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【競馬予想Vol.402】第117回京都記念



トラックバイアス分析・展開予想

  • 京都は月曜に15ミリの雨が降った以外は概ね晴れ。但し東京と違って散水は無し。馬場が緩いので水は撒かないということなのだろうか。土曜朝時点のクッション値は9.1でも時計は少々要しているが、上がりは33秒台が普通に出るほど速くて先週までのような馬場の緩さは感じなかった。

  • 土曜はこぶし賞(3歳1勝C/芝1,600M)こそ逃げ馬がラチ沿い一杯に粘って2着に入ったが、飛鳥S(4歳以上3勝C/芝2,000M)と洛陽S(4歳以上OP/芝1,600M)は全馬内を避けての外差し決着。特に洛陽Sはハイペースだったとはいえ外枠の差し馬が4着までを独占。バイアスは外。

  • 大外からでもアフリカンゴールドの逃げ。バビットを引き連れて後続を離しながら行きそう。ベラジオオペラ、ラヴェル、プラダリアらが等間隔で続いての縦長の隊列を想定。4コーナー坂の下りでベラジオオペラが差を詰めていって、直線外一杯に広がっての差し比べ。


全頭分析

【-】バビット

(+)常に前に行ける行き脚評価。最内から離し気味に行ければ一発。
(-)直線に向くと脚が止まる。道中リードを奪えていても厳しい。

【○】ブレイヴロッカー

(+)オリオンSは直線内を捌いて快勝。相手関係で重賞通用余地あり。
(-)内前が止まらなかった3走前は完敗。自力だけでは物足りない。

【△】プラダリア

(+)阪神開催の昨年の3着馬。有馬記念は外枠先行で沈没も已む無し。
(-)京都大賞典は馬場適性の差で優位に立てただけ。良馬場だと微妙。

【-】ジェットモーション

(+)芝2,200Mで3戦2勝。今回大幅な距離短縮で競馬自体は楽になる。
(-)OP入り後は低迷。ローカルでも勝ち負けできないようでは厳しい。

【◎】ベラジオオペラ

(+)チャレンジCは久々かつ太め残りで勝利。自在な立ち回りが魅力。
(-)前走勝つには勝ったがギリギリ。距離延長で押し切れるかどうか。

【-】ラヴェル

(+)完全差し決着のオークスで先行4着評価。能力的に通用していい。
(-)適性はマイルで今回の距離向くとは言えない。ラストで失速懸念。

【-】プラチナトレジャー

(+)甲斐路Sは直線外からしっかり差し切る。決め手はそこそこある。
(-)弱い相手にラスト迫られての辛勝。距離延長の重賞ではしんどい。

【-】ナイママ

(+)日経新春杯は最内を立ち回って奮闘。この馬なりには走っている。
(-)勝ち負けには遠いと言わざるを得ない。今回別定戦で一層厳しい。

【▲】ルージュエヴァイユ

(+)エリザベス女王杯は意図的に下げて差し損ね。ここも乗り方一つ。
(-)先行競馬の経験はエプソムC(2着)のみ。再度差し損ねあり得る。

【-】シュヴァリエローズ

(+)中日新聞杯は直線内から差して5着。白富士Sは高速で度外視妥当。
(-)2,000Mでも距離長い。後ろで脚を溜めても伸びイマイチで苦しい。

【-】マテンロウレオ

(+)阪神開催の昨年の2着馬。長距離輸送の無い関西圏でこそ買い。
(-)このところ位置取りも捌きも甘い。後ろからだと今回もしんどい。

【-】アフリカンゴールド

(+)阪神開催の一昨年の覇者。枠はどこでもとにかく行って残すのみ。
(-)スローで運べた京都大賞典も5着。今回最内バビットと競合懸念。


結論

ベラジオボンドは重馬場のスプリングSを差し切ったり、良馬場のチャレンジCを1分58秒8で制したりと馬場の巧拙不問。ダービーではメンバー最速の上がり3ハロン33秒0を記録したように末脚勝負にも対応。皐月賞は田辺さんが無理に前に出していっての自滅でノーカウントだとすれば、実質負けたのはダービーのみで着差はコンマゼロ。ここは順当に勝ち抜け。

ブレイヴロッカーは鳴滝Sが外差し、オリオンSが内捌きと勝ち方多彩。オリオンSで負かしたエアサージュは先週の飛鳥Sを勝つまで3連続2着だったが、ブレイヴロッカー以外に負かされた他の2頭の名前を見て納得。ゆきやなぎ賞やアザレア賞でサトノグランツやサヴォーナとも差の無い競馬をしているし、初重賞挑戦でも通用する下地は備えている。

ルージュエヴァイユも馬場の巧拙問わず好走があるが、ベラジオボンドと比較すると位置取りに融通が利かない。エリザベス女王杯も行こうと思えば行けたのにわざわざ下げて届かなかった。おそらくだが距離に不安があるのだと思う。今回は縦長想定でなるべく前にいたほうが良さそうなので、後ろから行きそうなこの馬の評価は落とす。

プラダリアはボッケリーニを物差しにするとベラジオオペラと互角。宝塚記念でイクイノックスとコンマ4秒差、と書くと物凄く強く思える。しかし良馬場だと容易に負けてしまう。昨年の京都記念3着はさておき、新潟記念でインプレス如きに負けたらアカンでしょ・・・。良馬場の勝利は3歳時の青葉賞まで遡る。実績が上なので仕方無く買うといった程度でしかない。

◎ベラジオオペラ
○ブレイヴロッカー
▲ルージュエヴァイユ
△プラダリア
単勝◎・○(2点)、馬複◎流し(3点)、3連複◎1頭軸流し(3点)、3連単◎1着固定流し、○→◎→▲△(8点)

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