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【競馬予想Vol.389】第73回日刊スポーツ賞中山金杯



トラックバイアス分析・展開予想

  • 開催を通じてCコースを使用。Cコースは10月1日(スプリンターズS当日)以来で3か月振り。Aコース使用の年末開催時から馬場の荒れがマイルドで、雨も殆ど無く馬場状態は良好。当日のクッション値10.3はクッション値が発表された2021年以降の中山金杯との比較で最良の数値。セオリー通り内前優勢とみて間違いない。

  • 過去10年のレースPCIは47.8(ハイペース)~58.6(スローペース)と幅広く、展開により結果も大きく変わる。ただ過去10年で4コーナー10番手以降から3着以内に来たのは2018年3着ストレンジクォーク(4コーナー10番手)しかおらず、中団より前に付けておかないと間に合わない。連対馬の数も1~4枠の15頭に対して5~8枠は5頭で、内枠有利の傾向が強い。

  • 京都ではなくこちらに出てきたホウオウアマゾンの出方次第。阪神Cはテン3ハロン33秒1の激流で前に行けなかったが、今回はどう考えても緩く馬なりでハナに立てそう。他に前に行きそうなのはゴールデンハインドとボーンディスウェイぐらいで前が手薄。ただホウオウアマゾンは距離が持つのかという疑問があり、ゴールデンハインドもボーンディスウェイも格下。3コーナー過ぎから動けそうな好位差しの馬に目を向けたい。


全頭分析

【-】キタウイング

(+)ターコイズSは後ろからでは無理。内捌いたフェアリーS見直す手。
(-)毎回後ろ過ぎるのが問題。道中息が入る中距離戦では届かない。

【-】アラタ

(+)昨年は終始外を回して僅かに届かず。早めに立ち回れば勝ち負け。
(-)どちらかと言えば行き脚弱め。後方待機でも大した脚は使えない。

【-】リカンカブール

(+)西宮Sは直線大外一気で突き抜け。前がやり合うようなら出番。
(-)前走相手が強化された途端に差し不発。展開向いてもしんどい。

【◎】エピファニー

(+)チャレンジCは4角外から仕掛けて惜敗。走破時計は申し分なし。
(-)前に付けた馬に先に抜けられるとしんどい。展開のアシスト必要。

【-】マイネルファンロン

(+)中日新聞杯は障害帰りながらまずまず。中山ではAJCC2着あり。
(-)大外強襲専用機。前に止まってもらわない限り何も出来ない。

【△】クリノプレミアム

(+)昨年は直線馬群捌いてハナ差。今回距離延長でゆったり運べる。
(-)決め手無く自ら動くと差される。いかに前付けして残すかの勝負。

【-】ククナ

(+)七夕賞は内ピタで回ってきて2着。前々で器用さ発揮なら通用。
(-)行き脚はさほど速くない。後ろから追い上げる競馬だとイマイチ。

【△】ボーンディスウェイ

(+)中山で3勝、弥生賞3着あり。ここも前に行ければ見せ場作れる。
(-)前走にしてもテン緩い前残りレース。ハンデ考慮しても足りない。

【○】サクラトゥジュール

(+)関屋記念は捌きに手間取り脚余す。中山のレース振り悪くない。
(-)前残りに対しては無力。後ろ過ぎたり捌きを誤るとまた届かない。

【▲】マテンロウレオ

(+)昨年5着もコンマ1秒差。京都記念2着、大阪杯4着の実績は断然。
(-)関東圏では平凡。ハンデもしっかり課されて一筋縄ではいかない。

【-】ゴールデンハインド

(+)安定して前に行ける先行力評価。久々でもマイペースなら残せる。
(-)前走は内前高速馬場の恩恵大。負かした相手のその後も冴えない。

【-】ホウオウアマゾン

(+)阪神Cはテンから猛烈に速く度外視。ここなら楽に前付けできる。
(-)速さに任せて居残る馬。暫く短距離戦を走っていて距離が不安。

【-】カテドラル

(+)GIIIで連対複数あり。近走はダート・高速前残り馬場で度外視。
(-)ほぼ確実に出遅れる。現状前に止まってもらえないとしんどい。

【-】カレンシュトラウス

(+)ここ2戦前が止まらない展開に泣く。ハンデ戦で相対的に浮上。
(-)シャドーロールを付けても頭が高い。競り合いになると不安。

【-】マイネルクリソーラ

(+)アンドロメダSは内を上手く立ち回って善戦。小回りコース合う。
(-)前走もハンデ貰って1馬身半負け。捲る脚あるが力及ぶかどうか。

【-】サトノエルドール

(+)本コース【2・1・2・0】。中日新聞杯は最低人気でコンマ3秒差。
(-)15戦連続、2年半未勝利。位置を取っても冴えず現状打つ手無し。

【-】エミュー

(+)中山はフラワーC勝ちを含む3勝。ここ3走外枠でロスあり参考外。
(-)毎回後方から大外ぶん回しスタイル。戦略性は皆無で嵌り待ち。


結論

エピファニーはケフェウスSがレースPCI44.8の消耗戦で何とも言い難かったが、レースPCI52.2のチャレンジCで4コーナー外を捲ってコンマ2秒差、ケフェウスSがフロックでないことを証明。元々は先行で勝ち上がってきた馬で、この枠ならすんなり前に出すだけで勝ち負けに持っていけるのでは。問題は謎の新外国人ピーヒュレクさんの手腕。トルカータタッソで凱旋門賞を勝った騎手らしいが、うーん。

サクラトゥジュールはスタートが悪くないのに後ろから行って届かずが多い。この馬も元々先行して勝ち上がってきた馬なのに、田辺騎手が差し馬に変えてしまった感がある。とはいえ、昨年同時期に行われたニューイヤーSは4コーナー外前から内枠先行のウイングレイテストにクビ差の競馬をやっているし、今回の面子なら4コーナー捲り上げで一撃がありそう。但しこちらも謎の新外国人キングさんの手腕が不明。女性騎手か。うーん。

マテンロウレオは阪神と中京で買って、関東圏では切りがスタンダードだが、レースPCI49.7でジャックドールが逃げ切った大阪杯で先行してコンマ4秒差に踏み留まった馬がここでどこにもいないというのもちょっと考えにくい。ここは前に出すだけでいいんだけど、横山親父は前に行ってほしい時ほど後方ポツンをやらかす。うーん。

ボーンディスウェイは弥生賞でアスクビクターモアとドウデュースに次ぐ3着が評価されている向きがあるが、だったら何ですぐ自己条件を勝ち上がれなかったの?という素朴な疑問が出てくる。実際、補正タイムランキング(TARGET frontier JVの能力比較ツール)は前走と弥生賞の90が最高で、上位とは隔たりがある。この人気ならポイで良さそうだが、展開が物凄く向きそうで切るに切れない。うーん。

クリノプレミアムは中山の4コーナーで外前に付けていれば勝ち負けに持ってくる。昨年のこのレースは4コーナーでそこそこの位置に付けながら直線半ばまで前が壁、ラストちょっと追って勝ちかけるところまで行った。ターコイズSは枠も展開も最悪で、あのシンガリ負けでここまで人気が落ちるのなら喜んで買いを入れたい。

◎エピファニー
○サクラトゥジュール
▲マテンロウレオ
△ボーンディスウェイ、クリノプレミアム
単勝◎(1点)、馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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