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【競馬予想Vol.437】第169回天皇賞・春



トラックバイアス分析・展開予想

  • 京都は依然として絶好のコンディションで、どこを通っても伸びる。土曜は最内を突いて伸びる馬も散見された。但し漫然とした前残りは内回りで行われたマイルの未勝利戦のみ。ちなみにこの未勝利戦は1分33秒0で決していて、馬場は高速。

  • 明確な逃げ馬不在。また例の如く横山親父(マテンロウレオ)が行きそう。ドゥレッツァ、テーオーロイヤル、ブローザホーンなど出来れば前に行きたい馬が多く、前は固まって推移。前半ソロソロ、後半ペースアップという長距離戦にありがちなラストスパート勝負。前が固まっているので後方から外を回すとしんどい。


全頭分析

【○】サリエラ

(+)ダイヤモンドS2着で距離にメド立つ。軽くて速い馬場ならやれる。
(-)客観的に見れば重賞未勝利の格下。現状評価は明らかに期待先行。

【-】ヒンドゥタイムズ

※出走取消(左前肢跛行のため)

【-】プリュムドール

(+)阪神大賞典は直線追い上げて4着。脚溜めた分はしっかり弾ける。
(-)前走は渋った馬場で相対的に差し効く。速い時計問われると辛い。

【-】ワープスピード

(+)京都で古都S勝ち。長距離重賞でも大崩れなく安定して差脚発揮。
(-)テーオーロイヤルに3連敗で決着済み。正攻法では通用しない。

【-】ブローザホーン

(+)阪神大賞典は勝ち馬の後ろに回る消極騎乗で度外視。京都は得意。
(-)渋った馬場や緩い馬場が主戦場。軽くて綺麗な芝でキレ負け懸念。

【-】ディープボンド

(+)京都に舞台を移した昨年も2着。阪神大賞典経由はここ3年と同じ。
(-)阪神大賞典は昨年以上に負ける。良馬場の決め手比べだと見劣る。

【△】タスティエーラ

(+)菊花賞は4角で内に潜って技ありの2着。モレイラ配備で巻き返し。
(-)大阪杯は直線で全く抵抗出来ず完敗。中3週で立て直せるか疑問。

【-】ゴールドプリンセス

(+)松籟Sは4角を軽く捲って完勝。2,400M以上は4戦して全て3着以内。
(-)軽量53kgで弱い相手に勝っただけ。定量56kgのGIではまず無理。

【-】シルヴァーソニック

(+)阪神大賞典はほぼ1年振りの実戦で度外視。昨年3着の走力侮れず。
(-)前走は4コーナーで既に後退。久々考慮しても2秒2差は負け過ぎ。

【△】サヴォーナ

(+)レコード決着の昨年の神戸新聞杯で2着。速くて軽い馬場で一発。
(-)日経新春杯も直線内を通っての2着。外を回すようだとイマイチ。

【-】マテンロウレオ

(+)日経賞は逃げ馬不在を察知して自らハナ。前に行って居残り怖い。
(-)昨年直線最内掬う技あり騎乗でも5着。ハナ奪えても距離が長い。

【◎】ドゥレッツァ

(+)金鯱賞はプログノーシスが強過ぎ。高速ロングスパートの適性強。
(-)菊花賞は言わば「ルメールマジック」。正攻法でも強いかどうか。

【-】スカーフェイス

(+)大阪-ハンブルクCは前の馬に寄られるロス。末脚自体は絶好調。
(-)後方決め打ち型で前の馬に押し切られると詰み。現状前崩れ待ち。

【▲】テーオーロイヤル

(+)長距離の上がり勝負ではほぼ無敵。乱ペースにならない限り安泰。
(-)阪神大賞典はかなりのスロー。締まった流れだとまだ分からない。

【-】メイショウブレゲ

(+)3,000M2戦2連対。ゴールドシップ産駒だが良馬場のほうが走る。
(-)この相手に真後ろからの差しでは厳しい。前が止まる展開待ち。

【-】チャックネイト

(+)中9週以上【5・0・2・0】。多頭数でも好位付けから差す脚あり。
(-)関西圏、3,000M以上のいずれも初参戦。外を回らされて終わる感。

【-】スマートファントム

(+)御堂筋Sは4角で待てる余裕あり、直線馬群を割って突き抜ける。
(-)ハービンジャー産駒らしく渋った馬場で連勝。即GI使いは無謀。

【-】ハピ

(+)大阪-ハンブルグCは直線内突くも詰まる。追い上げる脚は確か。
(-)今回は一転して大外。外を回しても突っ込んでこれるかどうか。


結論

ドゥレッツァは菊花賞でラスト1,000M58秒6のロングスパート勝負で圧勝。それでいて1,000M通過は60秒4。大外枠から最初のコーナーで先頭を奪いに行くという「マジック」で勝った内容を鵜呑みにするのは危険かもしれないが、結果もレース指標も優秀なので素直に評価。日本海Sは58秒9、ホンコンJCTは57秒3と後半速いレースに滅法強い。金鯱賞は純粋にトータルの時計勝負で参考外。

サリエラは軽くて速い馬場、そして内が使える今の京都ならテーオーロイヤルに逆転可能。前半ソロソロ、後半ペースアップのロングスパート勝負はディープインパクト産駒が最も得意とする領域。2週前に栗東に入れて調整しているだけに輸送による馬体細化の心配も無し。ハンドリングは「盾男」の武豊にお任せ。

テーオーロイヤルは阪神大賞典でラスト1,000M57秒9のロングスパート勝負で圧勝したが、1,000M通過は63秒7とかなり緩かった。ダイヤモンドSは1,000M通過61秒2、ラスト1,000M59秒1の流れでサリエラとクビ差で、抜けた存在とは言い難い。今回はサリエラが内枠を引いたことで逆転される可能性すらある。

タスティエーラはドゥレッツァを評価する以上軽視できない。大阪杯が負け過ぎだが、これは「輸送後にカイ食いが落ちた」ためらしい(先に言えよ)。今回は最終追いを坂路で行ったり、同僚のチャックネイトと一緒に輸送したりするなどストレスに配慮。後は「重賞で3着以内に持ってくるマン」雷神モレイラにお任せ。

サヴォーナは昨年の神戸新聞杯でラスト1,000M57秒2という高速上がり決着で2着。阪神大賞典はドスローかつ直前に雨が降って緩くなった馬場で、後方外から差し込んで届くはずもなくノーカウント。軽くて速い馬場のロングスパート勝負ならブローザホーンよりも上に来れる。枠が内なら激アツだったが、そこは池添さんが上手く内に寄せてカレンミロティックしてくれることを期待する。菊花賞のように外を回すようならノーチャンス。

◎ドゥレッツァ
○サリエラ
▲テーオーロイヤル
△タスティエーラ、サヴォーナ
単勝◎(1点)、馬複◎流し(4点)、3連複◎1頭軸流し(6点)、3連単F◎→○⇔▲△△(6点)

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