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【競馬予想Vol.397】第29回シルクロードS



トラックバイアス分析・展開予想

  • 京都は連続開催、年明けから通算して9日目。週半ばに雪が舞ったものの降水量としてはゼロ。時計の出方は速くもなく遅くもなく普通。先週からBコースを使用しているが、馬場の内は芝が剥げて走り辛い状況。コース取りは完全に外。但し後方一気ではしんどく、4角外前からの被せ差しが最善手。

  • テイエムスパーダとリバーラによる先行争い。枠が離れているので併せるまでと併せてからがずっと速い状態で突っ込んだ流れを想定。ルガル、エターナルタイム、アグリ、オタルエバーも中団より前で進めて、4コーナーでそれぞれが勝ちに動く展開。軽量の差し馬が台頭しそう。


全頭分析

【-】カイザーメランジェ

(+)ルミエールADで4年振りの劇勝。昨年の函館SSも僅差4着に好走。
(-)基本的に流れに乗れない。人気皆無につき狙うなら宝くじ感覚で。

【-】リバーラ

(+)前走は久々かつ超ハイペースで前付け。途中から追わず度外視可。
(-)前に行けるが粘れない。2歳時から相当の上積みがないと厳しい。

【-】ホープフルサイン

(+)タンザナイトSは前残りに楔打つ差しで2着。再び内枠引き不気味。
(-)前走は内前しか来れない凡戦。相手強化の今回どこまでやれるか。

【◎】ルガル

(+)京阪杯は勝った相手が強過ぎ。馬場状態に関わらず常に善戦評価。
(-)元々勝ち切れないところへ斤量1.5kg加算。付け入れられる隙ある。

【○】エターナルタイム

(+)多摩川Sは昨年の東京芝1,400Mで最速。距離短縮で速さ活かせる。
(-)京都は年明けからずっと馬場が緩い。正攻法だと詰めを欠きそう。

【-】サトノラムセス

(+)淀短距離Sは内を上手く立ち回って差し込む。内ピタ差しで一考。
(-)前走も前を捉えるまでには至らず。重賞で通用するレベルにない。

【-】ジューンオレンジ

(+)白秋Sは掛かる位の行きっぷりから直線再加速。スプリントもOK。
(-)スタートは若干怪しい。基本的に外差しで被された場合は未知数。

【-】ディヴィナシオン

(+)カーバンクルSは大外最後方からコンマ2秒差。決め打ちで一発。
(-)後ろ過ぎ。オーシャンS2着、オパール3着も漁夫の利に過ぎない。

【▲】サンライズロナウド

(+)前開催2日目の新春Sで大外強襲決める。軽量味方の差し込み注意。
(-)前走勝つには勝ったがギリギリ。昇級即重賞で通用するかは微妙。

【-】カワキタレブリー

(+)淀短距離Sは直線内から寄られる。スムーズならもう少しやれる。
(-)前走久々のスプリント戦で置かれて何も出来ず。速さが足りない。

【-】サンライズオネスト

(+)ここ3戦いずれもコンマ1秒差。重賞でも3着が2回あり乗り方次第。
(-)使える脚が短く差し返されることもしばしば。仕掛け所が難しい。

【-】メイショウソラフネ

(+)淀短距離Sはハイペースで前付け、内を立ち回り2着。速さは上位。
(-)基本的に前で残す馬で交わす脚は普通。外差し馬場の今回は劣勢。

【△】アグリ

(+)阪神Cは内を捌くもラスト失速。ここは外からの被せ差しに期待。
(-)本領発揮は時計が出る綺麗な馬場。今の京都は緩くて力が要る。

【-】テイエムスパーダ

(+)1,200Mの世界レコードホルダー。とにかくハナに立てば何かある。
(-)重賞2勝はいずれも超の付く高速前残り馬場。緩い馬場では用無し。

【-】バースクライ

(+)スプリント戦で3連勝。前走は高速前残り決着を内から差し切る。
(-)今回は外を通らされそうなのが心配。中団より後ろだとしんどい。

【-】トゥラヴェスーラ

(+)ここ3戦は1分7秒台の決着。相対的に見て時計要したほうがマシ。
(-)やたらと外を回す鞍上の手腕が疑問。また差して届かずが濃厚。

【△】オタルエバー

(+)ラピスラズリSは好位外から楽抜け。力の要る馬場もこなせる。
(-)今回フルゲートの外枠。行き切って凌げるかは何とも言えない。

【-】ショウナンハクラク

(+)淀短距離Sは4角捲るも内が止まらず。今回大外でやることは一つ。
(-)今回出走の一通りの馬に負け。展開と馬場向いても勝ち抜け微妙。


結論

ルガルが芝でコケたのは出遅れて後ろから行く羽目になったスワンS(4着)のみ。それも内前の高速戦で内を突いて3着のロータスランド@岩田親父とハナ差。京阪杯は前年の覇者トウシンマカオが強過ぎただけで、ルガル自身も比較的前受けから先に仕掛けて崩れなかった。行き脚は強めで、逃げ馬の後ろを付いていって直線に向いて外寄りのコース取りで安泰。

エターナルタイムはスプリント戦初出走だが、1,400Mで昨年の東京最速時計をマークしているようにスピードは充足。富士Sは先着された5頭が全て重賞ウイナーという強敵相手に直線半ばまで馬なりだった。この馬自身、距離短縮ローテで3戦全勝で今回はその距離短縮ローテ。ルガルの側を付いていって、直線に向いて外寄りのコース取りで通用する。

サンライズロナウドは新春Sで前が止まったわけでもないのに外差し一気で勝利。馬場の内が荒れてくる前とはいえ、実際に新春京都で差し勝っているのは大きい。相手レベルが一気に上がるのは前走から3kg減のハンデで相殺。1,400M外回りから1,200M内回りに替わり、リバーラとテイエムスパーダがやり合うハイペースで差してこれるかが焦点。

アグリは阪急杯の勝ち時計1分19秒5、セントウルSの走破時計1分7秒2、阪神Cの走破時計1分19秒4が示す通り、硬くて速い馬場向きのスピード馬。今回の馬場はこの適性とまるっきり逆。しかしハイペース追走能力が高い上にセントウルSとスプリンターズSで差しの競馬を経験しており、外から伸びてくるというシチュエーションには嵌る。2~3着なら十分圏内。

オタルエバーが激しくぶっ飛んだのはマイルGI2つと1年振りのレースだった水無月Sのみで、その他は堅実に走っている。ここ2走は一段後ろからでも差して勝てるようになったし、渋った馬場でもスピードが落ちないところからしても今回の舞台設定は最適。水曜にマークした栗東坂路4F49秒7-1F12秒6は同日の一番時計かつ唯一の49秒台。

◎ルガル
○エターナルタイム
▲サンライズロナウド
△アグリ、オタルエバー
単勝◎(1点)、馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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