【競馬予想Vol.151】第96回中山記念

今回のテーマ

東高西低傾向あり

過去10年、美浦所属馬は【9・4・7・51】、単回値59・複回値79、栗東所属馬は【1・6・3・36】、単回値11・複回値57。

栗東所属馬(関西馬)は2014年ジャスタウェイを最後に勝っていない。内訳を見ても1番人気に推された5頭がいずれも圏外に飛ぶなど精彩を欠いており、3番人気以内に推されても【1・1・1・11】、単回値37・複回値32とボロボロ。


トラックバイアス分析・展開予想

例年通り4角内前優勢。外が伸びないというより、単純に最短距離を通るほうが合理的といった馬場。後ろから行くにしても、4コーナーである程度前を窺う位置にいないと届かない。しかし今回はトーラスジェミニにパンサラッサ、コントラチェックと行きたい馬が揃った。最初のコーナーまでの距離は福島芝2,000Mが約500M、中山芝1,800Mは約200M。最初のコーナーまでの距離が短くハナ争いが激化しそうなだけに展開妙味は後ろ。捲れる脚があると尚良し。


全頭分析

【-】ソッサスブレイ

(+)ディセンバーSは最内枠から居残って大穴提供。今回も最内枠。
(-)速い時計に不安あり。飛ばす馬いるここは付いて回るだけか。

【-】トーラスジェミニ

(+)東京新聞杯は完全差し決着で沈黙。内枠を引いた今回も行くのみ。
(-)ディセンバーS勝ちあるも時計は遅い。開幕週の馬場では厳しい。

【▲】ガロアクリーク

(+)中山では4戦連続馬券圏内。先行激化濃厚のここは捲る脚が重宝。
(-)スプリングSは超スロー。エプソムCは東京とはいえ負け過ぎの感。

【△】ヒュミドール

(+)福島記念は大逃げの後処理で2着健闘。今回も同じ馬が逃げそう。
(-)小倉記念、福島記念共に展開のアヤ。自分から動くようだと不安。

【-】パンサラッサ

(+)大逃げスタイルが板につく。小回り1周コースで福島記念の再現も。
(-)トーラスジェミニの存在が厄介。中山で好走が無いのも気になる。

【-】レッドサイオン

(+)オクトーバーSでパンサラッサの逃げに迫る4着。差し向ければ妙味。
(-)一時障害に転向したほど行き詰った馬。ブリンカーも効果みられず。

【-】ウインイクシード

(+)昨年ハイペースを内前で粘って3着。中山で先行させると渋太い。
(-)年齢を重ねて行きっぷりが今一つ。今回縦長になりそうで苦しい。

【△】マルターズディオサ

(+)54kg【4・3・1・0】。東京新聞杯は直線前が狭まる不利あり。
(-)ターコイズSは前が止まる展開にも関わらず差せず。アテにし辛い。

【-】ゴーフォザサミット

(+)昨年蛯名騎手の引退騎乗で血気迫る4着。去勢初戦で大仕事も。
(-)4年前の青葉賞以降連対無し。藤沢師引退に合わせただけの出走。

【-】ルフトシュトローム

(+)デビューから中山で3連勝。初の1周コースで新味出れば。
(-)古馬と対戦以降二桁着順連発。現状真後ろで付いて回るだけ。

【◎】カラテ

(+)ニューイヤーSは計ったような差し切り。力はここでも一枚上。
(-)大跳びな走法だけにコーナー4つのコースでモタつき懸念。

【-】アドマイヤハダル

(+)白富士Sは勝った馬が一枚上。番手追走から堅実に追い上げる。
(-)ディセンバーSは前付けから普通に敗退。取り立てて武器が無い。

【-】ワールドリバイバル

(+)スプリングS、ラジオNIKKEI賞と前付けで善戦。今回も人気無し。
(-)追走に回ると魅力半減。今回は同型が多く前に行っても厳しい。

【-】コントラチェック

(+)中山での先行実績豊富。テンは速くこの枠からでもハナ窺うか。
(-)福島記念は番手に回って惨敗。今回も他に同型おり厳しい。

【○】ダノンザキッド

(+)マイルCSはトップクラス相手に健闘。基礎能力の高さは疑い無し。
(-)前走は上がり特化の競馬。前が飛ばす展開で詰められるか微妙。

【-】ワールドウインズ

(+)昨年の関門橋Sでパンサラッサを差し切る。今回初ブリンカー。
(-)このところ前付けでも差しても振るわず。単純に力が足りない。


結論

展開が最高に向きそうな◎カラテから入る。馬体重を見るまでもなく脚が長くてデカい馬で跳びが大きく、東京新聞杯のような単純な上がりの競馬だと素早い馬に先を越されてしまう。今回想定のハイペースからの持続戦ならバテずに伸びる脚が重宝する。コーナー4つのコースは正直向いていないとは思うが、今回は縦長になりそうだし包まれなければどうということはない。

○ダノンザキッドは皐月賞からぶっつけで使った富士Sで差して4着、マイルCSでマイルGI勝ち馬の間に割って入る3着。掛かる気性で距離は短いに越したことはない。今回は距離延長だが前が飛ばしてくれるので馬なりで競馬ができそう。

▲ガロアクリークは3コーナーから加速していく脚が中山とベストマッチ。皐月賞では外をぶん回しても3着争いに間に合った。問題はハイペース追走経験が浅いという点だが、むしろハイペースのほうが捲る脚がジャストフィットするかもしれない。

△マルターズディオサは東京新聞杯は直線で前が塞がった時点で戦意喪失しておりノーカウント。京成杯AHは出遅れから追い上げてコンマ4秒差、ターコイズSはハイペースを56kgを背負ってコンマ6秒差。わざわざ中2週で戸崎騎手を配してでもこのレースを使ってきたというのも気になる。

△ヒュミドールは小倉記念、福島記念が完全に漁夫の利で、今回も同様の恩恵が受けられそうなだけに押さえ。力は全く足りないので、デムーロ騎手が色気を出して自分から勝ちに行く競馬をしたらどこにもいないと思う。

◎カラテ
○ダノンザキッド
▲ガロアクリーク
△マルターズディオサ、ヒュミドール
馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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