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【競馬予想Vol.408】第68回阪急杯



トラックバイアス分析・展開予想

  • 今年最初の阪神開催。昨年は中京が1.5開催分(6週)あって2月11日に開幕したが、今年は京都2連続開催(計8週)の後を受けての開幕。今週は弱いながら連日雨が降って、土曜朝時点のクッション値は8.7でスタート。

  • 3歳未勝利(芝1,600M)で1分33秒3の時計が出たように馬場は絶好。すみれS(3歳OP/芝2,200M)も道中緩む流れだったにも関わらず2分12秒0とそこそこ速い時計が出た。馬場はどこを通っても伸びており、昨年のような単調な内前高速馬場ではない。土曜深夜からまた雨が降り出しており、日曜は時計を要しそう。

  • 外枠からでもアサカラキングが行く。メイショウチタン、タマモブラックタイ、サトノレーヴ辺りも前へ。メイショウチタンの出方次第でペースが上がりそう。雨が降って馬場が緩くなれば持ち時計の優位性が失われ、後ろからでも勝負になる。展開的にも差しを狙いたい。


全頭分析

【-】ウインマーベル

(+)阪神Cは直線先抜けの完勝。この距離は京王杯SC2着もあり格上。
(-)スプリンターズSとスワンSは出遅れ。渋った馬場も良くない。

【△】サンライズロナウド

(+)大外強襲決めた新春Sが強い勝ち方。直線内を割る器用さもある。
(-)前走は内突いて上がるも4着。今回ハンデ消滅で相手も強くなる。

【-】サトノアイ

(+)この距離で1分20秒1の勝ち時計あり。前付けならそれなりに走る。
(-)昨年の阪神開催の京都牝馬Sはシンガリ負け。力が全く足りない。

【△】ルプリュフォール

(+)阪神開催のスワンSで3着あり。ここは岩田親父の内突き炸裂狙い。
(-)末脚強烈だが毎回後ろ過ぎる。届くような位置を取れるかどうか。

【-】メイショウチタン

(+)単騎逃げなら渋太い。ダートを使った直後の居残りで穴提供あり。
(-)昨年ハナ奪ってシンガリ負け。直後に付けられると打つ手無し。

【-】タマモブラックタイ

(+)常に前付け可能。久々使って中1週ながら坂路自己ベストを更新。
(-)好位を取ったスワンSが案外。持ち時計が心許無く追走で精一杯。

【-】スマートクラージュ

(+)超高速のセントウルSで差して3着。1,400Mの時計勝負も対応可能。
(-)行っても引いても微妙に足りない。これといった決め手に欠く。

【-】カルロヴェローチェ

(+)洛陽Sは久々に加えて22kg増。一度使って行き脚戻れば侮れない。
(-)速い時計に対する裏付け無し。4歳という伸び代込みでも厳しい。

【-】サトノレーヴ

(+)快速馬ハクサンムーンの半弟。卓越したスピードで押し切り狙い。
(-)10か月振りの実戦で距離延長の重賞使い。不安のほうが大きい。

【-】デュガ

(+)逃げ・外差し・内突きとパターン多彩。洛陽Sは出遅れで度外視。
(-)直前坂路終いバタバタで良化感じず。ここも付いて回るだけ濃厚。

【○】ボルザコフスキー

(+)洛陽Sは大外回した分詰め損なう。立ち回り修正で通用余地あり。
(-)前々走も大外ぶん回し。前の馬に先に抜けられてしまうと辛い。

【-】ホープフルサイン

(+)タンザナイトSは直線最内強襲で惜しい2着。乗り方次第で通用。
(-)昨年は見せ場無しのブービー負け。スタート下手で位置取れない。

【-】ワールドウインズ

(+)洛陽Sは外ほど伸びない内通って5着。フラット馬場で前進見込む。
