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【競馬予想Vol.394】第64回京成杯



トラックバイアス分析・展開予想

  • 中山は土曜午後からみぞれ交じりの雨が降り、夜間も降雨(降雪?)があって日曜は稍重スタート。しかし日曜朝時点のクッション値は10.1と、前日の10.7よりは悪化したが相変わらず軽い状態。土曜メインのニューイヤーS(4歳以上OP/芝1,600M)の勝ち時計は1分32秒3と異常に速かった。

  • 時計が速いので内前が使える。差しは相対的に不利な状況。後ろから勝ち負けするには内を立ち回るか早めに捲り上げておく必要がある。

  • このレースは例年スローで流れて勝ち時計が冴えない。スタートして先行争いをしながら坂を駆け上がる2ハロン目が速くて、隊列が決まって1コーナーを回る3ハロン目でガクンとペースが落ちるのも特徴。ペースの緩急があるので単調な前残りは少なく、過去10年で3着以内に入った30頭のうち半数を超える16頭が4コーナー6番手以降からの差しだった。

  • 最内に入ったニシノフィアンスか外枠ドゥレイクパセージの逃げ。枠が離れているのでペースアップしそう。ジュンゴールド、レイデラルース、ハヤテノフクノスケ、アスクナイスショー、コスモブッドレアなど前に行きそうな馬も揃っている。当日のメイクデビュー(芝1,600M)が1分33秒7で決着したように稍重でも馬場は速い。差しにウエイトを置きたい。


全頭分析

【-】ニシノフィアンス

(+)中山で外枠からハナ奪って逃げ切る。最内枠ゲットで再度逃走。
(-)1,000M通過63秒7のドスローでクビ差。上積み無いとしんどい。

【△】バードウォッチャー

(+)スタート一息で後方追走も直線外から差して楽勝。まだ余裕残し。
(-)位置を取って競馬をする馬ではない。キャリアの浅さ露呈懸念。

【-】レイデラルース

(+)レースを重ねる毎に立ち回り上達。ここも内枠先行で見せ場作る。
(-)トップスピード平凡で差され弱い。直線一気に来られると辛い。

【-】エコロマーズ

(+)ハイレベル戦のサウジアラビアRCで5着。今回距離延びて追走楽。
(-)デビュー戦は馬場重く後ろが全く来れない凡戦。速さが足りない。

【-】ロジルーラー

※出走取消(右後肢ハ行のため)

【○】アーバンシック

(+)百日草特別は長い加速ラップを後方からブチ抜き。決め手強烈。
(-)2戦連続出遅れで行き脚も弱い。徐々に加速強める脚は東京向き。

【-】ロードヴェスパー

(+)前々走は直線内微妙に詰まり惜敗。前走は行き脚付いて順当勝ち。
(-)前走は直線だけ速い前残りの凡レース。ここで前に行けるか疑問。

【-】ハヤテノフクノスケ

(+)前走は4角外から早め先頭から独走の楽勝。後半5Fは加速ラップ。
(-)2戦共時計要す展開と馬場。今開催の中山は例年より馬場が軽い。

【-】アスクナイスショー

(+)前走は直線半ばまで追い出し待つ余裕あり。中山が合っていそう。
(-)2戦共時計は冴えない。同じ中山でも時計出る軽い馬場では微妙。

【-】コスモブッドレア

(+)行き脚良く前付け容易。葉牡丹賞は久々かつ太目で酌量余地あり。
(-)前走は勝ち馬に一瞬で離される。前に行けるが詰める脚が無い。

【△】マイネルフランツ

(+)デビュー戦と葉牡丹賞はいずれも無理ゲー。渋太く末脚伸ばせる。
(-)一瞬の加速の脚に対してほぼ無抵抗。一気に来られるとしんどい。

【▲】グローリーアテイン

(+)掻き込み速いストライドで競り合い制す。小回り中山も合いそう。
(-)1,000M通過64秒2のドスロー。軽い馬場での時計勝負対応がカギ。

【-】ドゥレイクパセージ

(+)スタート浮き気味も速い。今回枠は外だが先制可能で居残り狙い。
(-)前走直線で差し返す場面もあったが力尽きる。重賞ではしんどい。

【-】ダノンデサイル

(+)京都2歳Sはラスト外に出して急追。最初から外に振れば一撃ある。
(-)スタート怪しく行き脚も鈍い。跳びも大きく直線モタつき気味。

【◎】ジュンゴールド

(+)小倉のデビュー戦で使った脚は異次元。紫菊賞も鞭一発で独走V。
(-)今回は直線坂ありの2,000M。スタートは普通で外を通らされそう。


結論

ジュンゴールドは小倉のデビュー戦で見せた脚が異常。鞭を入れられた瞬間、ロケットの如く突き抜けていった。あの映像だけでご飯3杯は行ける。紫菊賞もほぼ何もしていない。今回は1頭出走を取り消したとはいえ14頭立ての大外というのが微妙だが、ドゥレイクパセージを追いかけて3番手の外辺りに付けられれば勝てる。

アーバンシックは加速ラップの前残り展開を後方外から差し切った百日草特別が異常。東京芝2,000Mはスタートしてすぐに最初のコーナーを迎える変則コースで、序盤速い流れはそこで経験済み。今回と同舞台のホープフルSを制したレガレイラと100%同じ血統(父は同じ、母は全姉妹)というのも面白い。但しゲート出が甘いという弱点持ちで内で包まれそうなのが心配。

グローリーアテインは「東京芝1,800M」で「戸崎さん鞍上」、「3番手以降を離して」「2着馬とのマッチレース」を「上がり最速の脚で制す」というのが昨年の勝ち馬ソールオリエンスと同じ。ピッチとはまた違う、搔き込みの速い走り方で小回りの中山はいかにも合いそう。ちなみに京成杯におけるキャリア1戦馬は直近5年で4勝を挙げているように普通に通用する。

マイネルフランツはデビュー戦と葉牡丹賞でトロヴァトーレと当たる無理ゲー。中山で上がり3ハロン33秒台を連発する馬に勝てるはずがなく、実質3戦2勝2着1回と読み替えたい。葉牡丹賞では4コーナーで外を回して実質勝利(トロヴァトーレが無理ゲーにつき2着を勝利に読み替え)しているように中山適性は高い。

バードウォッチャーはゴール前で既に手を緩めながらラスト加速ラップの完勝。まだ本気を出していない。京成杯におけるキャリア1戦馬が活躍しているというのはグローリーアテインの推し根拠で述べた通り。問題があるとするならば新春のルメールさんで、正月ボケなのかポジショニングが甘くなりがち。昨日のニューイヤーSは上手く内を捌いていたが・・・。

◎ジュンゴールド
○アーバンシック
▲グローリーアテイン
△マイネルフランツ、バードウォッチャー

単勝◎(1点)、馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)、3連単F◎→○⇔▲△△(6点)

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