【競馬予想Vol.268】第28回シルクロードS

今回のテーマ

※2021年と2022年は中京で代替施行。

中京施行時のサンプル不足に加え、これといったものが見当たらなかったので省略。


トラックバイアス分析・展開予想

  • 火曜と金曜に雪が降ったが、降水量はいずれも0.5ミリで馬場に対する影響は無し。含水率は4コーナー12.1%、ゴール前12.7%、日曜朝時点のクッション値は10.4。

  • 今週からBコース使用ということで、定石通りなら内有利。土曜のレースを見ると、やはり内前を立ち回った馬が上位に来ていた。小細工抜きで内前先行馬に向く馬場。厳冬期にしては時計も速く、後方外からの差し込みは絶望的。内突きも微妙。

  • ペース想定:やや速い(テン3ハロン32秒台後半~33秒台)

  • スプリンターズSでも主導権を奪ったテイエムスパーダの逃げ。シゲルピンクルビー、レイハリア、マッドクール、キルロードと前付けしたい馬の数も揃っており、ここ2年より速い流れになりそう。前が早めに動くなら差しにも向きそうな感じ。それでも後方一気はしんどいので、時計実績があって中団付近から差せそうな馬にフォーカスしたい。


全頭分析

【-】シャインガーネット

(+)昨年混戦の2着争い制す。前過ぎず後ろ過ぎずの位置から差せる。
(-)昨年2着時は外枠から外差し。内捌いた経験乏しく今回は厳しい。

【-】ナムラクレア

(+)スプリンターズSは4角で外に跳ぶ不運。格落ち戦で仕切り直し。
(-)昨夏の好走はいずれも軽量。今回は実績より斤量背負わされ過ぎ。

【-】グルーヴィット

(+)タンザナイトSで久々の勝利。最短距離を立ち回ってもう一丁。
(-)前走は内前TBで評価に値せず。淀短距離Sと鞍馬Sは内枠で凡退。

【-】エイティーンガール

(+)強力な末脚武器に重賞2勝。京阪杯は前が止まらず度外視妥当。
(-)持ち時計に限界あり。速い時計出る今の中京では太刀打ち不能。

【-】シゲルピンクルビー

(+)鞍馬Sは前付けして好時計で快勝。休み明けは能力以上に走る。
(-)重賞勝ちは同世代のFレビューのみ。一線級相手では荷が重い。

【-】レイハリア

(+)近走不振を囲っているが前には行けている。きっかけ一つで反転。
(-)前走も距離合わなかったとはいえ走らなさ過ぎ。燃え尽き症候群。

【-】マリアズハート

(+)京阪杯は展開不向きながら4着。末脚はここでも引け取らない。
(-)序盤置かれるのが問題。今回も後ろからでは間に合いそうにない。

【▲】マッドクール

(+)中京で高速時計マーク含む4連勝中。時計通り走って勝ち負け。
(-)強い相手と手合わせ無し。今回は他の馬も軒並み速く埋没懸念。

【△】ファストフォース

(+)中京セントウルSで前付けして超高速の2着。前に行ければ妙味。
(-)このところ行きっぷりイマイチ。典型的な夏馬で冬の間は微妙。

【-】ショウナンバニラ

(+)豊明Sは好時計で差し切り勝ち。格下だがその分ハンデは軽い。
(-)この中に入ると豊明Sの勝ち時計でも埋没。力不足は否めない。

【-】テイエムスパーダ

(+)CBC賞で日本レコードを樹立した快速馬。高速馬場の今回出番。
(-)CBC賞は真夏の小倉開幕週&48kgの超軽量で時計出て当たり前。

【-】カイザーメランジェ

(+)中1週で3勝の連戦タイプ。玉砕上等の前付けで大波乱呼ぶ。
(-)前々走中京でシンガリ負け。速さが全く足りておらず厳しい。

【○】キルロード

(+)京阪杯は内前TBとはいえ超高速の2着。前付け時のスピード脅威。
(-)後方一気の末脚に弱い。後ろから来る前に押し切れるかどうか。

【△】ウインマーベル

(+)GIでクビ差2着。中京でも強い勝ち方2回あり勝ち負けして当然。
(-)ここ2走は枠順とTBに恵まれた感。これで59kgは見込まれ過ぎ。

【◎】トウシンマカオ

(+)ここ2戦内前TBを無視して差し切り。外枠は慣れており問題なし。
(-)一気に3.5kgの負担増。コースも周りも変わるここは不安も多い。


結論

トウシンマカオは京阪杯で内前天国を外から突き抜ける離れ業。2着から8着までが一桁馬番で占める中、14番枠から差し切った。前々走のオパールSも内前の行った行ったを外から交わしての勝利。トラックバイアスや展開無視で差せるというのは力が抜けている証拠。ここはまず勝ち負けだと思うが、内前が残り過ぎるようなら取りこぼすかもしれない。

キルロードは行き脚が強めで、京阪杯もサッと内に入って居残り態勢を確立。今回は枠が外過ぎるのが気になるが、包まれない分却って良いかもしれない。前で居残り筆頭。前走より大幅に斤量を加算される馬が多い中、1kg増で済んでいるのも良い。

マッドクールはここ2走、2~5着が差し馬で占める中を先行して勝っており先行力は評価できる。知立Sで負かしたエイシンスポッターは次走ファイナルSで自己条件を卒業していて、相手に恵まれた感じもしない。5枠8番なら先行の利にも与れる。人気過剰でもこれは買う必要あり。

ウインマーベルは1,400Mの橘Sで1分19秒3の先行勝ち、葵Sで2馬身半の差し抜けがあり、高速馬場の中京では無視できない存在。ただここ2戦トラックバイアスに恵まれた部分があっての4kgハンデ加算は見込まれ過ぎ。自力でどこまでカバーできるか。

ファストフォースはセントウルSでテン3ハロン32秒5の激流を2番手追走からそのまま居残って2着。かなりの気まぐれ馬で、行き脚が付く時と付かない時の差が激しい。中山は苦手で、ここ2戦も自分の競馬が出来ていない。今回は前に行きさえすれば良いことがありそうな馬場だけに狙ってみたい。

◎トウシンマカオ
○キルロード
▲マッドクール
△ウインマーベル、ファストフォース
馬複5頭ボックス(10点)、3連複◎1頭軸流し(6点)

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