ゴール前の脚色を見る限りでは距離延長も微妙。逆瀬川Sでドーブネに1馬身弱差、中山牝馬Sでセブンスルーシーズに1馬身強差、牝馬限定GIIIなら勝ち抜け妥当だが。

◎ビッグリボン
○サンカルパ
▲ヒヅルジョウ
△ウインマイティー、ストーリア
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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