【競馬予想Vol.163】第70回日経賞

今回のテーマ

重賞を経由した4歳馬を買え

過去10年、4歳馬は【5・6・1・17】、単回値96・複回値125で、現在6年連続で1頭以上が連対中。このうち重賞を経由していた馬は【5・5・1・9】、単回値140・複回値157。

4歳馬は平買いするだけでプラス。但し自己条件を経由した4歳馬は【0・1・0・7】、連対したのは1000万下(現2勝クラス)と1600万下(現3勝クラス)を連勝していた2018年2着チェスナットコート(7番人気)のみ。

好相性ニックス馬を買え

過去10年、父ロイヤルチャージャー系×母父ニアークティック系
のニックス馬は【5・8・1・32】、単回値399・複回値110で、毎年1頭以上が連対している。

父がサンデーサイレンス系かつ母父がノーザンダンサー系の馬はとりあえず買っておいて損はない。


トラックバイアス分析・展開予想

前開催に引き続きAコース使用だが、先週も内前馬場継続。馬場の内、特に3~4コーナーは減速しそうなぐらい土が掘れてきているものの、内ピタのメリットがこれを上回っている。レースの時間帯は降雨こそないものの強い南風が吹くという予報。道中向かい風でペースが落ち着いて、直線で後ろから後押す風になるので先行有利。差すにしても内を捌いて上がってこないと間に合わない。4コーナー外回し、直線外差しはNG。


全頭分析

【-】ディバインフォース

(+)ステイヤーズSは前残り展開を余裕で突き抜け。中山と好相性。
(-)後ろからの馬でアテにならない。今回最内から捌けるかどうか。

【-】ハヤヤッコ

(+)血統構成は先週フラワーCを勝ったスタニングローズと同じ。
(-)マーチSに登録無く、このタイミングで芝を使うのは意味不明。

【△】エフェクトオン

(+)このところ外寄り枠から追い込んで善戦。この内枠は嵌るかも。
(-)ハンデを貰っても足りない。距離は持つが後ろからではしんどい。

【-】サクラアリュール

(+)33走して二桁着順になったことがない。相手なりに走るタイプ。
(-)マーチS除外でやむを得ずこちらへ。怪我せず回ってくるだけ。

【△】ワイドエンペラー

(+)湾岸Sは直線進路を確保してから伸びる。前付けなら面白そう。
(-)未だ3勝クラスの身。距離もコースも良いとはいえず厳しい。

【-】ボッケリーニ

(+)AJCCは外差し決着を内を通って3着。ここも立ち回り次第で通用。
(-)前走にしても距離ギリギリ。ここで差し向けて脚使えるか微妙。

【-】ヒートオンビート

(+)中山金杯は直線外が壁で已む無く内へ。距離延びるのは歓迎。
(-)追って即座に反応しない。このメンバーに勝ち切るまではどうか。

【-】クレッシェンドラヴ

(+)AJCCは展開不向き。捲り上げの脚で無欲の後方一気なら不気味。
(-)年齢重ねてズブさ増す。前付けでも差し構えでも通用は困難。

【-】ランフォザローゼス

(+)ダイヤモンドSは外差しで突っ込む。今回距離短縮はむしろ楽。
(-)前走は完全決め打ち。中山で同じことをするとまず届かない。

【-】トラストケンシン

(+)後方で脚溜めた分は伸びる。展開不向きの中日新聞杯で6着善戦。
(-)現状ハンデ戦でも足りていない。距離延長も良いとは言えない。

【◎】タイトルホルダー

(+)有馬記念は大外枠が響く。今回格落ち戦で先手取るのは容易い。
(-)ノーマーク逃げにはならない。他馬の目標にされるリスクあり。

【▲】アサマノイタズラ

(+)セントライト記念は外差し一閃。中山で外から突っ込む脚脅威。
(-)このところ真後ろから行って届かずばかり。器用さが足りない。

【-】ラストドラフト

(+)力の要る馬場での追い上げ実績あり。前が止まるようなら出番。
(-)昨年と同じ枠。今年も位置取れず付いて回るだけで終わりそう。

【○】ウインキートス

(+)昨年のこのレースは道中大きな不利あり度外視。前付けで有力。
(-)前々で勝負したいのに外枠なのが痛い。外を通らされると辛い。

【-】スマイル

(+)中山で前付け勝利実績評価。AJCCは展開向かずで今回見直し必要。
(-)またもや外枠。この相手に4コーナー捲り上げの競馬では厳しい。


結論

内前馬場に後追いの風と物理的なアシストがある◎タイトルホルダーの優位は動かない。先頭で目標にされるリスクはあるものの、有馬記念より数ランク下の馬の集まりなら難なく押し切ってくれそう。ただこのレースは単勝1倍台の断然人気馬が消えた過去がある(2000年6着グラスワンダー、2002年6着マンハッタンカフェ、2017年5着ゴールドアクター)ため、この馬から突っ込み過ぎるのも考え物ではある。

○ウインキートスは外枠なのが痛いが、前に行きそうな馬が少ないため前付け自体は容易。昨年のこのレースは15着と大敗しているが、2周目3コーナー手前で他馬にぶつけられて失速したものでノーカウント。

▲アサマノイタズラはここまで後方から外を回して突っ込むだけの大味な競馬しかやってきていないのがマイナスだが、今回は大幅に鞍上強化。内前バイアス継続が厄介なものの、3コーナー過ぎから追い風を受けながら捲り上げるなら見せ場は作れそう。ちなみに冒頭テーマの好相性ニックスに該当。

△ワイドエンペラーは内枠から先行、または差して来れそうな馬筆頭。湾岸Sは4コーナーで劣勢の手応えから直線で内に潜って一瞬伸びる気配があった。力は全く足りないが、先行または内突きの展開利で上位進出可能。

△エフェクトオンは阿武隈Sで最内強襲で突き抜けたことがあり、今回のコースでも3着・4着・3着・4着とそこそこ走っている。ここ3走は外枠で、内枠先行、または内で脚を溜めて捌く競馬で食い込みがありそう。

◎タイトルホルダー
○ウインキートス
▲アサマノイタズラ
△ワイドエンペラー、エフェクトオン
馬単◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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