(-)OP入り後は3着が最高着順。マイル以下の連対もデビュー戦のみ。

【-】エンペザー

(+)洛陽Sは直線外に持ち出し一瞬伸びかける。脚色自体は悪くない。
(-)この面子に入ると速さ不足否めず。距離短縮では付いて回るだけ。

【◎】ダノンティンパニー

(+)ニューイヤーSは出遅れ&直線ルメ(進路)カットで度外視妥当。
(-)六甲アイランドSの時計は翌週の阪神Cより1秒遅く相手強化課題。

【▲】アサカラキング

(+)距離を縮めた途端に3連勝。山城Sは直線外に持ち出す余裕あり。
(-)阪神Cの翌日に1秒遅い逃げ切り。メイショウチタンとの競合懸念。

【-】カリボール

(+)タンザナイトSは先行してコンマ4秒差善戦。阪神ではややまとも。
(-)前走も行き脚遅く流れに乗るだけで精一杯。速さが足りていない。

【-】メイショウホシアイ

(+)タンザナイトSは内前決着で外に持ち出し4着。今回は得意の距離。
(-)前付けしたい馬にとって距離ロス否めない枠。良くて善戦止まり。


結論

ダノンティンパニーはニューイヤーSで出遅れた上に内枠で終始身動きが取れず、直線で先にパラレルヴィジョン@ルメールに進路を割り込まれて詰み。今回は2戦2勝の得意舞台、かつ包まれる心配の無い外枠をゲット。六甲アイランドSの勝ち時計1分20秒3は昨年の勝ち馬アグリの六甲アイランドS勝ち時計と同じ。ダートデビューでパワーも問題無し。

ボルザコフスキーはファイナルSが前傾ラップの差し、洛陽Sも大外を通って前傾ラップの差しで、短距離戦の差しが合う。持ち時計はあるものの超高速には不安があったので雨が降るのは良い。外差ししか出来無さそうだが今回はそれで良い。コムストックロードを持って来れるなら、ボルザコフスキーを持ってくるぐらい簡単だよね、ムルザバエフさん。

アサカラキングは距離を縮めた途端に3連勝。鞍上の斎藤新さんは逃げ馬に乗らせると2割増しで上手い。山城Sは直線で進路を外に向けるほど余裕があった。メイショウチタンの出方が気になるものの、ここも単騎が叶えば後ろが来る前に逃げ残しも考えられる。川田さんとかルメールさんがいたら捕捉されるけど、二人ともサウジに行ってお留守。鬼の居ぬ間に何とやら。

サンライズロナウドは気性がアレで調教が出来ないながらオープン入りした異質な馬。新春京都の緩い馬場で差し勝って、シルクロードSも伸びない内を突いて上がってきて2着アグリとコンマ3秒差。パンパンの良馬場ならキツかったが、恵みの雨でこの懸念も後退。「雨が降ったらハービンジャー」という古典的な格言を適用して狙ってみる。

ルプリュフォールは末脚は「最強」なのだが、いつもレースの大勢が決してから突っ込んでくる。超高速馬場なら出番は無いが、雨が降ったことにより可能性が出てきたように思う。アサカラキングにメイショウチタンが絡む展開なら差しに向きそう。そもそもこの枠で岩田親父なら買うしかないでしょ・・・。罠と分かっていても買う。

ウインマーベルはこの距離で阪神C勝ち以外にも京王杯SC2着があり、力は一枚上。スワンSは内前ゲーで、外枠を引いた時点で厳しかったがコンマ4秒負けで踏み止まった。ただこのレースは厄介なことに前年の阪神C連対馬が人気して飛びまくっている。ウインマーベル自身も出遅れ懸念を抱えているし、渋った馬場も大の苦手。ここは切って妙味を追う。

◎ダノンティンパニー
○ボルザコフスキー
▲アサカラキング
△サンライズロナウド、ルプリュフォール
単勝◎・○(2点)、馬複5頭ボックス(10点)

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